CORS機能の利用

[更新: 2024年12月19日]

ウェブアクセラレータのCORS機能の利用方法に関するページです。

概要(CORS機能とは)

ウェブアクセラレータの登録サイトのリソース(画像などのファイル)を別のウェブサイトに共有する(※1)場合、特定のアクセス方法(※2)については、通常、同一オリジンポリシーによりアクセスが制限されます。 CORS(オリジン間リソース共有)機能を利用すると、ウェブアクセラレータに登録したサイトの配信時に、CORS設定内容に基づいて、アクセス拒否/許可を制御することができます。

※1 ウェブアクセラレータの登録サイトのリソース(画像などのファイル)を別のウェブサイトに共有する例:
 公開ドメイン img.example.jp (ウェブアクセラレータの登録サイト)のリソース(画像などのファイル)を、別のウェブサイト https://www.example.jp (CORS設定の許可オリジン)に共有する。

※2 JavaScriptやAJAXリクエストによるアクセス、Canvasでの画像取得など

主な活用例

  • 第三者サイトへのリソースの不正埋め込みを防止(例:サイト img.example.jp の画像や動画などのコンテンツが第三者サイトに無断で埋め込まれるのを防止)
  • 異なるオリジンからのリソース読み込みを許可(例:サイト cdn.example.jp のJavaScriptなどのリソースを、複数のサブドメイン app1.example.jpapp2.example.jp で共有)
  • マイクロサービス間でのデータ共有の制御(例:フロントエンド app.example.jp とバックエンド api.example.jp 間でのデータ共有)
  • 全てのオリジンを許可して柔軟なリソース共有(例:サイト ad.example.jp の広告コンテンツなどをアクセス制限せず幅広く共有)

仕様と詳細

機能仕様

デフォルト設定 CORS設定無効
許可オリジンの設定 全オリジン許可 または 許可オリジンの個別指定
最大許可オリジン数 4つ
対応するリクエストメソッド GET、HEAD(シンプルリクエストのみ対応)

機能利用に関する注意事項

  • CORS(オリジン間リソース共有)機能は許可するオリジンによっては情報漏えいやその他のセキュリティ侵害が発生する可能性があります。そのため、機能仕様および設定内容を十分にご理解の上でご利用ください。
  • オリジン種別「オブジェクトストレージ」で、CORSに対応した配信を行う場合は、 オブジェクトストレージ側の「CORS設定」 ではルール設定を行わず、本機能で設定してご利用ください。

設定手順

ウェブアクセラレータのCORS機能を有効にします。

1. 対象サイトの「設定」ボタンをクリックします。

画像ファイル

2. CORS(クロスオリジンリソース共有)設定 項目のチェックボックスの有効をクリックします。

画像ファイル

3. 表示されたテキストボックス(許可オリジン)にCORSを許可するオリジンを入力します。(最大4つまで追加できます)

画像ファイル

全てのオリジンに許可する場合は全オリジン許可のチェックボックスの有効をクリックします。
(この場合、個別での許可オリジンの設定はできません。)

画像ファイル

注意

許可オリジンについて
スクリプト実行等において設定したオリジンからのアクセスを許可することで、情報漏えいなどのセキュリティ侵害が発生する可能性がありますので前提条件及び設定内容をご理解の上でご利用ください。

4. 「保存」ボタンをクリックします。

画像ファイル

5. サイトの設定を変更しますか?の画面が開きますので、問題なければ「保存」ボタンをクリックします。

画像ファイル

※ 変更した内容は、「保存」ボタンをクリックした時点で反映されます。

6. 保存が正常に完了すると、以下のような画面が表示されます

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<ホーム画面での表示>
(個別で許可オリジンを設定している場合)

画像ファイル

(全オリジン許可が有効の場合)

画像ファイル

CORS機能を利用せず、オリジンサーバ側でCORS設定を行う場合について

CORS設定は、基本的にはウェブアクセラレータのCORS機能をご利用いただくことを推奨します。
ただし、CORS機能の機能仕様 の制限により、CORS機能にて対応できない場合は、オリジンサーバ側でCORS設定を実装し、VaryヘッダにOriginを指定してください。
オリジンサーバ側でCORS設定を行う場合は、Varyサポート機能 と組み合わせてご利用ください。

Vary: Origin

注意

Vary: Origin の指定について
Vary: Origin を指定する際、Vary: Accept-Encoding, Origin のように複数ヘッダを指定する場合があります。この場合、値の組み合わせが5種類を超えるとキャッシュヒット率が低下する原因となりますのでご注意ください。