Arcserve 関連製品 バックアップ(ローカル環境) 参考手順例

[更新: 2025年2月27日]

弊社による検証データの一部を公開した記事掲載となります。参考までにご利用ください。

1. 概要

本掲載は、Arcserve UDPの初期設定に関する参考情報です。参考までにご活用ください。

注釈

お客様個別の要件定義、設計、開発・設定補助に関するサポートは、Arcserve 関連製品のライセンスサービスに含まれません。ご注意ください。


1.1 検証条件

  • 検証は Arcserve Unified Data Protection バージョン: 10.0.6455 となります。

  • 検証環境のOSは、Windows Server DataCenter Editionを利用しました。

  • 仮想サーバー作成、WindowsOSに関する設定は、省略いたします。

  • 本ページは、 Arcserve 関連製品 初期設定例(Windows環境) を利用した構成、内容です。

  • フルインストールは、ブートキットの作成ソフトウェアはインストール済みです。インストール方法は省略いたします。

注釈

WindowsOSのグループポリシー、セキュリティ設定は、OS管理者のお客様により設定が必要です。


2. バックアップ環境

本検証による参考環境は、コンソール/RPSサーバーを1台用意、コンソール/RPSサーバーサーバーのCドライブ内のディレクトリを指定保管します。

参考環境

参考環境図

ネットワーク環境

項目

NIC0設定

NIC1設定

hosts設定

保護対象サーバー(バックアップ対象)

共有セグメント IPアドレス
共有セグメント ゲートウェイアドレス

192.168.0.240/24
192.168.0.1

192.168.0.10 WIN-****
192.168.0.240 WIN-****

コンソール/RPSサーバー(バックアップ管理/ストレージサーバー)

共有セグメント IPアドレス 共有セグメント ゲートウェイアドレス

192.168.0.10/24
192.168.0.1

192.168.0.10 WIN-****
192.168.0.240 WIN-****

注釈

各サーバーのhostsファイルを編集、設定を行います。IPアドレスのみで運用する際は設定は不要です。

重要

検証環境は、単一のゾーン環境に2コア/8GB SSD100GB、Windows Server OSの仮想サーバーを2台作成、検証を実施しました。実際の利用は各種リソースをサイジング、推奨環境を考慮のうえ利用ください。


3. バックアップ

コンソール/RPSサーバーの Arcserve UDPコンソールへログイン、バックアップを実行します。


3.1 環境設定

Arcserve UDPのコンソールへログイン後、初回は環境設定ウィザードが表示されます。

ウィザードのメッセージに従い、設定を開始します。

環境設定ウィザード画面

環境設定ウィザード画面

3.1.1 保護タイプの選択

STEP1は、保護タイプの設定を指定します。

参考手順は、任意のプラン名を入力、エージェントベース Windowsを選択します。

保護タイプの選択画面

保護タイプの選択画面

3.1.2 保護するノードの追加

STEP2は、保護するノードの追加を指定します。

保護対象サーバーのIPアドレス、ログインユーザ/パスワードをリストに追加します。

保護するノードの追加画面

保護するノードの追加画面 保護するノードの追加画面

3.1.3 デスティネーションの選択

STEP3は、デスティネーションの選択|データストアの作成を設定します。

デスティネーションは、バックアップデータの保存先です。コンソール/RPSサーバーのCドライブはいかにディレクトリを作成、参照先を指定します。

デスティネーションの選択|データストア選択画面

データストア名は任意です。要件に応じてストア名を入力します。

デスティネーションの選択|データストア選択画面

デスティネーションの選択画面

デスティネーションの選択|データストア選択画面

デデュプリケーション、重複排除設定

検証では、デデュプリケーション、重複排除をOFFに変更しました。

デデュプリケーション、重複排除設定画面

3.1.4 バックアップ スケジュールの設定

STEP4は、Agentのインストール、初回バックアップ、以降のバックアップスケジュールを指定します。

ウィザードでは、初回のみフルバックアップ、以降増分の日時バックアップを指定します。

デスティネーションの選択画面

デスティネーションの選択|データストア選択画面

3.1.5 バックアップの確認

STEP5は、設定内容の最終確認を行います。

確認画面

確認画面 確認画面

3.2 Agentの手動インストール

保護対象のサーバーへのAgentインストールは、手動インストール(起動ファイル実行)とコンソールサーバーからの自動インストールなどが可能です。

環境設定ウィザードにより自動インストールを設定しましたが、コンソールからの配布によりエージェントをインストールします。

ノードを表示、右クリックからエージェントのインストールを実行することでコンソールからインストールが可能です。

すべてのノード画面(エージェントインストール実行中)

すべてのノード画面(エージェントインストール実行中)

注釈

Agentのインストール詳細は C:\Program Files\Arcserve\Unified Data Protection\Management\logs\Deployment\ 内のログファイルを参照ください。


4. バックアップの手動実行

検証は、フルバックアップを複数回実行、バックアップ時間を計測します。

注釈

利用するリソース環境、クラウドの負荷状況に応じて時間は変動します。参考までにご利用ください。


4.1 バックアップの手動実行

全てのノードから対象のバックアップ対象サーバーを右クリック、メニュー画面を表示することで手動操作が可能です。

すべてのノード画面(メニュー)

すべてのノード画面(メニュー)

4.1.1 今すぐバックアップ

今すぐバックアップを入力するとバックアップ方法のメニューが表示されます。

バックアップ方法のメニュー画面

計測用にフルバックアップ、スケジュールタイプをカスタムに選択、実行します。

バックアップ方法のメニュー画面

ジョブ画面

バックアップを開始するとジョブに登録、バックアップが実行されます。

ジョブ画面

バックアップ ステータスモニタ

バックアップの詳細はステータスモニタで確認が可能です。

ジョブ画面

5. バックアップの計測

今回は検証、デフォルト環境/設定により計測しました。

結果は、下記の通り平均4分程度となりますが、重複排除など各種設定により更に短縮が見込まれます。

バックアップ結果

項目

所要時間

1回目

期間: 00:04:04

2回目

期間: 00:04:01

3回目

期間: 00:03:45

注釈

上記は参考までにご利用ください。

重要

ディスク容量に空きがない際は、バックアップはエラーにより途中終了します。運用開始後、復旧ポイントの部分削除はできないため注意が必要です。