IPv6あり/なし
[更新:2026年4月3日]
近年、IPv6対応の重要性が増しています。さくらのクラウドにおけるIPv6対応状況と、移行時の考慮事項を記載します。
さくらのクラウドのIPv6対応状況
さくらのクラウドでは、サーバにIPv6アドレスを割り当てることが可能です。
IPv6の主な仕様
項目 |
内容 |
|---|---|
IPv6アドレス割り当て |
サーバ作成時後に設定 |
アドレス体系 |
/64のプレフィックスから自動割り当て |
料金 |
追加料金なし |
対応リージョン |
東京第1、東京第2、石狩第1、石狩第2、石狩第3 |
移行パターン
ここでは、2つの移行パターンを紹介します。
パターン1:IPv6なし(IPv4のみ)
現在IPv6を使用しておらず、移行後もIPv4のみで運用する場合です。
特徴 - 従来どおりの運用で対応可能 - IPv6対応の検討・設計が不要 - 将来的なIPv6対応は別途計画
パターン2:IPv6あり(デュアルスタック)
IPv4とIPv6の両方を使用する構成です。IPv6対応が求められるサービスや、将来に向けた準備として採用します。
IPv6を有効にする手順
サーバ作成後ルータ+スイッチのIPv6アドレス割当機能を有効化
サーバ起動後、IPv6アドレスの割当設定
OS側でIPv6の設定を確認・調整
さくらのクラウドでのIPv6設定の特徴 - ルータ+スイッチでIPv6の有効/無効を選択 - 有効にした場合、グローバルIPv6アドレスが自動割り当て - 無料で利用可能
IPv6移行時の考慮事項
オンプレミス環境からの移行にあたり、IPv6に関して以下の点を検討してください。
アプリケーションのIPv6対応
アプリケーションがIPv6アドレスを正しく処理できるか確認
ログ出力、アクセス制御でIPv6アドレスを考慮しているか確認
外部サービスとの連携でIPv6が必要か確認
ネットワーク機器・ミドルウェアの対応
ロードバランサー、ファイアウォールのIPv6対応状況
監視システムでのIPv6対応
DNSのAAAAレコード設定
セキュリティ設定
IPv6用のファイアウォールルール設定
IPv4とIPv6で同等のセキュリティポリシーを適用
IPv6特有の脆弱性への対応
IPv6対応の判断フロー
IPv6対応の検討
│
├─ 現在IPv6を使用している
│ │
│ └─ 移行後も継続 ─→ IPv6有効でサーバ作成
│ アプリケーション設定を確認
│
└─ 現在IPv6を使用していない
│
├─ IPv6対応の要件あり ─→ IPv6有効でサーバ作成
│ アプリケーションのIPv6対応を確認・改修
│
└─ IPv6対応の要件なし ─→ IPv4のみで構成
将来の対応を別途計画
現時点でのIPv6制約事項
さくらのクラウドでIPv6を利用する際、以下の制約があります。移行計画時に確認してください。
VPNルータ VPNルータはIPv6非対応です。ルータ+スイッチを利用してください。
ロードバランサ さくらのクラウドではロードバランサー、エンハンスドロードバランサーともにIPv6に対応していません。GSLBでは実サーバとしてIPv6のアドレスを登録可能で、AAAAレコードを返すことができます。ただし、GSLBのDNSサーバはIPv6での問い合わせ応答には対応していません。