CentOS 8¶
さくらインターネットが提供する「さくらのVPS」のOSセットアップ仕様は以下の通りとなります。サービス運用にご活用ください。
※ 標準OS「CentOS8」は、さくらのVPS(V4 / V5 バージョン) でのみご利用いただけます。
OS基本設定¶
CentOS 8 のインストール内容につきましては下記の通りとなります。
パーティション¶
パーティション番号 | マウントポイント | パーティション名 | フォーマット | 容量 |
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1 | ‐ | /dev/vda1 | bios_grubフラグ (EF02) | 1024KB |
2 | /boot | /dev/vda2 | ext4(8300) | 500 MB(各プラン共通) |
3 | swap | /dev/vda3 | tmpfs (8200) | 4 GB(各プラン共通) |
4 | ‐ | /dev/vda4 | ext4(8300) | vdaの残り(各プラン共通) |
ブートローダ¶
OS起動に関する変更¶
起動時にRed Hat Graphical Bootではなくテキストモードを使用します。
コンソール表示に関する変更¶
コンソールがblank状態になるのを抑止します。
カーネルのコンソールをtty0とttyS0に変更します。
その他の変更¶
カーネルのクラッシュダンプを取得しません。
ハイバネーションに必要なパーティション指定を行いません。
ブートローダ | GRUB2(OS標準) |
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設定ファイル | /etc/default/grub |
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設定内容 | GRUB_TIMEOUT=5
GRUB_DISTRIBUTOR=”$(sed ‘s, release .*$,,g’ /etc/system-release)” GRUB_DEFAULT=saved GRUB_DISABLE_SUBMENU=true GRUB_TERMINAL=”serial console” GRUB_SERIAL_COMMAND=”serial –speed=115200″ GRUB_CMDLINE_LINUX=”console=ttyS0,115200 console=tty0 consoleblank=0 quiet” GRUB_DISABLE_RECOVERY=”true” GRUB_ENABLE_BLSCFG=true |
ランレベル(Linuxの動作モード)¶
デフォルトのランレベルは「multi-user.target」(テキストログインの通常のマルチユーザモード)です。
ホスト名設定¶
初期状態では、ドメイン名に関する設定は一切行われていません。
名前の解決をおこなうためには、いくつかの手続きや設定が必要となります。
お客様のサーバ運用状況に合わせて手続き・設定をおこなってください。
名前の解決ができるようになった後は、ご利用いただくアプリケーションの設定が必要となります。
設定ファイル | /etc/hostname |
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設定値 | localhost.localdomain |
設定ファイル | /etc/hosts |
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設定内容 | 127.0.0.1 localhost.localdomain localhost ::1 localhost6.localdomain6 localhost6 |
IPアドレスの設定¶
設定ファイル | /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-ens3 |
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設定内容 | サーバ固有のグローバルIPアドレス 1つ (※) |
注意
※ ens3 に設定するIPアドレスの変更や追加は行わないでください。
設定ファイル | /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-ens4 |
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設定内容 | DEVICE=”ens4″ ONBOOT=”no” TYPE=”Ethernet” |
自動起動設定:OFF
ローカル接続で利用する場合はお客様による設定が必要です。
設定ファイル | /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-ens5 |
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設定内容 | DEVICE=”ens5″ ONBOOT=”no” TYPE=”Ethernet” |
自動起動設定:OFF
ローカル接続で利用する場合はお客様による設定が必要です。
※ 2017/4/18より「標準OSインストール」で新規にインストールしたOSはIPv6の設定が無効化されています。
※ 有効化手順につきましては、 IPv6有効化手順(CentOS8) をご参照ください。
TSOの無効化設定¶
設定ファイル | /etc/udev/rules.d/50-eth_tso.rules |
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設定内容 | ACTION==”add”, SUBSYSTEM==”net”, KERNEL==”eth*”, RUN+=”/sbin/ethtool -K %k tso off” ACTION==”add”, SUBSYSTEM==”net”, KERNEL==”ens*”, RUN+=”/sbin/ethtool -K %k tso off” |
I/Oスケジューラの設定¶
設定ファイル | /etc/udev/rules.d/60-ioschedulers.rules |
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設定内容 | ACTION==”add|change”, KERNEL==”vd[a-z]”, ATTR{queue/rotational}=”0″, ATTR{queue/scheduler}=”none” |
リゾルバの設定¶
サーバの参照ネームサーバとして、さくらインターネットのネームサーバを設定しています。
設定ファイル | /etc/resolv.conf |
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設定内容 | nameserver 210.188.224.10 nameserver 210.188.224.11 または nameserver 210.224.163.3 nameserver 210.224.163.4 または nameserver 133.242.0.3 nameserver 133.242.0.4 |
NTPの設定(時刻の同期)¶
上位NTPサーバを「ntp1.sakura.ad.jp」に設定し、時刻問い合わせをおこないます。
自身がNTPサーバとしては動作しません。(時刻の問い合わせに対し応答しません)
IPv4での動作に限定します。
設定ファイル | /etc/chrony.conf |
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設定内容 | server ntp1.sakura.ad.jp iburst |
設定ファイル | /etc/sysconfig/chronyd |
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設定内容 | OPTIONS=”-4″ |
インストール済みパッケージ¶
Package Group | @core @development |
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Package | gdisk |
Exclusion Package | microcode_ctl |
起動サービス¶
「インストール済みパッケージ」に記載のパッケージ構成でインストールの際、以下の変更を行っております。
デーモン名 | 機能説明 | 変更内容 |
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kdump.service | クラッシュダンプを構成するサービス | 自動起動の無効化 |
systemd-resolved.service | ネットワーク名前解決を提供するsystemdサービス | 自動起動の無効化 |
パッケージ管理ツール¶
「インストール済みパッケージ」に記載のパッケージ構成でインストール後、リポジトリに関連する変更はございません。
RPMパッケージ管理コマンド「 dnf 」を使用することでRPMパッケージのインストール・アップデートをおこなうことができます。
dnf コマンドにてリポジトリに含まれるパッケージのインストールが可能です。
CentOS8 より、yum コマンドは dnf コマンドへのシンボリックリンクとなっています。
リポジトリ設定ファイル | /etc/yum.repos.d/ 以下 |
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CentOS 8 FAQ¶
日本語環境を使用する¶
初期状態では、英語環境となっております。
メッセージを日本語化するには以下のコマンドを実行し、LANG=”ja_JP.UTF-8″
としてください。
# dnf -y install langpacks-ja
# localectl set-locale LANG=ja_JP.utf8
初期状態¶
# localectl
System Locale: LANG=en_US.UTF-8
VC Keymap: jp
X11 Layout: jp
変更後¶
# localectl
System Locale: LANG=ja_JP.utf8
VC Keymap: jp
X11 Layout: jp
OSのセキュリティアップデート¶
OSのセキュリティ情報については、上位ベンダーのエラータ情報が参考になります。
<外部URL> https://access.redhat.com/errata/
また、CentOSの対応状況については、CentOS-announceメーリングリストで確認することができます。
<外部URL> https://lists.centos.org/mailman/listinfo/centos-announce
OSのバージョンアップについて¶
新しいバージョンがリリースされるとリリースノートが公開されます。
バージョンアップの留意点などにつきましても、以下のリリースノートに記載されます。
<参考URL> http://wiki.centos.org/Manuals/ReleaseNote
OS のバージョンアップによる動作に関しましては、弊社では保障致しかねます。予めご了承ください。
サーバ構築で参考となるウェブページ¶
以下に上位ベンダーによるドキュメントがまとめられています。
<参考URL> https://access.redhat.com/documentation/ja-JP/Red_Hat_Enterprise_Linux/8/