サーバ コア専有プラン(AMD EPYC™ 7003 Series Processor)¶
[更新: 2024年7月18日]
概要¶
「サーバ コア専有プラン(AMD EPYC™ 7003 Series Processor)」は、ホストサーバのCPUコアを固定的にお客様サーバに割り当てる コア専有プラン (Intel® Xeon® Processor) より、さらに大きなCPUコア数・メモリ量を利用できるプランです。同一ホスト内で動作する他の仮想サーバのリソース消費状況による性能変動を抑えつつ、多数のCPUとメモリを必要とするサーバに最適なプランです。
通常、ホストサーバ上で動作する各仮想サーバの負荷状況は定期的に監視され、大量のリソースを消費する仮想サーバについては適切なリソース制限を行い、ホストサーバ全体に影響が及ばないように制御されます。しかしながら複数の仮想サーバが同時に負荷増大するなど、リソース消費状況が急激に変化した場合は他の仮想サーバに一時的な性能低下などの影響を及ぼす可能性があります。そこで、専有プランを利用することでこのような場面での性能低下を防ぎ、より安定した動作が期待できるようになります。
注釈
コア専有プランでは、CPUコア数が10CPUコア/96GBメモリまでの「コア専有プラン (Intel® Xeon® Processor)」と、32CPUコア/120GBメモリ以上の「サーバ コア専有プラン(AMD EPYC™ 7003 Series Processor)」でホストサーバの仕様が異なり、動作確認済みOSなど一部の仕様にも相違があります。
本ページでは「サーバ コア専有プラン(AMD EPYC™ 7003 Series Processor)」について説明していますので、「コア専有プラン (Intel® Xeon® Processor)」ご利用中・ご検討のお客様につきましては こちら のページを参照ください。
サービス仕様¶
本プランは、現在「石狩第2ゾーン」のみでの提供となります。
コア専有プラン(AMD EPYC™ 7003 Series Processor)は以下の3プランでの提供となります。
- 32CPUコア/120GBメモリプラン
- 64CPUコア/240GBメモリプラン
- 128CPUコア/480GBメモリプラン
パブリックアーカイブで提供している以下のOSについては、起動・ネットワーク接続の最低限の動作確認をしております。
- Alma Linux 8系以降
- Rocky linux 8系以降
- Ubuntu 20系以降
価格については サービスサイト を参照ください。
注釈
・コア専有プラン(Intel® Xeon® Processor)とコア専有プラン(AMD EPYC™ 7003 Series Processor)ではホストサーバの仕様が異なり、動作確認済みOSなど一部の仕様にも相違があります。
・コア専有プラン(Intel® Xeon® Processor)をご利用中・ご検討のお客様につきましては こちら のページを参照ください。
利用方法¶
「コア専有プラン」はサーバのCPUプランの一部として提供されます。そのため、新規作成やプラン変更など、通常プランを選択した際のサーバと同等の操作でご利用いただけます。
注意事項¶
- 本プランでは、通常のサーバプランやコア専有プラン(Intel® Xeon® Processor)で使用するホストサーバと異なる仕様の機材を使用しています。そのため、プラン変更などにより動作確認済み以外のOSを動作させた場合、各種ログにWarningメッセージが頻出するなどの状況が発生する場合があります。
- ご利用料金は通常のサーバプラン同様に起動時間単位でのご請求となります。
- 専有ホストにコア専有プランのサーバを収容することはできません。
- 本プランではOSにWindows Serverプランを選択することはできません。
- さくらのクラウドでは、急速な在庫枯渇による他のお客様への影響を防ぐために、アカウントやゾーン単位で作成リソース数や拡張数に上限を設けています。本プランのサーバを作成する際に、エラーが表示された場合は 作成可能なリソースの上限 を参照ください。
- Huhの出力について OS起動時のコンソール上及びシステムログ上に以下が出力されるケースがあります。
Huh? What family is it: 0x19?!
こちらはVMで読み込む必要のない edac_mce_amd モジュールが読み込まれてしまった際に出力されるもので 利用しているOSが、以下のkernelをご利用中である場合、この出力を抑制する為の修正が取り込まれておらず、誤った警告が表示されます。
出力を回避するための手順は以下の通りです。
手順(ご利用しているOSのkernelがkernel-4.18.0-240.el8.x86_64 ~ kernel-4.18.0-348.23.1.el8_5.x86_64の場合)¶
# grub設定をviで開き、以下のように修正
$ vi /etc/default/grub
## 修正前
GRUB_CMDLINE_LINUX="consoleblank=0 net.ifnames=0 biosdevname=0"
## 修正後
GRUB_CMDLINE_LINUX="consoleblank=0 net.ifnames=0 biosdevname=0 module_blacklist=edac_mce_amd"
# 修正したgrub設定を保存
$ grub2-mkconfig -o /boot/grub2/grub.cfg
Generating grub configuration file ...
done
$ 再起動実行
reboot
※AMD、およびAMD EPYC™ 、およびこれらの組み合わせは、Advanced Micro Devices, Incの商標です。