コンセプトと仕様
[更新: 2026年10月29日]
ここでは、ネットワークスイートの基本的な考え方と仕様について説明します。
コンセプト
ネットワークスイートのL3ルーティング機能は、ネットワーク管理の基礎単位となる「サブネットグループ」と、そこから分割されたネットワークのセグメントを表す「サブネット」を基本的かつ不可欠な要素として構成されます。
ネットワークを利用するには、各サーバのNICをサブネットに接続します。これにより同一サブネットに接続されたサーバ同士のみならず、同一サブネットグループ配下の別サブネットに接続されたサーバとの間でも、相互に通信が可能になります。
サブネットグループはリージョン単位で作成されるネットワークリソースです。 同一サブネットグループ配下のサブネットに接続されたサーバ同士は、同一リージョン内であれば配置されたゾーンにかかわらず相互に通信できます。 これにより、ゾーンをまたいだ冗長構成や分散構成においても、単一のネットワークとして設計・運用いただけます。
1個のサブネットグループおよび配下のサブネットは論理的に独立したネットワークとして扱われ、異なるネットワークとは論理的に分離されています。これにより、同一プロジェクト内であっても用途やセキュリティレベルの異なるサーバ群を統合管理いただけます。
それぞれのサブネットグループ・サブネットは、CIDR形式で表現されるIPアドレス範囲を持ちます。各サブネットのIPアドレス範囲は、上位サブネットグループのIPアドレス範囲内から互いに重複しない、階層的な構造を持ちます。
サーバのNICをサブネットに接続し、サブネットのIPアドレス範囲内のIPアドレスをサーバに設定することで、同一サブネットに接続されたサーバ同士で相互通信が可能になります。また、サブネットグループのIPアドレス範囲に対応するルーティング情報を各サーバに設定することで、別サブネットに接続されたサーバと相互通信が可能になります。これらのネットワーク設定情報は、IPアドレス管理機能およびDHCPサーバ機能を利用することで、サーバに自動的に適用されます。
仕様
ネットワークスイートの仕様は、以下のとおりです。
機能の利用提供状況
項目 |
仕様 |
備考 |
|---|---|---|
提供ゾーン |
・石狩第1ゾーン |
IPアドレス管理
項目 |
仕様 |
備考 |
|---|---|---|
サブネットグループ IPv4アドレス範囲で指定可能なアドレスの種類 |
以下の範囲に収まる、/16 以上 /28 以下の範囲 |
|
サブネット IPv4アドレス範囲で指定可能なアドレスの種類 |
上位サブネットグループのIPv4アドレス範囲に収まる、/16 以上 /28 以下の範囲 |
|
サブネット IPv4アドレス範囲のうちシステムが予約するIPv4アドレス |
先頭 4個、末尾 1個、計5個 |
お客さまは予約アドレスをご使用になれません。 |
IPv4アドレスおよびネットワーク設定配布手法 |
DHCP (RFC 2131) |
|
IPv4 DHCPオプション |
・1 Subnet Mask |
|
IPv4 DHCPリース期間 |
1-24時間 |
システムの稼動状況に応じて適宜調整されます。 |
DNSフォワーダー
項目 |
仕様 |
備考 |
|---|---|---|
IPv4アドレス |
サブネットのIPv4アドレス範囲内の3番目のIPv4アドレス |
例: サブネットが10.0.0.0/24の場合、10.0.0.2 |
DNSクエリの転送先 |
DNSフォワーダーは、サブネットに接続したサーバから受信したDNSクエリをさくらインターネットが提供するDNSキャッシュサーバへ転送します。 |
|
DNSSEC検証 |
非対応 |
パケット転送
項目 |
仕様 |
備考 |
|---|---|---|
NICのスループット |
送受信それぞれ1 Gbps, 82 kpps |
|
IP MTU |
1500 |
|
送受信可能なパケットの種類 |
IPv4
Ethernet
以下のプロトコルに関するブロードキャスト・マルチキャストパケット
|
ブロードキャストパケットおよびマルチキャストパケットは、他のNICへは転送されません。 |
サーバのNICから送信されるパケットには、標準で以下の送信元IPアドレス制限が適用されます。
NICに割り当てられたIPアドレスを送信元とするパケットは許可する
それ以外の未知の送信元IPアドレスをもつパケットは破棄する
リミット
項目 |
仕様 |
備考 |
|---|---|---|
1リージョンあたりの最大サブネットグループ数 |
3 |
|
1サブネットグループあたりの最大サブネット数 |
10 |
|
1ゾーンあたりの最大サブネット数 |
(制限無し) |
「1サブネットグループあたりの最大サブネット数」で間接的に制限されます |
1サブネットあたりNIC接続可能数 |
120 |
|
1プロジェクトあたりの最大サブネットグループ数 |
(制限無し) |
「1リージョンあたりの最大サブネットグループ数」で間接的に制限されます |
1プロジェクトあたりの最大サブネット数 |
(制限無し) |
「1リージョンあたりの最大サブネットグループ数」「1サブネットグループあたりの最大サブネット数」で間接的に制限されます |
1サブネットグループあたり最大IPv4アドレス範囲数 |
1 |