ネットワーク

サーバの接続先を共有セグメントからルータ+スイッチに変更する

サーバのインターネット接続先として追加費用無しで利用できる共有セグメント回線は「100Mbpsベストエフォート」の1種類のみとなります。さらに広帯域な回線への接続や連続したIPアドレスを複数個専有できるIPアドレスブロックの割り当て、IPv6アドレスの利用など、より高機能・高性能なネットワーク回線をご利用になりたい場合は ルータ+スイッチ への接続をおすすめします。

ルータ+スイッチへの接続はサーバ作成時に指定することもできますが、現在共有セグメントに接続しているサーバの接続先をルータ+スイッチに変更したい場合は以下の手順で行います。

重要

共有セグメントで割り当て中のIPアドレスをルータ+スイッチに持ち込んで利用することはできません。必ずIPアドレスの変更が発生しますのでご注意ください。

1. 接続先となるルータ+スイッチの準備

接続先となるルータ+スイッチを準備します。既存のルータ+スイッチがあり、そこに接続する場合は未使用のグローバルIPアドレスを最低1個確保します。既存のルータ+スイッチが無い場合は 新規に作成 します。

2. サーバの電源を停止

サーバのNICの接続先設定を変更する場合はサーバの電源オフが必要です。起動中の場合は 電源停止の操作 を行います。

3. NICの接続先を共有セグメントから変更

サーバ情報画面のNICタブより NIC接続先の編集 を行い、現在接続中の共有セグメント回線から準備したルータ+スイッチに接続変更します。

注釈

ネットワークの接続状態は 接続マップ表示機能 によりグラフィカルに確認することができます。接続変更操作の前後で状況を確認しながら進めることをおすすめします。

4. サーバのネットワーク設定を変更

サーバでは共有セグメントに接続するネットワーク設定となっているため、これを接続先となるルータ+スイッチの諸元に合わせて変更します。具体的には

  • IPアドレス
  • サブネットマスク
  • デフォルトゲートウェイ

の設定変更が必要です。OSが対応している場合は対象のサーバに接続されているディスクに対して ディスク修正機能 を使用することで自動的に変更が可能です。対応していない、もしくは手動で実施する場合はサーバ起動後に上記ネットワーク設定の変更を行ってください。

注釈

ルータ+スイッチに割り当てられたIPアドレスやサーバ側に設定すべきサブネットマスク、デフォルトゲートウェイなどの情報は、各スイッチの「ルータ」タブより確認できます。

5. サーバの確認

サーバの電源が停止している場合は起動し、インターネット側との疎通が正しく行えることを確認します。もしうまく接続できない場合は以下を確認ください。

注釈

設定に不備があるなど正しくインターネット側との疎通が行えない場合はSSHでのログインも不可となります。その場合は コンソール画面 より操作を行ってください。

  • NICの接続先が正しいルータ+スイッチに接続されているか
    →別のルータ+スイッチに接続されていないか、ルータ+スイッチではなくスイッチとして作成されていないか、共有セグメント回線に接続されたままになってないか等
  • サーバのネットワーク設定は正しいかどうか
    →IPアドレス、サブネットマスク、デフォルトゲートウェイの各設定が正しいかどうか、同じルータ+スイッチに接続された他のサーバやアプライアンスに割り当て済みのIPアドレスが設定されていないか、複数NICを搭載している場合は正しいNICに対してネットワーク設定されているかどうか等