Zabbix 関連製品 初期設定

[更新: 2024年11月1日]

マーケットプレイスで提供する「Zabbix 関連製品」についてのページです。

1. 提供プラン 初期設定概要

本ページは、弊社マーケットプレイスにより公開する Zabbix Enterprise Appliance の初期設定方法を記載いたします。

注釈

Zabbix Enterprise カスタマーポータルによりその他詳細情報を公開します。本ページでは最低限の初期設定のみを公開いたします。


1.1 提供プラン 初期設定フロー概要

下記は、Zabbix Enterprise Applianceの初期設定の流れとなります。

初期設定フロー概要

1. 固定IPアドレスの設定
2. サブスクリプション登録
3. 監視用ディスクの初期化、有効化

注釈

Zabbix Enterprise Applianceは、OSSと異なりDBのインストールなどは不要です。

重要

Zabbix Enterprise Applianceは、製品の仕様・セキュリティの仕様上、rootユーザの利用は禁止されます。


1.2 提供プラン 初期設定記載の前提条件

  • 一部任意入力の設定内容は <IPアドレス> などの <> を区切り符号として利用、明記します。
  • Zabbix Enterprise Applianceに関する技術情報は、利用者のみの公開となります。このため弊社マニュアルは、最低限の初期設定のみを記載いたします。
  • Zabbix Enterprise Applianceは、OSSにより提供されるZabbix Serverと一部仕様が異なります。

2. 固定IPアドレスの設定 初期設定

提供プランの申し込みは、下記の手順により初期設定を行います。


2.1 ウェブコンソール画面

Zabbix Enterprise Applianceの仮想サーバーを作成後、仮想サーバーを起動します。

設定のため対象の仮想サーバー コンソール画面を表示します。

コンソール画面

コンソール画面

2.2 固定IPアドレスの設定

下記のコマンドを操作、NIC0(eth0)のインターフェースにIPアドレスを設定します。

ネットワーク設定コマンド

hogehoge@zabbix-appliance:~$ sudo vi /etc/systemd/network/eth0.network

[Match]
Name = eth0

[Address]
Address = <IPアドレス><CIDR>

[Route]
Gateway = <Gateway アドレス>

viエディタによりIPアドレスを設定後、systemd-networkdを再起動、保存します。

ネットワーク再起動、保存コマンド

hogehoge@zabbix-appliance:~$ systemctl restart systemd-networkd
hogehoge@zabbix-appliance:~$ sudo saveconfig

注釈

設定後は、保存が必須です。未保存のconfigは、再起動により変更前のconfigに戻ります。

重要

Zabbix Enterprise Applianceは、pingなどのコマンドが利用可能です。


2.3 システム 設定管理画面(GUI)

IPアドレス設定後、システム 設定管理画面へアクセスが可能です。

ウェブブラウザに下記のURLを指定、7338ポートによりアクセスします。

https://<IPアドレス>:7338/

システム 設定管理画面

コンソール画面

注釈

ssh接続は、デフォルト22ポートより接続します。


3. サブスクリプション登録 初期設定

システム 設定管理画面によりサブスクリプション登録を行います。

サブスクリプション 設定管理画面

コンソール画面

注釈

サブスクリプション登録は、弊社より送付する契約番号、サポート番号です。

重要

サブスクリプション登録後は、必ずシステム設定の保存により設定を保存します。


4.監視用ディスクの初期化、有効化

監視データ用の保管先ディスクのファイルシステムを操作、初期化します。

注釈

ディスク操作は、sshにより接続、設定を行います。


4.1 監視用ディスクの確認

下記のコマンドにより接続ディスクの情報を確認します。

正常にディスク(2台目)が接続されている際は vdb のディスクが表示されます。

ディスク情報確認 コマンド

hogehoge@zabbix-appliance:~$ sudo zbcli disk status

Disk device: vdb
Model:   Unknown
Size:    107 GB
Connect: virtio3
Enabled: False
Mounted: None

Disk device: vda
Model:   Unknown
Size:    21 GB
Connect: virtio2
Enabled: True
Mounted: /boot

注釈

SSDプラン 20GBを1台目(Zabbix Enterprise Appliance)、SSDプラン 100GBを2台目(監視用ディスク)を利用したコマンド例です。


4.2 ディスクの初期化

下記のコマンドにより監視用ディスクを初期化します。

ディスク情報確認 コマンド

hogehoge@zabbix-appliance:~$ sudo zbcli disk format -d vdb
Continue to erase disk vdb? [y/N]: y
Disk vdb formatted.

注釈

Continue to erase disk vdb? により実行確認が発生します。 y + Enterキー により実行を開始します。


4.3 ディスクの有効化

下記のコマンドにより監視用ディスクを有効化します。

ディスク情報確認 コマンド

hogehoge@zabbix-appliance:~$ sudo zbcli disk enable -d vdb
Continue to enable disk vdb? [y/N]: y
Disk vdb enabled. The disk will be mounted after reboot.

注釈

Continue to enable disk vdb? により実行確認が発生します。 y + Enterキー により実行を開始します。

重要

Disk vdb enabled. The disk will be mounted after reboot. の表示通り、再起動によりマウントされます。


4.1 監視用ディスクの再確認

下記のコマンドにより接続ディスクの情報を再確認します。

再確認後は、下記の様に表示結果に差異が発生します。

ディスク情報確認 コマンド

hogehoge@zabbix-appliance:~$ sudo zbcli disk status

Disk device: vdb
Model:   Unknown
Size:    107 GB
Connect: virtio3
Enabled: True
Mounted: /opt

Disk device: vda
Model:   Unknown
Size:    21 GB
Connect: virtio2
Enabled: True
Mounted: /boot

注釈

初期化、有効化に成功後 Enabled: True Mounted: /opt に表示が変更されます。


5. ログの出力先について

初期のログの出力先のストレージ領域設定は /opt が未設定です。

Zabbix Enterpriseドキュメントを参照、監視用ディスクの領域を参照するように設定を変更ください。

注釈

ログの設定は、ログローテーション、ログレベル、出力ストレージ領域、syslog転送などが可能です。ご利用に応じて設定を行います。