マイクロソフトのライセンスに関する情報
[更新日:2024年6月18日]
SPLA(Service Provider License Agreement)とは
クラウドサービスを提供する事業者(さくらインターネットのことを指します)が、マイクロソフト製品のライセンスの提供を受け、エンドユーザーに提供することができる仕組みのことです。通常のライセンス(ボリュームライセンス)では第三者(ここではエンドユーザーのことを指します)は利用することができませんが、SPLAではライセンスを第三者が利用することが可能であり、これによってマイクロソフト製品のホスティングができる仕組みになっています。
専用/共用/仮想化の定義
以下の5つのパターンがあります。
インフラタイプ |
専用 |
専用+仮想化(ハイパーバイザがWindows) |
専用+仮想化(ハイパーバイザがWindows以外) |
共有(ハイパーバイザがWindows) |
共有(ハイパーバイザがWindows以外) |
インフラ構成 |
|||||
利用形態 |
1ユーザーで専有利用 |
1ユーザーで専有利用 |
1ユーザーで専有利用 |
複数ユーザーで共有 |
複数ユーザーで共有 |
該当するさくらインターネットのサービス |
さくらの専用サーバPHY |
なし |
なし |
さくらのVPS for Windows(東京リージョン) |
・さくらのクラウド |
よくある質問
利⽤者のサポートはどのようになるでしょうか?
SPLAでマイクロソフトが提供するのは製品使⽤権のみです。テクニカルサポートは別途、マイクロソフト等が提供する有償サポートのご利⽤をお願いいたします。
SPLAを通じて製品を利用するエンドユーザーが遵守すべきライセンス規定があるか、ある場合の⽂書の公開場所を教えてください。
SPLAによるソフトウェアサービスを利⽤するエンドユーザーが順守すべき項⽬が記載されたドキュメント「 エンドユーザーライセンス条項 」がございます。
SPLAで提供されたマイクロソフト製品と、自社または他社で開発したソフトウェアを組み込んで販売してもよいでしょうか?
問題ありません。SPLA提供プロバイダー(当社)とエンドユーザーの間には1社のみ入ることが許可されています。
RemoteAppの利用に際して、RDS SALのライセンスでクライアントから利用して問題ないでしょうか?
問題ありません。
Windows10のクライアントライセンスの持ち込みについて、企業Aがさくらの専用サーバPHYを契約し、VDI環境(Windows10)を構築してサービスとして顧客Bに提供する場合の留意事項について教えてください。
Windows10のライセンス名義が「顧客B」である必要があります。顧客Bが「Windows VDAライセンス」を購入し、企業Aは顧客B保有のWindows VDAライセンスを使ってVDI環境を構築し、保守・メンテナンスをサービスとして請け負うというスキームであれば、ライセンス許諾上問題はありません。
WS2019RDS版において、リモートデスクトップを使用する場合に60分で切断される事象があります。
ActiveDirectoryを構築しないと60分で切断されます。グループポリシーにてリモート デスクトップ ライセンス モードをユーザーCALからデバイスCALに変更することによりActiveDirectoryを構築、参加せずとも回避できますが、この場合ライセンス違反となります。
さくらインターネットは、マイクロソフト社のQMTHプログラムを取得(予定も含む)していますか? ※QMTHプログラム:Windows10のホスティングができる契約
現時点では取得予定はございません。
さくらのクラウドで提供される「Officeつき」に含まれるOffice製品を教えてください。
Word、Excel、PowerPoint、OneNote、Outlook、Access、Publisherです。
SPLAの持込やボリュームライセンスの持込についての可否などを表でまとめたものはあるでしょうか?
以下の表をご参照ください。
お客様で所有のライセンス
共有環境(さくらのクラウド) |
専有環境(さくらの専用サーバ) |
|
期限付きライセンス(Microsoft365 等のサブスクリプションライセンス) |
○ |
○ |
永続ライセンス(ソフトウェアアシュアランス有り) |
○ |
○ |
永続ライセンス(ソフトウェアアシュアランス無し) |
× |
○ |
SPLAライセンス
共有環境(さくらのクラウド) |
専有環境(さくらの専用サーバ) |
|
SALライセンス |
○ |
○ |
ライセンスの詳細と持ち込みの手順についてはライセンスの提供元にお問い合わせください。