サーバ コア専有プラン(AMD EPYC™ 7003 Series Processor)

[更新: 2023年8月4日]

概要

「サーバ コア専有プラン(AMD EPYC™ 7003 Series Processor)」は、ホストサーバのCPUコアを固定的にお客様サーバに割り当てる コア専有プラン (Intel® Xeon® Processor) より、さらに大きなCPUコア数・メモリ量を利用できるプランです。同一ホスト内で動作する他の仮想サーバのリソース消費状況による性能変動を抑えつつ、多数のCPUとメモリを必要とするサーバに最適なプランです。

通常、ホストサーバ上で動作する各仮想サーバの負荷状況は定期的に監視され、大量のリソースを消費する仮想サーバについては適切なリソース制限を行い、ホストサーバ全体に影響が及ばないように制御されます。しかしながら複数の仮想サーバが同時に負荷増大するなど、リソース消費状況が急激に変化した場合は他の仮想サーバに一時的な性能低下などの影響を及ぼす可能性があります。そこで、専有プランを利用することでこのような場面での性能低下を防ぎ、より安定した動作が期待できるようになります。

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注釈

コア専有プランでは、CPUコア数が10CPUコア/96GBメモリまでの「コア専有プラン (Intel® Xeon® Processor)」と、32CPUコア/120GBメモリ以上の「サーバ コア専有プラン(AMD EPYC™ 7003 Series Processor)」でホストサーバの仕様が異なり、動作確認済みOSなど一部の仕様にも相違があります。
本ページでは「サーバ コア専有プラン(AMD EPYC™ 7003 Series Processor)」について説明していますので、「コア専有プラン (Intel® Xeon® Processor)」ご利用中・ご検討のお客様につきましては こちら のページを参照ください。

サービス仕様

本プランは、現在「石狩第2ゾーン」のみでの提供となります。
コア専有プラン(AMD EPYC™ 7003 Series Processor)は以下の3プランでの提供となります。

  • 32CPUコア/120GBメモリプラン
  • 64CPUコア/240GBメモリプラン
  • 128CPUコア/480GBメモリプラン

パブリックアーカイブで提供している以下のOSについては、起動・ネットワーク接続の最低限の動作確認をしております。

  • Alma Linux 8系以降
  • Rocky linux 8系以降
  • Ubuntu 20系以降

価格については サービスサイト を参照ください。

注釈

・コア専有プラン(Intel® Xeon® Processor)とコア専有プラン(AMD EPYC™ 7003 Series Processor)ではホストサーバの仕様が異なり、動作確認済みOSなど一部の仕様にも相違があります。
・コア専有プラン(Intel® Xeon® Processor)をご利用中・ご検討のお客様につきましては こちら のページを参照ください。

利用方法

「コア専有プラン」はサーバのCPUプランの一部として提供されます。そのため、新規作成やプラン変更など、通常プランを選択した際のサーバと同等の操作でご利用いただけます。

新規作成

本プランも通常のサーバと同様、 サーバ新規作成 画面より作成を行います。

サーバプラン選択欄の下部にある「サーバプラン一覧から選択」をクリックし表示されるリストからも選択することが可能です。

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注意

シンプルモードでのサーバ作成時には選択できません。通常モード に切り替えてから操作を行ってください。

プラン変更

通常プランと同様、別のコア専有プランや通常プランへプラン変更が可能です。手順については サーバのプラン変更 を参照ください。

注意事項

  • 本プランでは、通常のサーバプランやコア専有プラン(Intel® Xeon® Processor)で使用するホストサーバと異なる仕様の機材を使用しています。そのため、プラン変更などにより動作確認済み以外のOSを動作させた場合、各種ログにWarningメッセージが頻出するなどの状況が発生する場合があります。
  • ご利用料金は通常のサーバプラン同様に起動時間単位でのご請求となります。
  • 専有ホストにコア専有プランのサーバを収容することはできません。
  • 本プランではOSにWindows Serverプランを選択することはできません。
  • さくらのクラウドでは、急速な在庫枯渇による他のお客様への影響を防ぐために、アカウントやゾーン単位で作成リソース数や拡張数に上限を設けています。本プランのサーバを作成する際に、エラーが表示された場合は 作成可能なリソースの上限 を参照ください。
  • Huhの出力について OS起動時のコンソール上及びシステムログ上に以下が出力されるケースがあります。
Huh? What family is it: 0x19?!

こちらはVMで読み込む必要のない edac_mce_amd モジュールが読み込まれてしまった際に出力されるもので 利用しているOSが、以下のkernelをご利用中である場合、この出力を抑制する為の修正が取り込まれておらず、誤った警告が表示されます。

出力を回避するための手順は以下の通りです。

手順(ご利用しているOSのkernelがkernel-4.18.0-240.el8.x86_64 ~ kernel-4.18.0-348.23.1.el8_5.x86_64の場合)

# grub設定をviで開き、以下のように修正
$ vi /etc/default/grub
## 修正前
GRUB_CMDLINE_LINUX="consoleblank=0 net.ifnames=0 biosdevname=0"
## 修正後
GRUB_CMDLINE_LINUX="consoleblank=0 net.ifnames=0 biosdevname=0 module_blacklist=edac_mce_amd"
# 修正したgrub設定を保存
$ grub2-mkconfig -o /boot/grub2/grub.cfg
Generating grub configuration file ...
done
$ 再起動実行
reboot

※AMD、およびAMD EPYC™ 、およびこれらの組み合わせは、Advanced Micro Devices, Incの商標です。