モニタリングスイート

[更新日:2025年2月27日]

サービス基本情報

概要

モニタリングスイートは、システム監視を行うためのプラットフォームです。さくらのクラウド・その他のクラウド・オンプレ等の多様な環境を一元管理し、可視化することができます。

利用申請

本サービスは現在、利用申請を頂いたお客様に対してβ版として提供しております。 利用者数などの制限を設けておりますので、利用申請頂いても利用が出来ない事がございます。

利用申請は以下の手順で行います。
画面上部の「オプション」の項目より表示される「エクストラサービス」を選択します。
「エクストラサービス」の作成ボタンをクリックし、サービスの項目より「モニタリングスイート」を選択します。

結果につきましてはご契約者様へメールにてご連絡を行っております。

※処理には5営業日程度かかる場合がございます。

機能説明

モニタリングスイートは、以下の機能を提供します。

機能名

内容

対応プロトコル・ソフトウェア

メトリクス

システムの状態を数値で表現したデータを蓄積し、クエリできます。

Prometheus

ログ

システムのログを収集し、検索や可視化ができます。

OpenTelemetry Protocol, fluentbit

可視化

メトリクスをダッシュボードで可視化します。

Perses

アラート

メトリクスの内容を監視し、閾値を超えた場合に通知を行います。

-

仕様・制限

正式サービス開始時の仕様・制限については、別途お知らせいたします。

ストレージ機能の制限は以下の通りとなります。

項目

メトリクスストレージ

ログストレージ

保存期間

40日

30日

ストレージあたりの保存上限

1GB程度

100GB程度

1アカウントあたりの作成数

5

5

送信プロトコル

Prometheus Remote Write

OpenTelemetry Protocol (OTLP/HTTP)

読み出しプロトコル

Prometheus HTTP API

サポートなし

β版における注意事項と制限事項

ご利用いただく前に、以下の点にご注意ください。

  • サービス内容については予告なく変更または廃止する可能性があります。

  • 正式サービス化を保証するものではなく、品質保証(SLA)の適用対象外です。

  • 正式サービス化された際に、β版からデータの移行が行われない可能性があります。

  • サポートは限定的となり、利用状況によっては一時的に利用が制限される場合があります。

  • 利用者に告知なく、当社の裁量で本サービス内に蓄積されたデータの一部を削除する事があります。

料金体系

β版では無料でご利用いただけます。正式サービス化された際の料金体系については、別途お知らせいたします。

利用手順

手順1 リソースの作成

1.メトリクス・ログの蓄積を行うストレージ、可視化ダッシュボードの管理単位のプロジェクト、アラート設定の管理単位のプロジェクトは、それぞれクラウドのコントロールパネルで作成します。

2.左側メニュー「モニタリングスイート」カテゴリ内にある「ログストレージ」「メトリクスストレージ」「アラート」「可視化サービス」を選択します。右側に作成済みのリソースがある場合はリスト表示されます。新規に作成する場合は「追加」ボタンをクリックします。

3.最初にメトリクスストレージ・ログストレージを作成する際には、「システム領域」の作成となり、それ以降は「ユーザ領域」の作成となります。システム領域には、さくらのクラウドが提供する機能のログ・メトリクスのみが蓄積されます。ユーザ領域には、お客様が設定したログ・メトリクスが蓄積されます。

手順2 利用・設定

手順2-1 メトリクスの送信・クエリ設定

1.メトリクスストレージへお客様のシステムからメトリクスを送信するための設定を行います。
送信する際に利用可能なソフトウェアは、Prometheusです。

2.メトリクスを書き込む際のアクセスキーをコントロールパネルから取得します。

3.追加したメトリクスストレージを選択し、詳細画面を表示します。

4.「アクセスキー」タブを選択し、必要に応じて追加します。

アクセスキーの詳細画面には、以下のようなPrometheusの設定例が表示されます。

remote_write:
- url: "https://**********.metrics.mon.sakura.ad.jp/prometheus/api/v1/write"
   basic_auth:
      username: "**********"
      password: "********************"

Grafanaなどのユーザが用意した監視ツールからクエリを行いたい際は、以下のような設定を行います。

  • Prometheusのデータソースを追加

  • URLに https://****.metrics.mon.sakura.ad.jp/prometheus/ を指定

  • 認証方法としてBasic認証を選択し、ユーザ名とパスワードを入力

手順2-2 ログの送信設定

1.ログストレージへお客様のシステムからログを送信するための設定を行います。
送信する際に利用可能なソフトウェアは、Prometheusです。

2.ログを書き込む際のアクセスキーをコントロールパネルから取得します。

3.追加したログストレージを選択し、詳細画面を表示します。

4.「アクセスキー」タブを選択し、必要に応じて追加します。

アクセスキーの詳細画面には、以下のようなfluentbitの設定例が表示されます。

[OUTPUT]
Name         opentelemetry
Match        *
Host         ingester.mon.sakura.ad.jp
Port         443
Tls          On
Logs_URI     /v1/logs?table=00000
Header       Authorization Basic **********

手順3 Web UIの操作

ログストレージ・アラートプロジェクト・可視化プロジェクトの詳細画面には、それぞれ詳細を確認するための画面への遷移リンクが表示されます。

手順3-1 ログの確認方法

1.上部の「Log Storage」メニューから対象のストレージを選択し、「refresh」ボタンを押下することでログの一覧が表示されます。

2.左メニューの「Search words」に検索キーワードを入力することで、テキストフィールドの絞り込みが可能です。

手順3-2 アラートの確認・ルール設定

1.プロジェクトを選択すると、アラートの一覧が表示されます。

2.「ルール一覧」ボタンを押下すると、設定中のアラートルールの一覧が表示されます。
ルール詳細画面では、ルールに関連する直近のアラート履歴を確認できます。

3.ルール一覧画面の「ルール追加」ボタン・ルール詳細画面の「ルール編集」ボタンから、対象の保存領域・ルール名・クエリ・しきい値等を入力します。