Cloud One 関連製品 サービス概要
[更新: 2025年8月7日]
1. サービス 概要
本ページでは、「Trend Micro」が製造・開発・運用するサービスの概要についてご案内します。
注釈
当社マーケットプレイスでの再販提供仕様やプランの詳細については、別ページに記載しています。
1.1 本ページ 前提条件
Cloud One 関連製品に関する当社マニュアルは、以下の条件に基づき掲載いたします。
サービスの固有名や名称については、Trend Microが定義・記載している呼称を優先して使用します。
掲載内容は、「Trend Micro」が公開した情報および更新日時点の内容に基づいています。
ドキュメントの掲載内容には、旧バージョンや旧リビジョンが含まれている場合があります。
最新の詳細情報は、Trend Microが公開するサービスのドキュメントをご利用ください。
代表的な標準規格や標準化団体が定める定義などについては、省略して記載しています。
コンポーネントごとにライセンスが異なります。本マニュアルでは、当社が提供中のWorkload Securityのみを記載しています。
注釈
メーカーでの表記は「Cloud One-Endpoint and Workload Security」に変更されていますが、本マニュアルでは旧名称の「Cloud One Workload Security」として記載しています。
1.2 Cloud One 関連製品 特徴
Cloud One 関連製品は、サーバーセキュリティにおける多層防御や統合モニタリングを提供するサービスです。
説明概要
サーバ向け EPP 機能に加え、EDRなどの一部機能の利用が可能です。
物理・仮想・パブリッククラウドのインベントリ、脅威イベント、ポリシーを一元管理することが可能です。
2. サービス 構成
Cloud One 関連製品は、次項で分類される内容に基づき、サービスが定義・構成されます。
2.1 Cloud One 関連製品 構成内容
Cloud One 関連製品は、下記の内容に基づき構成されます。
サービス構成一覧
項目名 |
説明 |
---|---|
Cloud One |
各コンポーネントのライセンスを統合的に運用・管理するためのサービス、またはプラットフォームの名称です |
Workload Security |
Cloud One Workload Security、Cloud One Workload Security EssentialとそれぞれのEditionにより機能を提供するライセンスです。 |
注釈
ライセンスや機能を管理するTrend Micro Cloud One consoleは、アカウント単位で利用します。
重要
Cloud Oneアカウントは、お客様ご自身で作成していただく必要があります。アカウントはお客様とTrend Micro間での利用および契約のため、当社ではアカウントの発行やアカウントに関するサポートを承ることができません。
2.2 Cloud One 関連製品 各サービス説明
Cloud One 関連製品のサービスに関する説明概要です。
2.2.1 Cloud One 説明
Cloud Oneは、下記の条件に応じて、サービスプランが細分化されます。
Cloud One一覧
条件項目 |
説明 |
---|---|
Cloud One |
Cloud Oneアカウント、Trend Micro Cloud One consoleが提供されるサービスです。 アカウントにWorkload Securityなどのアクティベーションコードを登録して利用します。 |
注釈
Cloud Oneの1アカウントに対し登録できるアクティベーションコードは、1コードのみです(アカウントは複数作成できます)。
2.2.2 Workload Security 説明
Workload Securityは、下記の条件に応じて、サービスプランが細分化されます。
Workload Security一覧
条件項目 |
説明 |
---|---|
Cloud One Workload Security |
EPP/EDRの一部機能(保護モジュール)の利用を解放するライセンスです。 |
Cloud One Workload Security Essential |
EPP機能のみを有効化するためのライセンスです。 |
2.3 Cloud One 関連製品 提供機能説明
Cloud One 関連製品の説明項目に記載された内容について、各機能の概要を説明します。
2.3.1 Cloud One 機能
Cloud Oneでは、以下の機能が利用可能です。
提供機能一覧
機能名 |
説明 |
---|---|
管理 |
Cloud Oneアカウント情報の確認、設定、削除などの管理機能です。 |
サブスクリプション管理 |
アカウントに登録されたアクティベーション状態を確認する機能です。 |
統合 |
一部のクラウドサービスと相互連携するための設定や機能です。 |
ユーザ情報 |
Cloud Oneを操作するユーザ情報の確認、設定する機能です。 |
2.3.2 Workload Security 機能
Workload Securityでは、以下の機能が利用可能です。
提供機能一覧
機能名 |
説明 |
---|---|
不正プログラム対策 |
シグネチャ、機械学習、振る舞い検知により、WindowsおよびLinuxサーバーをリアルタイムで防御し、感染ファイルの隔離やC&Cドメインの遮断を行う機能です。 |
Webレピュテーション |
悪性URLやC&Cサーバーへの通信をクラウドレピュテーションでブロックし、フィッシングやドライブバイ攻撃を防止する機能です。 |
ファイアウォール (ホスト型FW) |
サーバ単位で受信・送信トラフィックを制御し、ログを保持して監査証跡として活用する機能です。 |
侵入防御 (Intrusion Prevention System) |
通信を検査して既知/未知の脆弱性悪用を遮断する機能です。 |
変更監視 (Integrity Monitoring) |
OS、アプリ、重要ファイルの改ざんを検知し、意図しない変更があった場合にアラートを発報して検出する機能です。 |
セキュリティログ監視 (Log Inspection) |
システム・アプリログを解析し、重要イベントだけを抽出、SIEMに転送する機能です。 |
アプリケーションコントロール |
コンピュータ上のソフトウェアの変更(ドリフトまたはデルタ)を元の状態と比較して監視する機能です。 |
注釈
Essentialなどの廉価版では、不正プログラム検知、Webレピュテーション、ファイアウォールの一部機能のみ利用できます。
2.4 Cloud One 関連製品 名称・表記概要
Cloud One 関連製品は、下記の定義により名称が表記されます。
2.4.1 Cloud One 表記
Cloud Oneは、バージョンごとに開発・管理されるサービスです。
定義されたバージョンによって、提供されるサービスの機能が異なります。
参考例)
Cloud One
Trend Micro Cloud One
2.4.2 Workload Security 表記
Workload Securityは、バージョンごとに開発・管理されるサービスです。
定義されたバージョンによって、提供されるサービスの機能が異なります。
参考例)
Trend Micro Cloud One Workload Security
Cloud One Workload Security
Cloud One Workload Security Essential
Workload Security
注釈
サービス名に各コンポーネント名が付与されます。便宜上、C1WSやC1WS Essentialなどと省略して記載される場合があります。
2.5 Cloud One 関連製品 ライセンスおよび認証
Cloud One 関連製品のライセンスに記載するサービスの説明です。
2.5.1 Cloud One アカウント注意事項
Cloud Oneのアカウントには、有効なアクティベーションコードの登録と認証が必要です。
サブスクリプションの認証が失効した状態で60日を超過すると、Trend Micro側でアカウントが終了されます。
注釈
Cloud Oneのアカウントに登録できる各コンポーネントのライセンスは1つまでです。そのためCloud One Workload Securityと Cloud One Workload Security Essentialは異なるアカウントに登録し利用する必要があります。
2.5.2 Workload Security ライセンスおよび認証
Workload Securityを利用するには、各プランに対応したアクティベーションコードが必要です。
ライセンス認証一覧
項目 |
説明 |
---|---|
Cloud One Workload Security |
全ての機能が利用できるアクティベーションコードが発行されます。発行されたアクティベーションコードをCloud Oneアカウント上に登録します。 |
Cloud One Workload Security Essential |
全ての機能が利用できるアクティベーションコードが発行されます。発行されたアクティベーションコードをCloud Oneアカウント上に登録します。 |
3. サービス システム要件・利用環境
Cloud One 関連製品の必要環境について、参考情報の一部を記載いたします。
3.1 Cloud One 関連製品 必須環境情報
Cloud One 関連製品は、利用環境や条件によって必要となるシステム環境や周辺環境が異なります。参考情報としてご利用ください。
3.1.1 Cloud One システム要件・利用環境
Cloud Oneは、以下のシステム環境や周辺環境でご利用いただけます。
ブラウザ環境
項目名 |
説明 |
---|---|
ブラウザ |
Chrome™ 63以降 |
重要
管理画面へのログインに2FAを利用する場合は、別途Authenticatorが必要です。
3.2.1 Workload Security システム要件・利用環境
Workload Securityは、以下のシステム環境や周辺環境でご利用いただけます。
最低推奨環境(Windowsエージェント要件)
項目名 |
説明 |
---|---|
CPUコア |
4vCPU 以上 |
メモリ |
2GB以上 |
ディスク容量 |
1GB以上の空き容量 |
最低推奨環境(Linuxエージェント要件)
項目名 |
説明 |
---|---|
CPUコア |
4vCPU 以上 |
メモリ |
2GB以上 |
ディスク容量 |
1GB以上の空き容量 |
System requirements | Trend Micro Service Central
ネットワーク環境(エージェント)
項目名 |
説明 |
---|---|
port |
80/443、4118、514 |
Port numbers, URLs, and IP addresses | Trend Micro Service Central
対応OS、アプリケーション環境(OS要件)
OS名 |
---|
Windows Server 2019 (LTSC、バージョン 1809) (64 ビット) |
Windows Server 2022 (LTSC、バージョン 21H2) (64 ビット) |
Windows Server 2025 (LTSC、バージョン 24H2) (64 ビット) |
Red Hat Enterprise Linux 9 (64 ビット) |
CentOS 8 (64ビット) |
AlmaLinux 9 (64ビット)、AlmaLinux 8 (64ビット) |
Rocky Linux 9 (64ビット) 、Rocky Linux 8 (64ビット) |
Ubuntu 24.04 (64ビット)、Ubuntu 22.04 (64ビット)、Ubuntu 20.04 (64ビット) |
Debian Linux 12 (64ビット)、Debian Linux 11 (64ビット) |
ミラクル Linux 9 (64 ビット) |
Agent requirements | Trend Micro Service Central
4. サービス EULA・利用規約
Cloud One 関連製品をご利用いただくには、以下のEULA、製品利用許諾、利用規約をご確認のうえ、同意が必要です。
Legal Policies and Agreements
5. サービス 提供元マニュアル
Cloud One 関連製品の製品マニュアルの情報は、Trend Microより下記に公開されます。
Trend Cloud One | Trend Micro Service Central
https://docs.trendmicro.com/en-us/documentation/trend-micro-cloud-one/
Cloud One - Endpoint and Workload Security | Trend Micro Business Success
https://success.trendmicro.com/ja-JP/product/?name=cloud-one---endpoint-and-workload-security
Trend Micro Cloud One - Workload Security™ (C1WS) システム要件、インストールガイド、よくあるお問い合わせ
6. サービス リリースノート
Cloud One 関連製品の更新情報は、Trend Microより以下に公開されています。
Release notes and scheduled maintenance | Trend Micro Service Central*
7. サービスライフサイクル
Cloud One 関連製品は、以下のEoSに基づき提供されます。運用やご利用方針に応じて、適切なバージョンをご利用ください。
7.1 Cloud One 関連製品 ライフサイクル定義
Cloud One 関連製品のサポート期間や新規提供終了は、以下に定められた定義に基づき提供されます。
サービスのライフサイクル定義
項目 |
説明 |
---|---|
EoS(End Of Support) |
製品のライフタイムサイクルに従い定められるサービスのサポート終了日です。 |
EoL(End of license) |
製品のライフタイムサイクルに従い定められるサービスの新規提供終了日です。 |
7.1.1 ライフサイクル
Cloud One 関連製品のEoSの情報は、下記に掲載されます。
Deep Security 20リリース戦略とライフサイクルポリシー| Deep Security
https://help.deepsecurity.trendmicro.com/20_0/on-premise/ja-jp/release-lifecycle.html