ショートメッセージサービス

[更新: 2023年6月22日]

概要

「ショートメッセージサービス」は、モバイル端末などのSMS(short message service)受信に対応するデバイス宛てにSMSを送信する機能です。お客様側で提供する認証サービスに簡単に組み込みセキュリティ強化が可能となる「二要素認証機能」と、任意の宛先に自由文を送信可能な「メッセージ送信機能」の2つのメニューを提供しています。

二要素認証機能

クラウドサービスやECサイトなどでのユーザ認証の際、ユーザ名とパスワードだけではなく、あらかじめ登録された電話番号へのSMS送信やワンタイムパスワードによる確認を行うことでより厳密な認証を行い、安全性をより高めることができます。

さくらのクラウドが提供する二要素認証プラットフォームでは、お客様システム上にSMS送信の仕組みを新たに構築することなく、既存の認証基盤に二要素認証によるより強固なセキュリティ機能を簡単に追加することができるサービスです。

注釈

ショートメッセージサービスはWebOTP APIフォーマットに対応しております。送信の際にドメイン名を指定することで送信メッセージを自動的に対応フォーマットにして送信します。

重要

本サービスはコントロールパネルでの操作も可能ですが、お客様側で動作する認証基盤と即時に連動することが前提のサービスのため、API経由でのご利用をお勧めします。APIについては APIドキュメント を参照ください。

料金

詳しい料金の情報については サービスサイト または送信画面上部に表示される料金表示よりご確認ください。

注釈

送信履歴画面 にはさくらのクラウド側からSMS送信処理が完了したのものが表示され、それぞれが課金対象となります。ステータスが「失敗」(受信側がSMS受信を拒否していた場合)、「受付済み」(SMSの受信が不可能な宛先電話番号の場合)となっていた場合でも通信事業者への送信処理は行われた状態となり課金が発生しますのであらかじめご了承ください。

しくみ

二要素認証機能では、お客様が指定したSMS送信先の電話番号に二要素認証用のメッセージを送信する機能を提供します。

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注釈

SMS送信メッセージの本文に記載されるワンタイムパスワード認証用の文字列は、お客様側で構築された認証システムの仕様に合わせ「お客様指定」もしくは「自動生成」からお選びいただくことができます。
なお、SMSの送信元は国際接続網となるため、受信者が海外SMSの受信を制限している場合は正常に受信できない場合がありますのでご注意ください。

メッセージ送信機能

お客様が指定する任意の文字列をSMS送信することができます。

重要

本機能はお客様ごとに所定のお申し込みと審査によりご利用いただく事が可能となるサービスです。価格については サービスサイト を、詳細なご利用方法についてはご利用が可能となったお客様にのみ個別にお知らせいたします。

仕様

最大文字数 マルチバイトオプション有効時 70文字(非有効時は1バイト文字のみで140文字)
※ドコモ/au/ソフトバンク/楽天モバイル共通
単位時間当たりの最大送信数 20通/秒
※超過すると受付拒否されます。キューイングされませんのでお客様側にて調整をお願いします
送信方法 APIのみ
※コントロールパネル画面から送信する機能はございません
SMS送信元 国際接続網
※受信者が海外SMSの受信を制限している場合は正常に受信できない場合があります
 (任意の送信者名での送信を可能とするための仕様となります。あらかじめご了承ください。)

お申し込み

お申し込みは書面のみとなります。 お問い合わせフォーム の「お問い合わせ内容」内に SMSの審査申し込みについて と入力し送信ください。弊社より3営業日を目安に、以降のお申し込み手順についてご案内を差し上げます。

ご利用開始までの流れは以下の通りです。

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注意事項

  • 単位時間当たりの送信数が大量に行われる、迷惑メールと見做される内容を送信するなど、送受信設備や迷惑行為となりうる動作が見られた場合は予告なく利用制限させていただく場合があります。
  • 宛先となる電話番号に指定可能な国番号は現在「+81」のみとなり、海外の電話番号へのSMS送信は行えません。
  • ショートメッセージ発信元名(Sender ID)は1契約ごとに任意の文字列を指定可能です(契約毎に固定となりAPIで送信メッセージごとに変更することはできません。複数の発信元名が必要な場合は複数ご契約/審査が必要となります)。

利用手順

新規作成

コントロールパネル左側メニュー「ショートメッセージ」内にある「二要素認証SMS」を選択すると、作成済みリソースの一覧画面が表示されます。新たに追加する場合は「追加」ボタンをクリックします。

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注釈

作成されたリソースは個別に分かりやすい名前を付けることができ、送信履歴画面も分かれます。サービスや目的ごとに分けて作成すると便利です。

SMS送信

いずれかの二要素認証SMSのリソースを選択し、上部に表示される「SMS送信」ボタンをクリックします。

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ダイアログボックスが表示されるので、フォームに必要事項を入力します。

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宛先 SMS送信先電話番号を入力します。
送信者名 ダイアログボックス下部に表示される「送信文面」の [送信者名] 部分に置換される文字列を入力します。
ドメイン名 Web OTP APIを利用する場合はこちらに該当するドメイン名を入力してください
※ドメイン名は21文字まで入力可能
OTP ダイアログボックス下部に表示される「送信文面」の [OTP] 部分に置換される数字を、自動生成する「生成」もしくは手動入力により指定する「入力」から選択します。
※自動生成の場合、生成された数字は送信履歴より確認することができます。

各項目入力後「送信」ボタンをクリックすることでSMS送信が実施されます。

注意

送信されるメッセージ文面は、送信画面内の「送信文面」欄に表示の文章で固定となり、お客様側で変更することはできません。

送信履歴の確認

「履歴」タブより、これまでの送信履歴を確認することができます。

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注釈

表示可能な履歴は2か月以内の範囲内で最大100件までとなり、保持期限もしくは保持件数を超えた古い履歴は自動的に削除されます。

参考情報

ショートメッセージサービスの詳細な仕様は事業者ごとに異なり、状況によりうまく送信が行えない場合があります。その際は各事業者のページを参照の上ご対応ください。