サーバ コア専有プラン(AMD EPYC™ 9004 Series Processor)

[更新: 2025年3月13日]

概要

「サーバ コア専有プラン(AMD EPYC™ 9004 Series Processor)」は、 コア専有プラン (AMD EPYC™ 7003 Series Processor) と比べ、さらに大きなCPUコア数・メモリ量を利用できる高性能プランです。より多くの計算リソースを必要とする大規模なデータ処理などに最適なサーバプランです。

通常、ホストサーバ上で動作する各仮想サーバの負荷状況は定期的に監視され、大量のリソースを消費する仮想サーバについては適切なリソース制限を行い、ホストサーバ全体に影響が及ばないように制御されます。しかしながら複数の仮想サーバが同時に負荷増大するなど、リソース消費状況が急激に変化した場合は他の仮想サーバに一時的な性能低下などの影響を及ぼす可能性があります。そこで、専有プランを利用することでこのような場面での性能低下を防ぎ、より安定した動作が期待できるようになります。

解説図

サービス仕様

本プランは、現在「東京第2ゾーン」のみでの提供となります。
コア専有プラン(AMD EPYC™ 9004 Series Processor)は以下の1プランでの提供となります。

  • 192仮想コア/1024GBメモリプラン

パブリックアーカイブで提供している以下のOSについては、起動・ネットワーク接続の最低限の動作確認をしております。

  • Alma Linux 8系以降

  • Rocky linux 8系以降

  • Ubuntu 20系以降

価格については サービスサイト を参照ください。

注釈

・コア専有プラン(Intel® Xeon® Processor)とコア専有プラン(AMD EPYC™ Processor)ではホストサーバの仕様が異なり、動作確認済みOSなど一部の仕様にも相違があります。
・コア専有プラン(Intel® Xeon® Processor)をご利用中・ご検討のお客様につきましては こちら のページを参照ください。

利用方法

「コア専有プラン」はサーバのCPUプランの一部として提供されます。そのため、新規作成やプラン変更など、通常プランを選択した際のサーバと同等の操作でご利用いただけます。

新規作成

本プランも通常のサーバと同様、 サーバ新規作成 画面より作成を行います。

サーバプラン選択欄の下部にある「サーバプラン一覧から選択」をクリックし表示されるリストからも選択することが可能です。

新規作成方法

注意

シンプルモードでのサーバ作成時には選択できません。通常モード に切り替えてから操作を行ってください。

プラン変更

通常プランと同様、別のコア専有プランや通常プランへプラン変更が可能です。手順については サーバのプラン変更 を参照ください。

注意事項

  • 本プランでは、通常のサーバプランやコア専有プラン(Intel® Xeon® Processor)で使用するホストサーバと異なる仕様の機材を使用しています。そのため、プラン変更などにより動作確認済み以外のOSを動作させた場合、各種ログにWarningメッセージが頻出するなどの状況が発生する場合があります。

  • ご利用料金は通常のサーバプラン同様に起動時間単位でのご請求となります。

  • 専有ホストにコア専有プランのサーバを収容することはできません。

  • 本プランではOSにWindows Server/Red Hat® Enterprise Linux® Serverプランを選択することはできません。

  • さくらのクラウドでは、急速な在庫枯渇による他のお客様への影響を防ぐために、アカウントやゾーン単位で作成リソース数や拡張数に上限を設けています。本プランのサーバを作成する際に、エラーが表示された場合は 作成可能なリソースの上限 を参照ください。

  • Huhの出力について OS起動時のコンソール上及びシステムログ上に以下が出力されるケースがあります。

Huh? What family is it: 0x19?!

こちらはVMで読み込む必要のない edac_mce_amd モジュールが読み込まれてしまった際に出力されるもので、 以下のパブリックアーカイブを利用する場合に、この出力を抑制する為の修正がkernelに取り込まれておらず、誤った警告が表示されることを確認しております。

出力を回避するための手順は以下の通りです。

手順(パブリックアーカイブ "Ubuntu Server 20.04.6 LTS 64bit" をご利用の場合)

# grub設定をviで開き、以下のように修正
$ vi /etc/default/grub
## 修正前
GRUB_CMDLINE_LINUX="noresume nomodeset consoleblank=0"
## 修正後
GRUB_CMDLINE_LINUX="noresume nomodeset consoleblank=0 module_blacklist=edac_mce_amd"
# 修正したgrub設定を保存
$ sudo update-grub
Sourcing file `/etc/default/grub'
Sourcing file `/etc/default/grub.d/init-select.cfg'
Generating grub configuration file ...
Found linux image: /boot/vmlinuz-5.4.0-172-generic
Found initrd image: /boot/initrd.img-5.4.0-172-generic
done
# 再起動実行
$ reboot

※AMD、およびAMD EPYC™ 、およびこれらの組み合わせは、Advanced Micro Devices, Incの商標です。