モニタリングスイート クイックスタート
[更新: 2025年12月16日]
手順1 リソースの作成
1.メトリクス・ログの蓄積を行うストレージ、可視化ダッシュボードの管理単位のプロジェクト、アラート設定の管理単位のプロジェクトは、それぞれクラウドのコントロールパネルで作成します。
2.左側メニュー「モニタリングスイート」カテゴリ内にある「ログストレージ」「メトリクスストレージ」「トレースストレージ」「アラート」「可視化サービス」を選択します。右側に作成済みのリソースがある場合はリスト表示されます。新規に作成する場合は「追加」ボタンをクリックします。
3.最初にメトリクスストレージ・ログストレージを作成する際には、「システム領域」の作成となり、それ以降は「ユーザ領域」の作成となります。システム領域には、さくらのクラウドが提供する機能のログ・メトリクスのみが蓄積されます。ユーザ領域には、お客様が設定したログ・メトリクスが蓄積されます。トレースストレージは「ユーザ領域」のみの提供となります。
手順2 利用・設定
手順2-1 メトリクスの送信・クエリ設定
1.メトリクスストレージへお客様のシステムからメトリクスを送信するための設定を行います。
送信する際に利用可能なソフトウェアは、Prometheus, opentelemetry-collectorです。
2.メトリクスを書き込む際のアクセスキーをコントロールパネルから取得します。
3.追加したメトリクスストレージを選択し、詳細画面を表示します。
4.「アクセスキー」タブを選択し、必要に応じて追加します。
アクセスキーの詳細画面には、以下のようなPrometheusの設定例が表示されます。
remote_write:
- url: "https://**********.metrics.monitoring.global.api.sacloud.jp/prometheus/api/v1/write"
credentials: "********************"
Grafanaなどのユーザが用意した監視ツールからクエリを行いたい際は、以下のような設定を行います。
Prometheusのデータソースを追加
URLに https://****.metrics.monitoring.global.api.sacloud.jp/prometheus/ を指定
ヘッダを追加し、Keyに Authorization 、Valueに Bearer ********** を指定
手順2-2 ログの送信設定
1.ログストレージへお客様のシステムからログを送信するための設定を行います。
送信する際に利用可能なソフトウェアは、fluentbit, opentelemetry-collectorです。
ここではfluentbitを利用した設定例を示します。
ログの構造化を行うと、Web UIでの表示や検索が容易になるため、可能な限り構造化ログとして送信することを推奨します。詳細は ログの構造化 を参照してください。
2.ログを書き込む際のアクセスキーをコントロールパネルから取得します。
3.追加したログストレージを選択し、詳細画面を表示します。
4.「アクセスキー」タブを選択し、必要に応じて追加します。
アクセスキーの詳細画面には、以下のようなfluentbitの設定例が表示されます。
[OUTPUT]
Name opentelemetry
Match *
Host 00000.logs.monitoring.global.api.sacloud.jp
Port 443
Tls On
Logs_URI /v1/logs
Header Authorization Bearer **********
手順2-3 トレースの送信設定
1.トレースストレージへお客様のシステムからトレースを送信するための設定を行います。
送信する際に利用可能なソフトウェアは、opentelemetry-collectorです。
2.トレースを書き込む際のアクセスキーをコントロールパネルから取得します。
3.追加したトレースストレージを選択し、詳細画面を表示します。
4.「アクセスキー」タブを選択し、必要に応じて追加します。
アクセスキーの詳細画面には、以下のようなopentelemetry-collectorの設定例が表示されます。receiversについてはお客様の環境に合わせて設定してください。
receivers:
otlp:
protocols:
http:
grpc:
processors:
batch:
timeout: 15s
send_batch_size: 8092
send_batch_max_size: 16184
exporters:
otlphttp/sakura-monitoring-suite:
endpoint: https://****.traces.monitoring.global.api.sacloud.jp
headers:
Authorization: "Bearer **********"
service:
pipelines:
traces:
receivers: [otlp]
processors: [batch]
exporters: [otlphttp/sakura-monitoring-suite]