スイッチ, ルータ+スイッチとは
[更新: 2024年7月18日]
さくらのクラウドで提供する仮想ネットワーク機器の「スイッチ」と「ルータ+スイッチ」に関する情報です。
概要
「スイッチ」と「ルータ+スイッチ」は、さくらのクラウドの仮想ネットワークで動作する仮想的なスイッチやルータです。物理的なスイッチやルータなどの機器と同様、構築した仮想サーバ・仮想アプライアンスを相互にL2接続し、それに加えてルータ機能が付属する「ルータ+スイッチ」ではインターネット側回線とローカル側回線をルーティング(L3スイッチ)する機能も含みます。
「スイッチ」はインターネットから直接接続できないプライベートネットワーク用、「ルータ+スイッチ」はインターネットと直接接続されるグローバルネットワーク用です。
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以下、それぞれの機能について説明します。
スイッチ
プライベートIPアドレスを利用したローカルネットワーク環境用のスイッチです。SSH接続用など管理用NICの接続、データベース用のサーバや NFSアプライアンス など、グローバルIPアドレス環境に晒す必要のないインターフェースや機器同士の相互接続に最適です。また VPCルータ では内部ネットワーク用として、 ブリッジ接続 ではゾーン間L2接続用としてこの「スイッチ」を作成し配下の機器接続用に使用します。
注釈
VPC(Virtual Private Cloud)とは、クラウド上に構築した仮想ネットワークとお客様の手元にあるプライベートネットワークをVPN(仮想プライベートネットワーク)接続し、クラウド上のリソースをあたかもプライベートネットワーク内の設備の一部として使用できるようにするネットワークです。
ルータ+スイッチ
サーバをインターネットに接続する場合、1個のグローバルIPアドレスが割り当てられる最大100Mbpsの帯域を持つ共有セグメントへの接続と、複数のグローバルIPアドレスがブロック単位で割り当てられるルータ+スイッチへの接続のいずれかが選択可能です。ルータ+スイッチに接続する場合、100Mbps以上の接続帯域(最大10000Mbps)が選択可能な他、 IPv6アドレス割り当て機能 や スタティックルート機能 などより多彩な機能が使用可能です。
「スイッチ」と「ルータ+スイッチ」の違い
「スイッチ」はプライベートネットワークのL2接続用、「ルータ+スイッチ」はスイッチに加えてルータ機能や複数IPアドレスが付属したものです。以下に表としてまとめます。
名称 |
スイッチ |
ルータ+スイッチ |
役割 |
LAN内で使用するL2スイッチ |
インターネット回線とグローバルIPがバンドルされたL3スイッチ |
用途 |
ローカルネットワーク用 |
インターネット接続用 |
オプション設定機能 |
特に設定項目なし |
・ スタティックルート機能 ( ネクストホップ 設定可) |
構成例 |
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提供価格
提供料金についてはサービスサイトを参照ください。
ご利用の手順
作成方法や各種オプション設定などの手順については スイッチ, ルータ+スイッチの作成・削除 を参照ください。
注意事項
スイッチ
ローカルIPアドレスのみを持つサーバーがインターネット通信を行うためには、別途VPCルータが必要になります。
ルータ+スイッチ
IPアドレスの/25、/24のお申込みの際には別途 お申し込み方法の変更 をご参照ください。
追加されるIPアドレスのうち、ネットワークアドレスに1個、ブロードキャストアドレスに1個、ゲートウェイアドレスに3個(ゲートウェイアドレスのIPアドレス1個に加え、冗長化のため内部的に2個のIPアドレスを使用)の計5個が使用されるため、サーバーに割り当て可能なIPアドレス数は「追加IPアドレス数-5個」となります。
スタティックルートで追加したIPアドレスについては、全てのIPアドレスをお客様側で利用することが可能です。ただし、サーバでルーティングする場合にネットワークアドレスに1個、ブロードキャストアドレスに1個使用されるなど、ネットワーク構成によってはサーバに割り当て可能なIPアドレス数が追加したIPアドレス数より少なくなる場合があります。
グローバルIPアドレスは月額料金のみで、日割料金および時間割料金の設定はありません。
帯域を変更されても、グローバルIPアドレスは変更されません。帯域変更前と同じグローバルIPアドレスを引き続きご利用いただけます。
共通
その他詳細は よくある質問と解答 をご参照ください。