グローバルネットワークを共用から専用に切り替えてお客様専用のIPアドレスブロックに変更する方法

[更新: 2023年10月27日]

目次

概要

ロードバランサーやファイアウォールをご契約いただく場合や、お客様専用のIPアドレスブロックを割り当てたい場合は、専用グローバルネットワークが必要になります。
この項目では共用グローバルネットワークから専用グローバルネットワークに変更する場合を解説します。
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前提条件・事前準備

さくらの専用サーバ PHYのグローバルネットワークは、サーバー1台につき、1つのグローバルネットワークに接続することができます。
下記、「共用」「専用」の2種類のグローバルネットワークを提供しています。

  • 共用グローバルネットワークは、無料で利用できるグローバルネットワークです。
  • 専用グローバルネットワークは、専用セグメントからお客様専用のIPアドレスブロック(/28～/25)を割り当てるグローバルネットワークのオプションサービスです。

作業の流れ

専用グローバルネットワークを利用するには以下の設定が必要となります。

  • コントロールパネルから、サーバーのインターフェースを共用グローバルネットワークから専用グローバルネットワークに変更します。
  • サーバー側のネットワーク設定をします。

注意事項

  • インストールした直後のアプリケーションの状態や投入されている設定がOS毎に異なるため、利用するOSの仕様書を確認の上設定をおこなう必要があります。
  • OSインストール後は共用グローバルネットワークに接続した状態となります。
  • コントロールパネルの切り替えとサーバーの設定変更の両方が完了するまで グローバル側ネットワークの疎通はなくなります。
  • グローバルネットワークに接続されていないためSSHなどでグローバル側からリモート接続をすることができません。そのため、サーバーのコンソール画面の表示や操作をコントロールパネル上からおこなうことができる「コンソール」機能を使用してサーバーにログインします。

作成の手順

コントロールパネルの設定

  1. コントロールパネルからインターフェース設定を行います。
    左メニュー「サーバー」から任意のサーバーを選択、「編集」メニューから「インターフェース設定」へスクロールします。
    ネットワーク接続を「共用グローバルネットワーク」から「専用グローバルネットワーク」に変更します。くわしい操作は ネットワーク接続 「単一のネットワーク接続手順」をご覧ください。
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    ネットワーク接続

    設定項目

    ポート選択モード

    「アクセスポート」を選択します。

    ネットワーク接続

    接続する専用グローバルネットワークを選択します。

  2. 左メニュー「ネットワーク」の「グローバル」より、任意のグローバルネットワークを選択します。
    画面下のIPアドレス一覧から、割り当てたいIPアドレスの右端にある三点リーダーのメニューの「接続サーバー設定」にて対象サーバーを選択します。
    専用グローバルネットワークのIPアドレスに対してサーバー登録による紐づけをおこないます。
    くわしい操作は 専用グローバルネットワーク 「接続サーバー設定」をご覧ください。
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    専用グローバルネットワーク

    Note

    • 利用状況を可視化する機能のため 3.の設定時に必要なグローバルネットワークの設定をする際に割当てるネットワークの情報の確認がおこなえるようになります。
    • 「接続サーバー設定」は1つのIPアドレスに1台のサーバーのみ登録可能です。（3.の設定時に複数のIPアドレスを設定することは可能ですが、「接続サーバー設定」に複数登録はできません。）

サーバーの設定

次に、サーバー側のネットワークを設定します。
以下にOS別のグローバルネットワーク設定をご紹介しています。
設定するサービス、環境に合わせて読み替えて設定をおこなってください。
ご利用のOSに合わせて「ボンディング構成にする場合」「ボンディング構成にしない場合」の2種類の設定を環境に合わせて読み替えて設定をおこないます。

Linux

  • Linux のグローバルネットワークの設定は サーバーのネットワーク設定 の「OS別ネットワーク設定」をご覧ください。
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    サーバーのネットワーク設定 > OS別ネットワーク設定

Windows Server

  • Windows Server のグローバルネットワークの設定は OSセットアップ仕様書 の任意のWindowsServerのバージョンより「グローバルIPv4アドレスの設定」をご覧ください。
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    サーバーのネットワーク設定 > グローバルIPv4アドレスの設定

おわりに

外部からサーバーに設定したIPアドレス宛にpingなどのを疎通の応答があることを確認します。
通信が確認できたら専用グローバルネットワークのIPアドレスがサーバーに紐づけされて完了です。

まとめ

今回は共用グローバルネットワークから専用グローバルネットワークに変更する方法をご紹介しました。専用グローバルネットワークはIPv6(/64)アドレスや、機能に特化した アプライアンスオプション（ファイアウォール、ロードバランサー）を利用することができます。

さくらの専用サーバ PHYではアプライアンスオプションによるロードバランシング機能（ロードバランサー）や攻撃や不正アクセスからの防御（ファイアウォール）もご提案できます。ぜひお客様のビジネスにお役立てください。