Netwiser Virtual Edition 初期設定

[更新: 2024年1月23日]

1. 概要

お客様によりサーバー作成後の初期設定に関する解説となります。


1.1 構成図

本初期設定は、下記のシングル構成を前提に解説いたします。

画像ファイル

注釈

共有セグメント(NIC#0)にVLANを作成、対応させることを前提に解説いたします。


2. 初期セットアップ

サーバーを作成後、利用開始には初期ユーザによるログイン、ネットワークの設定などが必要です。

注釈

本操作はネットワーク設定後、GUI操作により実行可能です。


2.1 ログイン情報

Netwiser VEの初期ログインユーザ、初期パスワードは下記となります。

初期ユーザ

adm

初期パスワード

adm

2.1.1 初回ログイン

項目2.1に掲載する情報を利用、Netwiser VEへログイン、グローバルモードへ移行します。

さくらのクラウド コンソール画面

ログインコマンド

login: <user name>
Password: <password>

注釈

ネットワーク設定の完了までは、さくらのクラウド コントロールパネル コンソール画面より操作を実施ください。


2.2 新しいアカウント作成

操作用のアカウントを作成、初期ユーザを終了します。


2.2.1 新しい管理ユーザの作成コマンド

グローバルモードにより config を実行、グローバルモードから特権モードへ移行します。

特権モードにより下記のコマンド操作を実行、新しい管理ユーザを作成します。

ユーザ作成コマンド

netwiser> config
netwiser(config)# user-mgmt <user name> password <password> permission admin

注釈

<user name> および <password> に、任意のユーザ名と、そのユーザのログイン時に使用するパスワードを入力


2.2.2 特権モードの終了

下記のコマンドを入力、特権モードを終了、グローバルモードへ移行します。

特権モードの終了コマンド

netwiser(config)# exit
netwiser>

2.2.3 グローバルモードの終了

下記のコマンドを入力、グローバルモードを終了、ログイン画面へ移行します。

グローバルモードの終了コマンド

netwiser> exit
Netwiser (netwiser) (ttyv0)
login:

2.2.4 初期ユーザの終了

新しいアカウントによりログイン、特権モードへ移行します。

ユーザアカウント管理のコマンドにより初期ユーザを終了します。

初期ユーザ終了コマンド

netwiser> config
netwiser(config)# no user-mgmt adm
Removing user (adm): home passwd.

注釈

詳細は、コマンドリファレンス user-mgmt を参照ください。


2.2.5 設定の保存

特権モードにより下記のコマンドを実行、機器設定を保存します。

設定保存のコマンド

netwiser(config)# write memory

注釈

コマンドにより変更内容は全て保存されます。保存後に変更された設定は有効化されます。


2.3 ネットワーク設定

ネットワーク設定をNetwiser VEに設定します。


2.3.1 インターフェースの確認

グローバルモードにより下記のコマンドを実行、 Netwiser ポート番号 NIC を表示します。

NIC0port1 のMAC addressが一致することを確認、インターフェースにアドレスを設定します。

インターフェース情報閲覧のコマンド

netwiser1> show ethernet
Port Address            Speed  State     RxPkts     TxPkts    RxErrs    TxErrs
1   <MACaddress>         *    up      42317452   27992254         0         0
2   <MACaddress>         *    up      14180436   26172502         0         0
3   <MACaddress>         *    up

注釈

さくらのクラウドのネットワークは、 NIC0 のみグローバルネットワークへアクセスすることが可能です。


2.3.2 VLANを作成

Netwiser VEのインターフェースにVLANを作成、ルータ+スイッチなどで割当られたIPアドレスを設定します。

コマンド操作は特権モードへ移行後に実行します。

VLAN作成のコマンド

netwiser> config
netwiser(config)# interface vlan 2

VLAN IPアドレスコマンド

netwiser(config-vlan)# ip address <IPアドレス>/<ネットマスク>
netwiser(config-vlan)# exit
netwiser(config)# write memory

2.3.3 VLAN設定を確認

下記のコマンドにより作成したVLAN、ポートの設定を確認します。

VLAN情報閲覧のコマンド

netwiser(config)# show vlan
VLAN  Name              State  Ports                      Channel
1     default           up     1
2                       up

2.3.4 VLANをインターフェースに割当

下記のコマンドにより作成したVLANをインターフェースに設定します。

インターフェースにVLANを設定するコマンド

netwiser(config)# interface ethernet 1
netwiser(config-if)# vlan 2
netwiser(config)# exit
netwiser(config)# write memory

設定後、VLANとポートの情報を確認します。

VLAN情報のコマンド

netwiser(config)# show vlan
VLAN  Name              State  Ports                      Channel
1     default           up
2                       up     1

2.3.5 ゲートウェイの設定

下記のコマンドによりゲートウェイにIPアドレスを設定します。

静的ルート設定コマンド

netwiser(config)# route 0.0.0.0/0 <デフォルトゲートウェイのIPアドレス>
netwiser(config)# write memory

静的ルート確認コマンド

netwiser> show route

[route-id: 0]-------------------------------------------------------------------
Routing tables

Internet:
Destination        Gateway            Flags       Use    Mtu      Netif Expire
default            <IPアドレス>        UGS         156   1500      vlan2

2.3.6 推奨ネームサーバーの設定

下記のコマンドによりネームサーバーのアドレスを設定します。

DNS設定のコマンド

netwiser(config)# dns primary <IPアドレス>
netwiser(config)# dns secondary <IPアドレス>
netwiser(config)# write memory
netwiser(config)# exit

注釈

リージョン推奨ネームサーバのIPアドレスは、さくらのクラウドコントロールパネルを参照ください。


2.3.7 アクセスの確認

ssh接続、ブラウザによりNetwiser VEへアクセスします。

ポップアップ画面

http://<IPアドレス>/

VLAN 2割当アドレスを入力、アクセス後にログイン情報の入力フォームがポップアップします。

Netwiser VE GUI画面

ログインに成功後、GUIの設定画面が表示されます。

ssh接続

任意の接続ツールによりVLAN 2割当アドレスを入力、ログイン情報が求められます。