SSL証明書管理ソリューションの初期設定例2

[更新: 2023年11月9日]

1. 概要

本掲載は、SSL証明書管理ソリューション(Smart Cert Manage)を利用するための参考情報です。

弊社による検証データの一部を公開した記事掲載となります。参考までにご利用ください。

注釈

お客様個別の要件定義、設計、開発・設定補助に関するサポートは、SSL証明書管理ソリューションのライセンスサービスに含まれません。上記、ご注意ください。


1.1 検証条件

  • システム環境に沿ったインスール方法となります。
  • 検証では、自己証明書を利用した参考例となります。申請・発行の自動化は、DegicertのユーザIDが必要です。
  • SSL証明書自体のサポートは、認証局、提供元へお問い合わせください。
  • 検証および画面は Ver 1.0.02 となります。

注釈

SSL証明書の一括取扱いを行うサーバーのため、サーバーへのセキュリティはファイアウォールなどを設け厳重に取扱いください。


2. ユーザ・グループ情報

SSL証明書管理ソリューション(Smart Cert Manage)のユーザ・グループ情報を解説します。


2.1 ユーザ設定

初期の設定は admin@example.com のみが作成された状態です。必要に応じてユーザを追加します。

下記のメニュー順に操作、ユーザの追加を実行します。

設定 >>> ユーザ情報 >>> ユーザー追加

ユーザ追加画面

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注釈

一般ユーザは、認証局への申請設定、サーバー・ロードバランサへの設定が出来ません。ソフトウェア情報の閲覧ユーザ用途に利用します。


2.2 ユーザーグループ設定

ユーザーグループ設定は、作成したユーザを追加、通知の設定を行います。

下記のメニュー順に操作、ユーザの追加を実行します。

設定 >>> グループ情報 >>> 名前変更 または 新規追加

ユーザグループ設定画面

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2.3 通知設定テーブル名称

通知設定テーブルは、グループ内の連絡先に関して通知に関する設定を実施します。

設定するユーザグループを指定 新規追加 により設定を作成します。

メール通知設定

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設定項目

項目 説明
名称 メール通知設定に名称を設定します。
証明書期限メール送信設定 期限に対しメール通知を行う間隔を指定します。
証明書適用メール送信設定 証明書適用、適用終了に伴いメール通知を実施する設定を指定します。
申請メール送信設定 申請機能の状態に伴いメール通知を実施する設定を指定します。
メール宛先設定 通知先メールアドレスとタイトル、本文を指定します。

通知サンプル

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注釈

所属メンバーは、任意で設定ください。

重要

通知は、指定内容に伴いAM7:00 時頃に実行されます。


3. メール送信設定

メール通知を実行するためのSMTPサーバーを指定する設定項目です。下記のメニュー順に操作、SMTPサーバーを指定します。

設定 >>> メール送信設定

メール送信設定画面

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メール送信設定画面

項目 説明
発信元メールアドレス(from) xxxxxxxxxxxx@xxxxx.xxxxx
サーバーアドレス smtp.gmail.com
ポート 587(メールサーバー指定ポート)
SMTP認証 チェック有
ユーザー xxxxxxxxxxxx@xxxxx.xxxxx(ユーザアカウント)
パスワード パスワード、またはアプリパスワード

注釈

Gmailを利用する際は、2段階認証を有効化、アプリパスワード(スペース無)をパスワード欄に入力します。

注意

メール送信設定は、其々のサービスなどにより異なります。設定に必要な情報はご利用されるメールサービスへ確認ください。


4. 自己証明書の登録

OpenSSLなどにより作成したSSL証明書をSSL証明書管理ソリューション(Smart Cert Manage)に登録します。


4.1 自己証明書の登録

自己証明書の情報をSSL証明書管理ソリューション(Smart Cert Manage)に登録します。

下記のメニュー順に操作、SSLの情報を登録します。

サービス一覧表示 >>> 新規追加 >>> サービス情報詳細

サービス情報詳細画面

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下記は、自己証明書を簡易登録する際の設定箇所です。登録後、更新ボタンを入力します。

項目 説明
サービス名称 サービス情報の名称を指定
コモンネーム 証明書のコモンネームを指定
証明書ファイルと中間証明書は別です。 チェックを外す
認証局へ自動申請 しないを指定

注釈

証明書と異なるコモンネームを指定した際は、証明書ファイルをインポートの際にエラーが発生します。


4.2 自己証明書のアップロード

作成済みのSSL証明書をSSL証明書管理ソリューション(Smart Cert Manage)へアップロードします。

下記のメニュー順に操作、各ファイルをインポートします。

サービス一覧表示 >>> 証明書・CSR

証明書関連設定

証明書ファイルインポートによりcrt,keyファイルをインポートします。

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4.3 自己証明書の確認

SSL証明書ファイルをインポート後、再読み込みを実行すると有効期限が表示されます。

インストール画面

有効期限は、10月30日(期限まで0日)のため背景色、黄色の表示となります。

scmtips2-08.png

注釈

ダッシュボード画面によりF5を入力することで、登録済みの証明書に関する情報が一覧により表示されます。


4.4 通知テスト

有効期限の通知は、インストールされたサーバー時刻を参照、指定の時刻を超過した際にメール通知が実行されます。

このため、サーバー時刻を変更することで通知テストが可能です。

注釈

通知は、AM7時に実行されます。確認インターバル設定を考慮のうえ時刻を変更、テストを実行ください。

注意

時刻を変更の際は、スケジュール停止、スケジュール開始の操作により時刻を再読み込みする必要があります。 本操作が実行されない際は通知期限などの読み込み・更新が発生しません。
また、テスト終了後、サーバー時刻を戻す際にスケジュール停止、スケジュール開始を必ず実行します。