ネットワーク移行の概要
[更新:2026年4月3日]
オンプレミスVMware環境からクラウドへ移行する際、ネットワーク構成の設計は非常に重要です。オンプレミス環境で構築していたVLAN、VPN、IPv6などの構成を、さくらのクラウドでどのように実現するかを検討する必要があります。本セクションでは、さくらのクラウドで利用可能なネットワーク機能と、移行時の設計ポイントを解説します。
検討すべきネットワーク構成の全体像
構成要素 |
オンプレミス環境 |
さくらのクラウドでの対応 |
|---|---|---|
VLAN |
vSphere分散スイッチ等 |
スイッチ(複数作成でセグメント分離) |
VLAN間ルーティング |
物理ルータ / L3スイッチ |
VPNルータ |
サイト間VPN |
VPNルータ |
VPNルータ(IPsec VPN) |
リモートアクセスVPN |
VPNサーバ |
VPNルータ(L2TP/IPsec) |
専用線接続 |
キャリア専用線 |
ローカルルータ / 閉域網接続 |
IPv6 |
ルータ / スイッチ設定 |
ルータ+スイッチを利用 |
個別の移行パターン
さくらのクラウドのネットワーク基盤
さくらのクラウドでは、用途に応じた複数のネットワーク構成を選択できます。基本的なネットワーク構成は次のようになります。
基本的なネットワーク構成
構成 |
説明 |
適したケース |
|---|---|---|
共有セグメント |
さくらのクラウドが提供する共有ネットワークに接続 |
小規模構成、シンプルな構成 |
スイッチ |
お客様専用のL2ネットワークセグメントを作成 |
プライベートネットワークの構築 |
ルータ+スイッチ |
インターネット回線とグローバルIPがバンドルされたL3スイッチ |
複数のグローバルIP、IPv6の利用 |
VPNルータ |
高機能なルーティング、VPN、ファイアウォール機能を提供 |
エンタープライズ向け構成 |
移行計画のポイント
基本的な移行計画のポイントは次のようになります。
現行ネットワーク構成の棚卸し
VLAN構成、IPアドレス体系の整理
VPN接続の有無、接続先の確認
IPv6使用状況の確認
さくらのクラウドでの構成設計
必要なスイッチ数、VPNルータの要否を検討
IPアドレス体系の設計(重複回避)
セキュリティ要件に基づくファイアウォール設計
移行期間中の接続設計
VPN接続による並行運用の計画
段階的な移行に対応したルーティング設計
移行後の運用設計
ネットワーク監視の設計
障害時の切り分け手順の整備