Ubuntu 24.04¶
はじめに¶
Note
初期ログインユーザーは「ubuntu」となります。rootではログインできませんのでご注意ください。
警告
標準OS Ubuntu 24.04 は、 512 MB プランでの提供を実施しておりません。 メモリ 1GB 以上のプランをご検討いただくか、 スケールアップ のご検討をお願いいたします。
OS基本設定¶
Ubuntu 24.04 のインストール内容につきましては下記の通りとなります。
パーティション¶
パーティション番号 |
マウントポイント |
パーティション名 |
フォーマット |
容量 |
---|---|---|---|---|
1 |
‐ |
/dev/vda1 |
bios_grubフラグ(EF02) |
1024KB |
2 |
/ |
/dev/vda2 |
ext4(8300) |
vdaの残り(各プラン共通) |
– |
/data (※1) |
/dev/vdb1 |
ext4 |
1Gプラン : 30 GB
1.5Gプラン : 80 GB
4Gプラン : 180 GB
8Gプラン : 380 GB
|
ブートローダ¶
OS起動に関する変更¶
起動時にテキストモードを使用します。
コンソール表示に関する変更¶
ブートローダ |
GRUB2(OS標準) |
---|
設定ファイル |
/etc/default/grub |
---|---|
設定内容 |
GRUB_CMDLINE_LINUX_DEFAULT="console=ttyS0,115200 console=tty0 noresume consoleblank=0" |
ホスト名設定¶
設定ファイル |
/etc/hostname |
---|---|
設定値 |
ご契約の<仮想サーバーホスト名> |
設定ファイル |
/etc/hosts |
---|---|
設定内容 |
127.0.0.1 localhost
127.0.1.1 <仮想サーバーホスト名.ドメイン名> <仮想サーバーホスト名>
# The following lines are desirable for IPv6 capable hosts
::1 ip6-localhost ip6-loopback
fe00::0 ip6-localnet
ff00::0 ip6-mcastprefix
ff02::1 ip6-allnodes
ff02::2 ip6-allrouters
|
IPアドレスの設定¶
設定ファイル |
/etc/netplan/01-netcfg.yaml |
---|---|
設定内容 |
サーバー固有のグローバルIPv4アドレス 1つ を設定(※) network:
version: 2
ethernets:
"ens3":
gateway4: XXX.XXX.XXX.1
nameservers:
addresses: [210.188.224.10, 210.188.224.11]
accept-ra: false
link-local: [ ]
addresses:
- XXX.XXX.XXX.XXX/XX
# - "XXXX:XXXX:XXXX:XXXX:XXXX:XXXX:XXXX:XXXX/64"
# gateway6: "fe80::1"
|
注意
※ ens3 に設定するIPアドレスの変更や追加は行わないでください。
I/Oスケジューラの設定¶
設定ファイル |
/etc/udev/rules.d/60-ioschedulers.rules |
---|---|
設定内容 |
ACTION=="add|change", KERNEL=="vd[a-z]", ATTR{queue/rotational}="0", ATTR{queue/scheduler}="none"
|
リゾルバの設定¶
設定ファイル |
/etc/netplan/01-netcfg.yaml |
---|---|
設定内容 |
下記のいずれか nameservers:
addresses: [210.188.224.10, 210.188.224.11]
nameservers:
addresses: [210.224.163.3, 210.224.163.4]
nameservers:
addresses: [133.242.0.3, 133.242.0.4]
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時刻同期の設定¶
設定ファイル |
/etc/systemd/timesyncd.conf |
---|---|
設定内容 |
[Time]
NTP=ntp1.sakura.ad.jp
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cron設定¶
定期実行における実行時間(※1)をランダムに変更します。
設定ファイル |
/etc/crontab |
---|---|
設定内容 |
※1 XX * * * * root cd / && run-parts --report /etc/cron.hourly
※1 XX X * * * root test -x /usr/sbin/anacron || ( cd / && run-parts --report /etc/cron.daily )
※1 XX X * * 7 root test -x /usr/sbin/anacron || ( cd / && run-parts --report /etc/cron.weekly )
※1 XX X 1 * * root test -x /usr/sbin/anacron || ( cd / && run-parts --report /etc/cron.monthly )
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Ubuntu 24.04 FAQ¶
SSHd の起動方法の変更とその影響について¶
Ubuntu 22.10 (Kinetic Kudu) から、 SSHd の起動方法が systemd によるソケットアクティベーション方式に変更となっております。 これは、 systemd がネットワークソケットを LISTEN し、接続要求により SSHd を起動する方式で、一般的にメモリフットプリントの節約に貢献するものです。 その為、 SSHd の設定変更、得にポート番号の変更方法については大きな影響を受けることになります。
詳細については Ubuntu 22.10 (Kinetic Kudu) のリリースノート および Ubuntu Discourse をご確認ください。
なお、当社が 2024/05/23 現在で提供している標準OS Ubuntu 24.04 LTS (Jammy Jellyfish) におきましては、次のユニットファイルとなっていることを確認しております。 これは、初回の接続要求によりネットワークソケットを ssh.service に引き渡し ssh.service 起動させるものですので、接続が終了した後に SSHd が終了するものでは無いことにご留意ください。 その為、グローバル IPv4 アドレスに SSHd を公開し運用され、ファイアウォールなどで接続元 IP アドレスの制限を行っていない場合は、アタックによる接続試行により SSHd が起動することとなり、前述のメモリフットプリントの節約は効果が薄いもしくは無いことにご留意ください。
$ systemctl cat ssh.socket
# /usr/lib/systemd/system/ssh.socket
[Unit]
Description=OpenBSD Secure Shell server socket
Before=sockets.target ssh.service
ConditionPathExists=!/etc/ssh/sshd_not_to_be_run
[Socket]
ListenStream=22
Accept=no
FreeBind=yes
[Install]
WantedBy=sockets.target
RequiredBy=ssh.service
警告
SSHd の起動方法の変更については影響が大きいため参考情報として記載したものです。 今後のバージョンなどで変更となる可能性も有ること、スタートアップスクリプトを用いた場合に挙動が変更となる可能性が有ることにご留意ください。
SWAPを使用する¶
初期状態では、SWAPが設定されていません。 お客様のご利用プランやアプリケーションに合わせて、 swapfileの追加 を参考に設定ください。
日本語環境を使用する¶
LANG=”ja_JP.UTF-8″
としてください。$ sudo apt update
$ sudo apt -y install language-pack-ja language-pack-ja-base
$ sudo localectl set-locale LANG=ja_JP.UTF-8 LANGUAGE="ja_JP:ja"
初期状態¶
$ localectl
System Locale: LANG=C.UTF-8
VC Keymap: (unset)
X11 Layout: jp
X11 Model: pc105
変更後¶
$ localectl
System Locale: LANG=ja_JP.UTF-8
LANGUAGE=ja_JP:ja
VC Keymap: (unset)
X11 Layout: jp
X11 Model: pc105