Acronis Cyber Protect Cloud

[更新: 2021年10月1日]

概要

Acronis Cyber Protect Cloud は、Acronis社が提供するバックアップサービスです。
本マニュアルは各プランの解説から簡易セットアップまでを公開しておりますが、サービスは随時アップデートされるため、詳細はAcronis社が公開するリリースノート、サービスマニュアルなどを確認のうえご利用ください。

注意

  • 本マニュアルの内容は、サービスやアプリケーションの更新によって最新の情報と異なる場合があります。

  • 本サービスはバックアップツールを提供するものになります。バックアップ設定やリストアの実行、リストア後のデータ整合性の確認等はユーザーにて実行・確認いただく必要があります。

  • 弊社サービス外によるバックアップ・リストアの実行は、契約・管理が異なるため弊社によるサポートはできかねます。

Acronis Cyber Protect Cloud について

提供サービス基本機能

Acronis Cyber Protect Cloud は、以下の機能を提供いたします。

  • バックアップ / リストア機能

  • アンチウィルス / マルウェア検査・隔離

  • 脆弱性情報とスコアリング機能

  • デバイス情報の取得機能

※利用するハードウェア、OS、ファイルシステムなどにより機能・動作が制限されます。

Acronis Hosted プラン

Acronis Hosted は、基本機能にAcronis社が提供するクラウドストレージをバンドル提供するサービスプランです。
ご利用の際はバックアップを保管するサーバーの準備は不要です。また、バックアップ対象となるサーバー数の制限はありません。

Acronis Hosted 構成図
機能

1.基本機能+クラウドストレージを提供
クラウドストレージは 100GB または 500GB 単位の提供
2.バックアップ対象サーバーに制限無し
3.バックアップはグローバルを経由しクラウドストレージへ保管

選定例

多数のサーバーを利用し、バックアップを一元的に管理したい
ストレージサーバーを設けず簡単にバックアップを開始したい

サービス料金仕様

各サービスプランの料金及び仕様は以下となります。

Acronis Hosted(100GB)

Acronis Hosted(500GB)

課金最小期間

1ヶ月

1ヶ月

提供容量

100GB

500GB

サーバー数制限

バックアップ先

Acronisクラウドストレージ

Acronisクラウドストレージ

⽉額料⾦(税込)

2,420円

12,100円

アカウントに関する注意事項

さくらのクラウド アカウントに応じて追加時のご提供が異なります。

<前提条件>
さくらのクラウドの「アカウントA」で Acronis Hosted(100GB)を利用中

さくらのクラウド アカウントA に対し Acronis Hosted(100GB)を追加申込した場合、既存の管理コンソールの管理容量に追加され、最大利用可能容量が100GB→200GBになります。

さくらのクラウド アカウントB に対し Acronis Hosted(100GB)を追加申込した場合、アカウントAの管理コンソールは最大利用可能容量100GBのまま、新たにアカウントBの管理コンソールへ最大利用可能容量100GBを提供します。

アカウントのご請求に関する注意事項

さくらのクラウドは、アカウント毎の請求となります。

<参考例A>
クラウドアカウントA:Acronis Hosted(100GB)x2を利用中
クラウドアカウントA 請求金額:4,840円

<参考例B>
クラウドアカウントA:Acronis Hosted(100GB)x1を利用中
クラウドアカウントB:Acronis Hosted(100GB)x1を利用中
クラウドアカウントA 請求金額:2,420円
クラウドアカウントB 請求金額:2,420円
※請求書など2枚に分離しての請求となります。

ご請求に関するQ&A

Q.支払方法の選択は可能ですか?
A.さくらのクラウドのお支払方法に準じ選択可能です。

Q.プリペイドによる支払いは可能ですか?
A.可能です。

Q.料金改定はありますか?
A.ライセンサーの価格改定などの状況に応じ改定される可能性があります。事前告知は会員IDにご登録のメールアドレス宛に通知させていただきます。

Acronis Hosted 簡易セットアップ

本マニュアルでは、例として CentOS 7 での簡易セットアップガイドをご案内いたします。
なお、「Acronis Cyber Protect Cloud」のお申込やアカウント登録については以下をご参考ください。

Agent のダウンロード

デバイス画面 右上の「追加」をクリックします。

デバイスの追加画面 サーバーから「Linux」をクリックします。

ブラウザを経由して、インストーラーのダウンロードが開始します。
【DLファイル名】Cyber_Protection_Agent_for_Linux_x86_64.bin

ポートの開放

ご利用には以下のポートの開放が必要です。ネットワーク構成をご確認いただきご対応ください。

443および8443

サービスコンソールへのアクセス、エージェントの登録、証明書のダウンロード、ユーザー認証、クラウドストレージからのファイルのダウンロードに使用します。

7770~7800

エージェントはこれらのポートを使用してバックアップManagement Serverと通信します。

44445および55556

エージェントはバックアップ時および復元時のデータ転送にこれらのポートを使用します。

必要なパッケージのインストール

以下のLinuxパッケージが必要となります。事前にインストールください。

Agent のインストール / セットアップ

ダウンロードしたインストーラー「Cyber_Protection_Agent_for_Linux_x86_64.bin」をバックアップ対象のサーバーにアップロードします。
以下はアップロード後のファイルを「ls」コマンドで確認した際の表示例です。
※管理者権限でコマンドを実行してください。
[root@localhost ~]# ls
Cyber_Protection_Agent_for_Linux_x86_64.bin
アップロードしたインストーラーを実行します。
[root@localhost ~]# Cyber_Protection_Agent_for_Linux_x86_64.bin

Note

アップロード方法によってはファイル権限のエラーが発生する可能性があります。必要に応じて権限を付与してください。

[root@localhost ~]# Cyber_Protection_Agent_for_Linux_x86_64.bin
-bash: Cyber_Protection_Agent_for_Linux_x86_64.bin: 許可がありません

ファイルの実行権限を確認する

[root@localhost ~]# ls -l
合計 671864
-rw-r--r-- 1 root root 687983825  7月 15 18:48 Cyber_Protection_Agent_for_Linux_x86_64.bin

ファイルに実行権限を付与する

[root@localhost ~]# chmod 755 Cyber_Protection_Agent_for_Linux_x86_64.bin
[root@localhost ~]# ls -l
合計 671864
-rwxr-xr-x 1 root root 687983825  7月 15 18:48 Cyber_Protection_Agent_for_Linux_x86_64.bin

インストーラーを実行後、GUIによるインストールが開始します。

コンポーネントの選択画面で「Agent for Linux」を選択し、「次へ」を選択します。

インストールとセットアップが開始されます。

インストール完了後、CentOS 7(Linux環境)の登録では手動登録が必要です。
「登録情報を表示」を選択し、「登録コード」をコピーします。

ブラウザのデバイスの登録画面に戻ります。「登録」をクリックします。

コピーした「登録コード」を入力して登録者を確認した後、「コードを確認」をクリックします。

Note

Windows環境の登録では「マシンの登録」を実行します。

登録情報を表示

登録リンク、登録コードを表示します。手動登録はこちらの表示を確認します。

マシンの登録

Webブラウザを経由し、管理コンソールに自動登録を実行します。

登録を開始後は以下の画面が表示され、登録の完了後に「OK」をクリックします。

バックアップ対象のサーバーにログインしているターミナル等に完了が表示されます。
「終了」を選択してインストールを終了します。
デバイス画面に登録済みのサーバーの登録があることを確認します。
※ VPS・クラウドはVMアイコン、専用サーバーは表記無サーバーのアイコンで表示されます。

バックアップ計画作成

登録したバックアップ対象サーバーのバックアップ計画を作成します。

対象サーバーを選択し、アクションから「保護」をクリックします。

「計画の作成」をクリックします。

バックアップのトグルが「ON(グリーン)」の状態で各項目を設定します。

重要

手動作成の際はバックアップ計画の内容にご注意ください。
LinuxOSでは利用不可の機能を選択した場合、保護計画は作成出来ません。
そのため、デバイスからの作成を推奨しております。

バックアップの対象

マシン全体
ディスク/ボリューム
ファイル/フォルダ

バックアップ対象のマシン、ストレージ、ファイル/フォルダを選択します。

バックアップ先

クラウドストレージ

Acronis Hosted をご利用の場合は「クラウドストレージ」が表示されます。

スケジュール

常に増分(単一ファイル)
常に完全
日単位で増分バックアップ
週単位で完全バックアップ
カスタム
バックアップを開始する時間をスケジュールします。
開始時刻は15分間隔OFFの際は、手動実行のみとなります。
完全、増分、差分を自由にセットします。

保持する期間

バックアップ期間
バックアップ数
期間を制限せずにバックアップを保持する

バックアップデータの保持期間を設定します。

暗号化

AES256
AES192
AES128
バックアップデータに共通鍵を付与します。
ブラウザによるバックアップデータの操作、復元操作などで鍵を操作者にリクエストします。
※暗号化は初期設定時にのみ「ON/OFF」が可能

暗号化

AES256
AES192
AES128
バックアップデータに共通鍵を付与します。
ブラウザによるバックアップデータの操作、復元操作などで鍵を操作者にリクエストします。
※暗号化は初期設定時にのみ「ON/OFF」が可能

バックアップオプション

各アクションやファイル名、圧縮レベルなどを変更します。
ファイルシステムやOSなどにより設定できる項目に差異が発生します。

名前・設定の完了後に「作成」をクリックします。

初回はサービス管理に関する表示がポップアップします。
仮想マシン、または物理マシンの表記に間違いが無いか確認してから「確認」をクリックします。
ブータブルメディアのダウンロードが可能です。ISOイメージの利用が可能なサービスではISOイメージからの操作が可能です。
※本マニュアルではダウンロードは行いません。
※再編集することで後からダウンロードすることも可能です。

「保護計画」をクリックして、作成したバックアップが作成済であることを確認します。

バックアップ復元

取得したバックアップの復元は、デバイス、またはバックアップストレージから選択します。
本マニュアルの操作では、単純なバックアップデータの復元になります。バックアップはマシン単位であれば、対象のマシンファイル全てをコピーします。

デバイスから復元を選択します

対象のストレージを確認し、復元するバックアップを選択して「復元」をクリックします。

復元する方法を選択します。

マシン全体

マシン全体を全てのデータを対象に復元します。

ファイル/フォルダ

ファイル/フォルダを指定、対象のみを復元します。

バックアップストレージの確認

ファイル/フォルダでは、バックアップデータのディレクトリ構成をチェックすることが可能です。
本機能を利用することで、管理コンソールで事前にバックアップの内容を確認することが可能です。

ファイル/フォルダを選択後の管理コンソール画面

マシンの復元項目の選択し、「復元を開始」をクリックします。

復元先

物理マシンを選択します。※Hyper-V,VMwareの仮想ホストを対象とするときのみ仮想マシンを選択

ターゲットマシン

対象のサーバーホスト名を選択

ディスクマッピング

対象ディスクを選択

最終確認で内容を確認後、「復元を開始」をクリックします。
※マシンの復元には再起動が必須です。チェックボックスを外す際は、復元の完了後にサーバーの再起動を実施してください。
復元の実行が開始されます。状況はアクティビティにより確認が可能です。
※復元時間は、ネットワーク・CPU・ディスクのリソース・収容状況などに左右されます。
11:34 • 1% 完了 • 残り時間を計算中
ボリュームの復元
ステータス:実行中
デバイス:localhost.localdomain
開始者:xxxxx
開始時刻:2021 年 7 月 24 日 11:34:51
時間:7 秒
バックアップ ファイル名:localhost.localdomain-B2F156C8-1A24-43D8-B057-B1C40740F093-A4EA3DD7-54D7-4158-91DB-CE4097C4EC94A
復元元:ディスク 1 → ディスク 1

復元の完了後、ステータスが「正常終了」になります。

11:34 — 11:38 (3 分)
ボリュームの復元
ステータス:正常終了
デバイス:localhost.localdomain
開始者:xxxxx
開始時刻:2021 年 7 月 24 日 11:34:51
完了時刻:2021 年 7 月 24 日 11:38:12
時間:3 分
バックアップ ファイル名:localhost.localdomain-B2F156C8-1A24-43D8-B057-B1C40740F093-A4EA3DD7-54D7-4158-91DB-CE4097C4EC94A
復元元:ディスク 1 → ディスク 1
すべてのプロパティ

復元ファイルを確認します。

[root@localhost ~]# ls -la
合計 671900
dr-xr-x---.  2 root root      4096  7月 24 10:36 .
dr-xr-xr-x. 18 root root      4096  7月 15 18:55 ..
-rw-------   1 root root       291  7月 15 23:37 .bash_history
-rw-r--r--.  1 root root        18 12月 29  2013 .bash_logout
-rw-r--r--.  1 root root       176 12月 29  2013 .bash_profile
-rw-r--r--.  1 root root       176 12月 29  2013 .bashrc
-rw-r--r--.  1 root root       100 12月 29  2013 .cshrc
-rw-r--r--.  1 root root       129 12月 29  2013 .tcshrc
-rwxr-xr-x   1 root root 687983825  7月 15 18:48 Cyber_Protection_Agent_for_Linux_x86_64.bin
-rw-r--r--   1 root root       100  7月 24 10:36 file1

バックアップ/復元に関する注意事項

サービス利用の注意事項

・本サービスは、グローバルネットワークを経由し管理コンソール、バックアップストレージの接続が必要となります。完全な閉域網ではご利用は不可となります。

・事前にマニュアルを参照される際は、Acronis Cyber Protect Cloud を参照ください。他サービスは機能などが異なります。

・提供するエディションは、Standard となります。Advanced、DR をご要望の際はお問い合わせください。

・提供する機能は、サーバーへのバックアップのみが有効となります。デバイスまたはその他のバックアップを希望される際は、お問い合わせよりご相談ください。

事前計画の注意

・データの完全性を考慮
 バックアップは、データを完全コピーします。この為、カーネルを含むファイルシステムに破損がある状態では復元後に読み取れないなどの問題が発生する可能性があります。クリティカルな状態・完全性を考慮しバックアップされるデータの論理ボリューム、またはディスクを分離、OS領域とデータ領域を分けて実行されるなど事前計画を検討のうえ実行を推奨します。

・バックアップ計画の作成
 スケジュールが重複する場合、バックアップ計画は作成できません。また、ハードウェア・OSなどの制限により作成できないオプション、機能が含まれる際も作成ができません。計画から作成する際は、これらの制約により作成が出来ない可能性があるためご注意ください。

・大容量ファイルのバックアップ
 大容量のファイル転送には時間が必要となります、レジューム機能は無い為、注意が必要です。

・SMB/NFS
 ワークロードのタイプではLinuxはNFS。WindowOSはSMBのファイルサーバーへのバックアップが可能です。事前にサーバー、またはNFSアプライアンスを作成後、サーバーへマウント後に管理コンソール上にて対象のストレージサーバーを追加ください。
 ※追加後は自動マウントを忘れずにサーバー内のconfigへ追加が必要です。

・オブジェクトストレージの利用
 通常はご利用出来ません。

データの取り扱いに関する注意事項

・管理コンソールからのバックアップデータのダウンロード
 対象ストレージよりバックアップデータのダウンロードが可能です、実行制限があり10MBのファイルサイズのみとなります。

・弊社一部サービスにおけるブータブルメディアの利用について
 一部サービスでは、ISOイメージの仮想メディア利用が出来ないサービスがございます。

OSその他ミドルウェア・ライセンスに関する注意事項

・有償OS、ミドルウェア、その他ソフトウェアに関してライセンサー、または販売元が提示・開示する契約に従いバックアップに関する複製可否をご確認のうえご利用ください。

・サービス間のバックアップについて
 有償WindowsOSを含む際はサービスを跨ぎバックアップすることは、ライセンス上不可となります
 NG例:さくらのVPSサーバーをバックアップ→さくらのクラウドへ復元

・コア単位、サーバーに割当られるライセンスを含むサービスのバックアップ/復元
 MS SQLライセンス、SALライセンスは、サーバーコア、またはサーバー毎にライセンスが付与されます。
 この為、バックアップ対象と異なる別のサーバーへの復元はNGとなります。バックアップはOS、またはアプリケーションが含まれないデータ領域のバックアップを推奨します。