ネットワークスイートについて

[更新: 2026年8月25日]

概要

ネットワークスイートは、さくらのクラウドのサーバー同士を相互にレイヤ3(L3)接続するサービスです。

サーバー同士の通信を可能にするL3ルーティング機能のみならず、IPアドレス管理機能、DHCPサーバー機能、DNSフォワーダー機能といった、サーバーのネットワーク設定に不可欠な機能群をマネージドサービスとしてワンストップでご提供します。これにより、お客さまは煩雑なネットワーク設定を意識することなく、サーバー・アプリケーションの構築に注力いただけます。

注意

CR版における注意事項

・CR版で作成されたリソースの正式版への引き継ぎについては、改めてご案内します。
・正式版への切り替え時に、継続利用へのご承諾が確認できないリソースは削除対象となります。
なお、削除の際には、当該リソースに関連付けられたサーバーを強制停止したうえで、リソースを削除する場合があります。

料金体系

CR版期間は無償での提供となります。

CR版における制限事項

CR版では、以下の制限事項がありますのでご了承ください。

項目

詳細

備考

サーバプラン

通常プランのみご利用いただけます。

コンセプト

ネットワークスイートのL3ルーティング機能は、ネットワーク管理の基礎単位となる「サブネットグループ」と、そこから分割されたネットワークのセグメントを表す「サブネット」を基本的かつ不可欠な要素として構成されます。各サーバーのNICをサブネットに接続することで、同一サブネットに接続されたサーバー同士のみらならず、同一サブネットグループ配下の別サブネットに接続されたサーバーとの間でも、相互に通信が可能です。

コンセプト_ゾーン内

1個のサブネットグループおよび配下のサブネットは論理的に独立したネットワークとして扱われ、異なるネットワークとは論理的に分離されています。これにより、同一プロジェクト内であっても用途やセキュリティレベルの異なるサーバー群を統合管理いただけます。

それぞれのサブネットグループ・サブネットは、CIDR形式で表現されるIPアドレス範囲を持ちます。各サブネットのIPアドレス範囲は、上位サブネットグループのIPアドレス範囲内から互いに重複しない、階層的な構造を持ちます。

サーバーのNICをサブネットに接続し、サブネットのIPアドレス範囲内のIPアドレスをサーバーに設定することで、同一サブネットに接続されたサーバーどうしで相互通信が可能になります。また、サブネットグループのIPアドレス範囲に対応するルーティング情報を各サーバに設定することで、別サブネットに接続されたサーバと相互通信が可能になります。これらのネットワーク設定情報は、IPアドレス管理機能およびDHCPサーバー機能をご利用いただくことで、サーバーへ自動的に適用いただけます。

アドレス階層構造

サブネットグループ・サブネット機能の詳細

サブネットグループの作成・削除

サブネットグループは以下の手順で作成いただけます。

  1. さくらのクラウド コントロールパネルへアクセスします

  2. 上部ゾーン選択で、サブネットグループを作成するリージョンに属するゾーンを選択します

  3. メニューで「ネットワークスイート」 > 「サブネットグループ」を選択します

  4. 「サブネットグループ一覧」で「追加」を選択します

  5. 表示されたフォームに以下を入力のうえ、「作成」を選択します

  • リージョン

  • IPv4アドレス範囲

  • 名前

  1. 「サブネットグループ一覧」に作成したサブネットグループが表示されることを確認します

サブネットグループの作成・削除

サブネットグループで使用可能なIPv4アドレス範囲の詳細やサブネットグループの作成可能数等については、「仕様」をご参照ください。

サブネットグループを削除する際は、以下の点にご留意ください。

  • サブネットグループを削除する前に、配下のサブネットを全て削除してください

    • 配下にサブネットが存在する場合、サブネットグループを削除することはできません

サブネットの作成・削除

サブネットは以下の手順で作成いただけます。

  1. さくらのクラウド コントロールパネルへアクセスします

  2. 上部ゾーン選択で、サブネットを作成するゾーンを選択します

  3. メニューで「ネットワーク」> 「ネットワークスイート」を選択します

  4. 「サブネットグループ一覧」で、サブネットを作成するサブネットグループを選択します

  5. 「サブネット」タブで「追加」を選択します

  6. 表示されたフォームに以下を入力のうえ、「作成」を選択します

  • IPv4アドレス範囲

  • 名前

  1. 「サブネット」タブに作成したサブネットが表示されることを確認します

サブネットの作成・削除

サブネットで使用可能なIPv4アドレス範囲の詳細やサブネットの作成可能数等については、「仕様」をご参照ください。

サブネットを削除する際は、以下の点にご留意ください。

  • サブネットを削除する前に、接続済みのNICを全て切断してください

    • 接続済みNICがが存在する場合、サブネットを削除することはできません

サブネットへのサーバーNIC接続・切断

サーバーのNICは以下のいずれかの方法でサブネットに接続いただけます。

  • 方法1: コントロールパネルでのサーバー作成時、「NIC」で「ネットワークスイート サブネットに接続」を選択し、接続するサブネットを指定する

  • 方法2: サーバー作成後、NICを追加のうえ、追加したNICをサブネットに接続する

方法2でサブネットに接続する場合は、以下の手順で行います。

  1. さくらのクラウド コントロールパネルへアクセスします

  2. 上部ゾーン選択で、サーバーがあるゾーンを選択します

  3. メニューで「サーバ」を選択します

  4. 「サーバ一覧」で、サブネットに接続したいサーバーを選択します

  5. 「NIC」タブを選択します

  6. サブネットへ接続したいNICを選択し、▼メニュー内「接続を編集」を選択します

  7. フォームに以下を入力のうえ、「更新」を選択します

  • NIC: 「ネットワークスイート サブネットに接続」を選択

  • サブネットグループ: 接続したいサブネットが所属するサブネットグループを選択

  • サブネット: 接続したいサブネットを選択

  • IPアドレス割り当て方法: 「空きアドレスから自動で割り当てる」「手動で指定する」のいずれかを選択

  • IPアドレス: 「手動で指定する」を選択した場合、サブネットのIPアドレス範囲内のIPアドレスを入力

  1. 「NIC」タブの一覧に、サブネットに接続したNICが表示されることを確認します

サブネットへのサーバーNIC接続

サーバーで使用可能なIPv4アドレスの詳細や接続可能数等については、「仕様」をご参照ください。

サブネットからサーバーNICを切断する際は、以下の点にご留意ください。

  • サブネットからサーバーNICを切断する前に、サーバーを停止状態にしてください

    • サーバーが稼働中の場合、サブネットからサーバーNICを切断することはできません

サブネット内で使用しているIPアドレスの確認

サブネット内で使用しているIPアドレス一覧は、以下の手順で確認いただけます。

  1. さくらのクラウド コントロールパネルへアクセスします

  2. 上部ゾーン選択で、サブネットがあるゾーンを選択します

  3. メニューで「ネットワークスイート」 > 「サブネットグループ」を選択します

  4. 「サブネットグループ一覧」で、サブネットが所属するサブネットグループを選択します

  5. 「サブネット」タブで、IPアドレス情報を確認したいサブネットを選択します

  6. 「IPアドレス」タブを選択します

  7. サブネット内で使用しているIPアドレスの一覧が表示されます

  • IPv4アドレス

仕様

機能の利用提供状況

項目

仕様

備考

提供ゾーン

石狩第3ゾーン

IPアドレス管理

項目

仕様

備考

サブネットグループ IPv4アドレス範囲で指定可能なアドレスの種類

以下の範囲に収まる、/16 以上 /28 以下の範囲
・10.0.0.0/8
・172.16.0.0/12
・192.168.0.0/16
・100.64.0.0/10

サブネット IPv4アドレス範囲で指定可能なアドレスの種類

上位サブネットグループのIPv4アドレス範囲に収まる、/16 以上 /28 以下の範囲

サブネット IPv4アドレス範囲のうちシステムが予約するIPv4アドレス

先頭 4個、末尾 1個、計5個

お客さまは予約アドレスをご使用になれません。
例: サブネットIPv4アドレス範囲が10.0.0.0/25の場合、以下を予約
・10.0.0.0
・10.0.0.1
・10.0.0.2
・10.0.0.3
・10.0.0.127

IPv4アドレスおよびネットワーク設定配布手法

DHCP (RFC 2131)

IPv4 DHCPオプション

・1 Subnet Mask
・6 Domain Server
・121 Classless Static Routes

IPv4 DHCPリース期間

1-24時間

システムの稼動状況に応じて適宜調整されます。

パケット転送

項目

仕様

備考

NICのスループット

送受信それぞれ1 Gbps, 82 kpps

IP MTU

1500

送受信可能なパケットの種類

IPv4

  • 許可された送信元IPv4アドレス (枠外参照) のパケット

Ethernet

  • NICに割り当てられたMACアドレスを送信元とするパケット

以下のプロトコルに関するブロードキャスト・マルチキャストパケット

  • ARP

  • DHCP

    • 送信元ポートが68/udp かつ 送信先ポートが67/udp のみ

ブロードキャストパケットおよびマルチキャストパケットは、他のNICへは転送されません。

サーバーのNICから送信されるパケットには、標準で以下の送信元IPアドレス制限が適用されます。

  • NICに割り当てられたIPアドレスを送信元とするパケットは許可する

  • それ以外の未知の送信元IPアドレスをもつパケットは破棄する

リミット

項目

仕様

備考

1リージョンあたりの最大サブネットグループ数

3

1サブネットグループあたりの最大サブネット数

10

1ゾーンあたりの最大サブネット数

(制限無し)

「1サブネットグループあたりの最大サブネット数」で間接的に制限されます

1サブネットあたりNIC接続可能数

120

1プロジェクトあたりの最大サブネットグループ数

(制限無し)

「1リージョンあたりの最大サブネットグループ数」で間接的に制限されます

1プロジェクトあたりの最大サブネット数

(制限無し)

「1リージョンあたりの最大サブネットグループ数」「1サブネットグループあたりの最大サブネット数」で間接的に制限されます

1サブネットグループあたり最大IPv4アドレス範囲数

1

モニタリングとロギング

メトリクスの確認

以下のメトリクスについて、アクティビティグラフ上でご確認いただけます。

  • サブネットに接続したNICのトラフィック量 (bps)

操作ログの確認

以下の操作について、イベントログ上でご確認いただけます。

  • サブネットグループ

    • 作成・編集・削除

  • サブネット

    • 作成・編集・削除

FAQ

サーバーOSのネットワーク設定はどのように行えばよいですか?

サブネット上では標準でIPv4 DHCPサーバーが動作しています。サーバー上でIPv4 DHCPクライアント機能を有効にしていただくことで、以下の内容を自動設定いただけます。

  • IPv4アドレス

  • 参照するDNSサーバー

  • 他サブネット宛の経路情報

DHCPクライアントの設定方法については、ご利用になるOS・ディストリビューションのドキュメント等をご参照ください。DHCPクライアントによっては、上記項目のうち一部のみに対応している場合もあります。対応していない項目については、以下に沿って静的設定を実施してください。

静的にネットワーク設定適用する場合は、以下の内容に沿って設定してください。

  • IPv4アドレス: NICに指定ないし自動割当されたIPアドレス

  • 参照するDNSサーバー: 自サブネットのIPv4アドレス範囲内、3番目のIPv4アドレス

    • 例: サブネットのIPv4アドレス範囲が 10.0.0.0/24 であれば、10.0.0.2

  • 他サブネット宛のゲートウェイ: 自サブネットのIPv4アドレス範囲内、2番目のIPv4アドレス

    • 例: サブネットのIPv4アドレス範囲が 10.0.0.0/24 であれば、10.0.0.1

NICのIPアドレスは以下の手順で確認いただけます。

  1. さくらのクラウド コントロールパネルへアクセスします

  2. 上部ゾーン選択で、サーバーがあるゾーンを選択します

  3. メニューで「サーバ」を選択します

  4. 「サーバ一覧」で、IPアドレス情報を確認したいサーバーを選択します

  5. 「NIC」タブを選択します

  6. 「IPv4アドレス」欄で、NICに割り当てられたIPアドレスを確認します

静的なネットワーク設定の方法については、ご利用になるOS・ディストリビューションのドキュメント等をご参照ください。

ネットワークスイートのサブネット経由で直接インターネットに接続することはできますか?

いいえ、現時点ではできません。インターネット接続は共有セグメントないしルータ+スイッチをご利用ください。

サーバーが送受信できるパケットはどのようなものですか?

仕様 > パケット転送 をご参照ください。

ネットワークスイートのサブネットを「共有セグメント」「ルータ+スイッチ」「スイッチ」と組み合わせて使用することはできますか?

はい、可能です。1台のサーバーに複数のNICを接続いただき、それぞれで異なるネットワークプロダクトをご使用いただけます。

サポートされるNICの構成と接続先ネットワークプロダクトの組み合わせは以下の通りです。

ネットワークスイート サブネット

共有セグメント

ルータ + スイッチ

スイッチ

標準搭載NIC
(1枚目のNIC)

接続可能

接続可能

接続可能

接続可能

追加NIC
(2-10枚目のNIC)

接続可能

接続不可

接続不可

接続可能