CentOS 6¶
注意
本ドキュメントに記載のOSは2020年12月1日をもって提供終了しました。
さくらインターネットが提供する「 さくらのVPS 」のOSセットアップ仕様は以下の通りとなります。
はじめに¶
さくらのVPS の提供OS「CentOS 6」での管理・運用上、有用と思われる初期出荷時の情報を紹介しています。
実行時に十分な注意が必要とされるものも含まれています。特に実運用環境下でのオペレーションの際には、必ず注意事項に従って作業をおこなうようにしてください。
注意事項に記載があるにもかかわらず、誤った設定をおこなってしまったことによりシステムに深刻な打撃を与えてしまった場合、一切の責任を負いませんので、ご注意ください。
OSのアップグレードなどにより、記載されている内容が予告なく変更される可能性があります。
記載されている内容について、さくらインターネットではいかなる責任を負うものではありません。
OS基本設定¶
CentOS 6 のインストール内容につきましては下記の通りとなります。
パーティション¶
マウントポイント |
パーティション名 |
容量 |
---|---|---|
/boot |
/dev/sda1(注1) |
250 MB(各プラン共通) |
swap |
/dev/sda2 |
2 GB(各プラン共通) |
/ |
/dev/sda3 |
sdaの残り(各プラン共通) |
/home (注2) |
/dev/sdb1 |
1Gプラン : 10 GB |
カスタムインストール時の場合を除く。 |
ランレベル(Linuxの動作モード)¶
デフォルトのランレベルは「3」(テキストログインの通常のマルチユーザーモード)です。
ホスト名設定¶
設定ファイル |
/etc/sysconfig/network |
---|---|
設定値 |
HOSTNAME= localhost.localdomain |
設定ファイル |
/etc/hosts |
---|---|
設定内容 |
127.0.0.1 localhost.localdomain localhost |
ヒント
初期状態では、ドメイン名に関する設定は一切おこなわれていません。
名前の解決をおこなうためには、いくつかの手続きや設定が必要となります。
お客様のサーバ運用状況に合わせて手続き・設定をおこなってください。
名前の解決ができるようになった後は、ご利用いただくアプリケーションの設定が必要となります。忘れずに設定してください。
IPアドレスの設定¶
設定ファイル |
/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth0 |
---|---|
設定内容 |
サーバ固有のグローバルIPアドレス 1つ ※ |
注意
※ eth0 に設定するIPアドレスの変更や追加は行わないでください。
※ 2017/4/18より 標準OSインストールにて新規にインストールされるOSはIPv6の設定が無効化されています。
※ 有効化手順につきましては、 IPv6有効化手順(CentOS 6) をご参照ください。
TSOの無効化設定¶
設定ファイル |
/etc/udev/rules.d/50-eth_tso.rules |
---|---|
設定内容 |
|
リゾルバの設定¶
サーバの参照ネームサーバとして、さくらインターネットのネームサーバを設定しています。
設定ファイル |
/etc/resolv.conf |
---|---|
設定内容 |
nameserver 210.188.224.10 |
Option |
options single-request-reopen ※ |
NTPの設定(時刻の同期)¶
サーバの時刻同期の設定を下記にて設定しています。
設定ファイル |
/etc/sysconfig/ntpdate |
---|---|
設定内容 |
SYNC_HWCLOCK=yes |
設定ファイル |
/etc/ntp.conf |
---|---|
設定内容 |
restrict default ignore |
インストール済みパッケージグループ¶
Installation Type |
Server |
---|---|
Package |
Installed Groups: |
起動デーモン¶
初期出荷時に自動起動設定(稼働中)のデーモン
デーモン名 |
機能説明 |
外部からの接続ポート |
---|---|---|
acpid |
ACPIイベントの監視・処理サービス |
– |
atd |
コマンドの遅延実行を有効にするサービス |
– |
blk-availability |
システム終了時に LVM を正常にアンマウント・無効化するためのサービス |
– |
crond |
定期的にジョブを実行するためのcronサービス |
– |
irqbalance |
マルチプロセッサな環境での IRQ の割り込み処理用のサービス |
– |
network |
ネットワーク・インターフェイスの初期化スクリプト |
– |
ntpd |
時刻同期用クライアントサービス |
– |
ntpdate |
時刻同期サービス |
– |
postfix |
MTA 機能 |
25/smtp |
rdma |
リモートホストに対してDMAを行うためのサービス |
– |
sshd |
SSH(Secure Shell)サーバサービス |
22/tcp |
rsyslog |
システムのログを記録 |
– |
sysstat |
サーバ監視用ツール |
– |
yum-updateonboot |
サーバ起動時カーネルなどのパッケージ自動更新用ツール |
– |
パッケージ管理ツール¶
RPMパッケージ管理コマンド「yum」を使用することでRPMパッケージのインストール・アップデートをおこなうことができます。
yum コマンドにて下記リポジトリに含まれるパッケージのインストールが可能です。
リポジトリ設定ファイル |
/etc/yum.repos.d 以下 |
---|
repo id |
repo name |
status |
---|---|---|
base |
CentOS-6 – Base |
enabled |
c6-media |
CentOS-6 – Media |
disabled |
centosplus |
CentOS-6 – Plus |
disabled |
contrib |
CentOS-6 – Contrib |
disabled |
debug |
CentOS-6 – Debuginfo |
disabled |
epel |
Extra Packages for Enterprise Linux 6 – x86_64 |
enabled |
epel-debuginfo |
Extra Packages for Enterprise Linux 6 – x86_64 – Debug |
disabled |
epel-source |
Extra Packages for Enterprise Linux 6 – x86_64 – Source |
disabled |
epel-testing |
Extra Packages for Enterprise Linux 6 – Testing – x86_64 |
disabled |
epel-testing-debuginfo |
Extra Packages for Enterprise Linux 6 – Testing – x86_64 – Debug |
disabled |
epel-testing-source |
Extra Packages for Enterprise Linux 6 – Testing – x86_64 – Source |
disabled |
extras |
CentOS-6 – Extras |
enabled |
updates |
CentOS-6 – Updates |
enabled |
yum コマンド例¶
yum update |
利用可能なパッケージをすべてアップデート |
---|---|
yum info <パッケージ名> |
パッケージの説明を表示 |
yum install <パッケージ名> |
パッケージのインストール |
yum remove <パッケージ名> |
インストール済みパッケージのアンインストール |
yum upgrade <パッケージ名> |
パッケージのアップグレード |
yum check-update |
リポジトリの更新 |
yum list installed |
インストール済みパッケージを表示 |
yum list <パッケージ名> |
インストール可能なバージョンを表示 |
yum list upgrade |
インストール可能なパッケージの表示 |
yum search <文字列> |
<文字列>の検索 |
yum provides <ファイル名> |
ファイル名からパッケージの逆引き |
アプリケーション設定¶
表記の各アプリケーションの基本バージョンは、ディストリビューションによって今後アップデートされる場合があります。
インストール構成一覧¶
FTPサーバ |
× |
---|---|
SMTPサーバ |
postfix-2.6.6-2.2.el6_1.x86_64 |
POP3サーバ |
× |
HTTP サーバ |
× |
DBサーバ |
× |
言語 |
perl-5.10.1-127.el6.x86_64 |
サーバシェルログイン |
openssh-5.3p1-81.el6.x86_64 |
サーバ管理補助 |
× |
※ 表記のバージョンは2012年12月3日現在
CentOS 6 FAQ¶
日本語環境を使用する¶
初期状態では、英語環境となっております。メッセージを日本語化するには、/etc/sysconfig/i18n の LANG="C"
となっている箇所を LANG="ja_JP.UTF-8"
としてください。
(初期状態)
LANG="C"
SYSFONT="latarcyrheb-sun16"
↓
(変更後)
LANG="ja_JP.UTF-8"
SYSFONT="latarcyrheb-sun16"
OSのセキュリティアップデート¶
OSのセキュリティ情報については、下記の上位ベンダーのエラータ情報が参考になります。
<参考URL> https://rhn.redhat.com/errata/rhel-server-6-errata.html
また、個々の対応状況についてはCentOS-announceメーリングリストで確認することができます。
<参考URL> http://lists.centos.org/mailman/listinfo/
OSのバージョンアップについて¶
新しいバージョンがリリースされると、下記でリリースノートが公開されます。
バージョンアップの留意点などにつきましても、こちらのリリースノートに記載されます。
<参考URL> http://wiki.centos.org/Manuals/ReleaseNote
OS のバージョンアップによる動作に関しましては、弊社では保障致しかねますので、予めご了承ください。
サーバ構築で参考となるウェブページ¶
下記に主要アプリケーションの設定方法がまとめられています。
<参考URL> https://access.redhat.com/site/documentation/ja-JP/Red_Hat_Enterprise_Linux/