バックアップ

[更新:2026年4月3日]

VMware環境では、vSphere Data Protection(VDP)やVeeam、Commvaultなどのバックアップソリューションを利用してイメージバックアップやスナップショットを取得するケースが一般的です。さくらのクラウドへの移行後は、クラウドネイティブなバックアップ機能や、対応するサードパーティ製品を活用することで、同等以上のデータ保護を実現できます。

イメージバックアップ/スナップショット

VMware環境では、vSphereのスナップショット機能やバックアップソフトウェアを組み合わせて、仮想マシン全体のイメージバックアップを取得する運用が広く採用されています。

さくらのクラウドでは、以下の方法でこれらの運用を継続できます。

アーカイブ機能によるイメージバックアップ

さくらのクラウドの「アーカイブ」機能を使用することで、ディスクの完全なコピーを作成できます。アーカイブは世代管理も可能なため、VMware環境で運用していたイメージバックアップと同様の使い方ができます。

作成したアーカイブは、別リージョン(東京・石狩間)へのコピーも可能です。災害対策(DR)の観点から、重要なシステムについてはリージョン間でアーカイブをコピーしておくことを推奨します。

参考リンク

さくらのクラウドの自動バックアップ

VMware環境では、バックアップソフトウェアのスケジュール機能やcronジョブなどを使用して定期バックアップを自動化するのが一般的です。さくらのクラウドでは「自動バックアップ」機能を利用することで、同様の自動化を簡単に実現できます。

自動バックアップの特徴

自動バックアップでは以下の設定が可能です。

設定項目

内容

バックアップ間隔

毎日、または曜日指定(複数選択可)

保持世代数

最大10世代

バックアップはアーカイブとして保存されるため、リストア時は該当のアーカイブからディスクを作成し、サーバにアタッチするだけで復元が完了します。

自動バックアップ利用時の注意点

  • バックアップの時刻指定はできません。

  • バックアップ対象はディスク単位です。複数ディスクを持つサーバの場合、それぞれのディスクに対して自動バックアップを設定する必要があります。

  • バックアップ中もサーバは稼働を継続できますが、高負荷時はバックアップ処理に時間がかかる場合があります。

  • データベースなど、整合性が重要なアプリケーションについては、アプリケーション側でバックアップ前に静止点を作成する仕組み(スクリプト等)の併用を推奨します。

参考リンク

Acronis Cyber Protect Cloud

より高度なバックアップ要件がある場合や、VMware環境でAcronis製品を利用していた場合は、「Acronis Cyber Protect Cloud」の導入を検討してください。さくらインターネットはAcronisのパートナーとして、クラウド環境に最適化されたバックアップソリューションを提供しています。

Acronis Cyber Protect Cloudの特徴

機能

説明

エージェントベースのバックアップ

OS内にエージェントをインストールして動作するため、アプリケーション整合性のあるバックアップが可能

柔軟なバックアップ対象

フルイメージ、ディスク/ボリューム単位、ファイル/フォルダ単位で選択可能

増分/差分バックアップ

初回フルバックアップ後は変更分のみを転送し、バックアップ時間とストレージ使用量を削減

アプリケーション連携

Microsoft SQL Server、Exchange、Active Directoryなどのアプリケーション整合性バックアップに対応

ランサムウェア対策

AI ベースの振る舞い検知でランサムウェアからデータを保護。また不変ストレージにも対応

利用が推奨されるケース

以下のような要件がある場合、Acronis Cyber Protect Cloudの利用を推奨します。

  • アプリケーション整合性が必要な場合 :データベースやメールサーバなど、整合性のあるバックアップが必須のシステム

  • 細かなリストア要件がある場合 :ファイル単位でのリストアや、異なるハードウェア構成への復元が必要な場合

  • 既存のAcronis運用を継続したい場合 :VMware環境でAcronisを利用していた場合、同様の運用を継続可能

  • 統合的なサイバーセキュリティが必要な場合 :バックアップに加えて、マルウェア対策や脆弱性診断も一元管理したい場合

参考リンク

バックアップ方式の選定ガイド

移行後のバックアップ方式は、以下の表を参考に選定してください。

要件

推奨方式

備考

シンプルな定期バックアップ

自動バックアップ

設定が簡単で追加コストも抑えられる

任意のタイミングでのイメージ取得

アーカイブ(手動作成)

メンテナンス前などのスポット利用に最適

DR対策(リージョン間冗長)

アーカイブ + リージョン間コピー

東京・石狩間でコピー可能

アプリケーション整合性バックアップ

Acronis Cyber Protect Cloud

DB等の整合性が必要な場合

ファイル単位のリストア

Acronis Cyber Protect Cloud

細かなリカバリ要件がある場合

ランサムウェア対策との統合

Acronis Cyber Protect Cloud

セキュリティとバックアップを一元管理