Windows Serverの管理ユーザーの運用(パスワード期限・ロックアウト)

[更新:2026年10月22日]

さくらのVPS for Windows Serverの管理ユーザーについて、ユーザー名の違い、パスワードの有効期限、ロックアウトの設定と確認方法を記載します。
各確認は、リモートデスクトップまたはVNCコンソールでログオンし、PowerShellで行います。

管理ユーザー名の違い

管理ユーザー名は、サーバーを追加した時期、またはOSを再インストールした時期によって異なります( 管理ユーザーログイン )。

サーバーを追加した時期

管理ユーザー名

2026年7月2日13:00より前

Administrator

2026年7月2日13:00以降

WinSakuraUser

WinSakuraUserは、Windowsに標準で用意されている管理者アカウント(Administrator)の名前を変更したものです。権限は、Administratorと同じです。
Windows Serverの標準の管理者アカウントは、SID(セキュリティ識別子)の末尾が -500 です。次のコマンドで、現在の名前を確認できます。
標準の管理者アカウントの名前を確認する場合
> Get-LocalUser | Where-Object { $_.SID -like "*-500" } | Format-Table Name, Enabled

Note

ユーザー名を変更していても、リモートデスクトップには、Administratorなどの一般的なユーザー名を使った接続の試行が、常に行われています。
ユーザー名を変更していない場合は、ロックアウトが起こりやすくなります。ユーザー名の変更方法は さくらのVPS for Windows Serverでアカウント ロックアウトされた時の対処方法 をご参照ください。

アカウントポリシーの初期値

さくらのVPS for Windows Server(Windows Server 2025)の標準OSでは、アカウントポリシーの初期値は次のとおりです。

項目

初期値

パスワードの有効期間(最大)

42日

パスワードの長さ(最小)

0文字

パスワードの複雑さの要件

有効

ロックアウトしきい値

10回

ロックアウト期間

10分

ロックアウト観察ウィンドウ

10分

現在の設定は、次のコマンドで確認できます。

アカウントポリシーを確認する場合
> net accounts

パスワードの有効期限を確認する

パスワードの有効期間(最大)が42日に設定されているため、パスワードを変更せずに42日が経過すると、期限が切れます。

パスワードの有効期限を確認する場合
> Get-LocalUser | Format-Table Name, Enabled, PasswordLastSet, PasswordExpires

PasswordLastSet はパスワードを最後に設定した日時、 PasswordExpires は有効期限の日時です。 PasswordExpires が空欄のアカウントは、有効期限がありません。

特定のユーザーの有効期限を確認する場合
> net user ユーザー名

出力の Password expires (日本語の表示では「パスワードの有効期限」)が、有効期限です。

Note

有効期限が切れたパスワードは、次にログオンするときに、変更を求められます。
サーバーを長期間ログオンせずに運用している場合は、期限が切れていないか、定期的に確認してください。
管理ユーザーのパスワードの変更手順は、 Administrator(管理者ユーザー)パスワード変更 をご参照ください。

ロックアウトの記録を確認する

ロックアウトや、ログオンの失敗は、イベントログ(セキュリティ)に記録されます。

イベントID

内容

4625

ログオンの失敗
(ユーザー名、ログオンの種類、失敗の理由が記録されます)

4740

アカウントのロックアウト
(ロックアウトされたアカウント名が記録されます)

4624

ログオンの成功

ロックアウトの記録を確認する場合
> Get-WinEvent -FilterHashtable @{LogName="Security";Id=4740} -MaxEvents 5

出力の Account That Was Locked Out (日本語の表示では「ロックアウトされたアカウント」)の Account Name (アカウント名)が、ロックアウトされたアカウントです。

ログオンの失敗では、どのユーザー名が狙われているかを確認できます。

直近24時間のログオンの失敗を、ユーザー名ごとに集計する場合
> Get-WinEvent -FilterHashtable @{LogName="Security";Id=4625;StartTime=(Get-Date).AddHours(-24)} | ForEach-Object { ([xml]$_.ToXml()).Event.EventData.Data | Where-Object Name -eq "TargetUserName" } | Group-Object "#text" | Sort-Object Count -Descending | Select-Object -First 10 Count, Name

Note

リモートデスクトップへのログオンの失敗は、ログオンの種類(LogonType)が 3 で記録されます。
存在しないユーザー名を使った試行は、 SubStatus が 0xc0000064 で記録されます。存在するユーザー名を使った試行で、パスワードが誤っていた場合は、 0xc000006a で記録されます。

ロックアウトの解除と、対策

それでも解決しない場合

上記の手順で解決しない場合は、公式サポート窓口までご連絡ください。