Ubuntu16.04 LTS¶
さくらインターネットが提供する「さくらのVPS」のOSセットアップ仕様は以下の通りとなります。
はじめに¶
さくらのVPSの標準OSインストールによって提供される「Ubuntu16.04 LTS」での管理・運用上、有用と思われる情報を紹介しています。
実行時に十分な注意が必要とされるものも含まれています。特に実運用環境下でのオペレーションの際には、必ず注意事項に従って作業をおこなうようにしてください。
注意事項に記載があるにもかかわらず、誤った設定をおこなってしまったことによりシステムに深刻な打撃を与えてしまった場合、一切の責任を負いませんので、ご注意ください。
OSのアップグレードなどにより、記載されている内容が予告なく変更される可能性があります。記載されている内容について、さくらインターネットではいかなる責任を負うものではありません。
初期ログインユーザは 「 ubuntu 」 となります。rootではログインできませんのでご注意ください。
OS基本設定¶
Ubuntu16.04 LTS のインストール内容につきましては下記の通りとなります。
パーティション¶
パーティション番号 | マウントポイント | パーティション名 | フォーマット | 容量 |
---|---|---|---|---|
1 | ‐ | /dev/vda1 | bios_grubフラグ (EF02) | 1024KB |
2 | swap | /dev/vda3 | tmpfs (8200) | 4 GB(各プラン共通) |
3 | / | /dev/vda4 | ext4 (8300) | vdaの残り(各プラン共通) |
– | /data(※1) | /dev/vdb1 | ext4 | 1Gプラン : 10 GB 1.5Gプラン : 30 GB 4Gプラン : 100 GB 8Gプラン : 220 GB |
カスタムインストール時の場合を除く。 ※1 1.5Gおよび2012年3月29日以前に申し込まれた1G、4G、8Gのみ。2012年3月29日以降にリリースされた2Gに/dataは含まれません。 |
ブートローダ¶
OS起動に関する変更¶
起動時にテキストモードを使用します。
起動時にカーネルメッセージを表示します。
コンソール表示に関する変更¶
コンソールがblank状態になるのを抑止します。
カーネルのコンソールをtty0とttyS0に変更します。
その他の変更¶
カーネルダンプを取得しません。
systemdによるNIC命名を行います。
ブートローダ | GRUB(OS標準) |
---|
設定ファイル | /etc/default/grub |
---|---|
設定内容 | GRUB_DEFAULT=0 GRUB_TIMEOUT=5 GRUB_DISTRIBUTOR=`lsb_release -i -s 2> /dev/null || echo Debian` GRUB_TERMINAL=serial GRUB_SERIAL_COMMAND=”serial –unit=0 –speed=115200 –word=8 –parity=no –stop=1″ GRUB_CMDLINE_LINUX_DEFAULT=”noresume nomodeset consoleblank=0 elevator=noop console=tty0 console=ttyS0,115200n8 |
ホスト名設定¶
初期状態では、hostnameをご契約された< 仮想サーバホスト名 >に変更しております。
お客様のサーバ運用状況に合わせて手続き・設定をおこなってください。
名前の解決ができるようになった後は、ご利用いただくアプリケーションの設定が必要となります。
設定ファイル | /etc/hostname |
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設定値 | ご契約の<仮想サーバホスト名> |
設定ファイル | /etc/hosts |
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設定内容 | 127.0.0.1 localhost 127.0.1.1 <仮想サーバホスト名.ドメイン名> <仮想サーバホスト名> ::1 localhost ip6-localhost ip6-loopback ff02::1 ip6-allnodes ff02::2 ip6-allrouters |
IPアドレスの設定¶
設定ファイル | /etc/network/interfaces |
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設定内容 | サーバ固有のグローバルIPアドレス 1つ を設定※ |
注意
※ ens3 に設定するIPアドレスの変更や追加は行わないでください。
※ 2017/4/18より 標準OSインストールにて新規にインストールされるOSはIPv6の設定が無効化されています。
※ 有効化手順につきましては、 IPv6有効化手順(Ubuntu 16.04) をご参照ください。
TSOの無効化設定¶
設定ファイル | /etc/udev/rules.d/50-eth_tso.rules |
---|---|
設定内容 | ACTION==”add”, SUBSYSTEM==”net”, KERNEL==”eth*”, RUN+=”/sbin/ethtool -K %k tso off” ACTION==”add”, SUBSYSTEM==”net”, KERNEL==”ens*”, RUN+=”/sbin/ethtool -K %k tso off” |
リゾルバの設定¶
サーバの参照ネームサーバとして、さくらインターネットのネームサーバを設定しています。
DNSサーバの設定を変更する際には「/etc/network/interfaces」をご参照ください。
設定ファイル | /etc/resolv.conf |
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設定内容 | nameserver 210.188.224.10 nameserver 210.188.224.11 nameserver 2001:e42::2 または nameserver 210.224.163.3 nameserver 210.224.163.4 nameserver 2403:3a00::1 または nameserver 133.242.0.3 nameserver 133.242.0.4 nameserver 2401:2500::1 |
時刻同期の設定¶
上位NTPサーバをntp1.sakura.ad.jpに設定し、時刻問い合わせをおこないます。
自身がNTPサーバとしては動作しません(時刻の問い合わせに対し応答しません)
設定ファイル | /etc/ntp.conf |
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設定内容 | driftfile /var/lib/ntp/ntp.drift statistics loopstats peerstats clockstats filegen loopstats file loopstats type day enable filegen peerstats file peerstats type day enable filegen clockstats file clockstats type day enable server ntp1.sakura.ad.jp iburst restrict -4 default ignore restrict -6 default ignore restrict ntp1.sakura.ad.jp kod notrap nomodify nopeer noquery limited restrict 127.0.0.1 restrict ::1 restrict source notrap nomodify noquery |
追加インストールパッケージ¶
Package | ncurses-term openssh-server ntp traceroute sysv-rc-conf anacron acpid ethtool libpam-pwquality libcrack2 |
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cron設定¶
定期実行における実行時間(※1)をランダムに変更します。
設定ファイル | /etc/crontab |
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設定内容 | RANDOM_DELAY=240 |
時次にて行われる定期実行における実行時間をランダム(※1)に変更します。
設定ファイル | /etc/cron.d/0hourly |
---|---|
設定内容 | ※1 * * * * root cd / && run-parts –report /etc/cron.hourly ※1 X * * * root test -x /usr/sbin/anacron || ( cd / && run-parts –report /etc/cron.daily ) ※1 X * * 7 root test -x /usr/sbin/anacron || ( cd / && run-parts –report /etc/cron.weekly ) ※1 X 1 * * root test -x /usr/sbin/anacron || ( cd / && run-parts –report /etc/cron.monthly ) |
アプリケーション設定¶
表記の各アプリケーションの基本バージョンは、ディストリビューションによって今後アップデートされる場合があります。
Ubuntu16.04 LTS FAQ¶
日本語環境を使用する¶
初期状態では、英語環境となっております。
メッセージを日本語化するには以下のコマンドを実行し LANG=”ja_JP.UTF-8″
としてください。
# apt-get -y install language-pack-ja-base language-pack-ja ibus-mozc
# localectl set-locale LANG=ja_JP.UTF-8 LANGUAGE="ja_JP:ja"
初期状態¶
# localectl
System Locale: LANG=en_US.UTF-8
LANGUAGE=en_US:en
VC Keymap: n/a
X11 Layout: jp
変更後¶
# localectl
System Locale: LANG=ja_JP.UTF-8
LANGUAGE=ja_JP:ja
OSのセキュリティアップデート¶
OSのセキュリティ情報については、下記のsecurity notices情報が参考になります。
<参考URL> https://www.ubuntu.com/usn/
OSのバージョンアップについて¶
新しいバージョンがリリースされると、下記でリリースノートが公開されます。
バージョンアップの留意点などにつきましても、こちらのリリースノートに記載されます。
<参考URL> https://wiki.ubuntu.com/XenialXerus/ReleaseNotes
OS のバージョンアップによる動作に関しましては、弊社では保障致しかねますので、予めご了承ください。