NFS アプライアンス

[更新: 2017年9月28日]

さくらのクラウドで提供する「NFSアプライアンス」に関するページです。

1. 概要

「NFSアプライアンス」は、さくらのクラウドのスイッチ配下のローカルネットワーク内に設置するNFS(Network File System)ファイルサーバアプライアンスです。
アプライアンスとして提供されるため、煩わしいOSのインストールや設定作業を行うことなく、大容量のディスク領域が付属するNFSサーバをすぐに利用することが可能です。

仕様

対応プロトコル NFSv3, NFSv4
データ転送帯域目安 40MB/s程度
※ベストエフォートでの提供となります
IOPS目安 200程度
※ベストエフォートでの提供となります
提供プラン(※) 約100GB・約500GB・約1TB・約2TB・約4TB
グローバルIPアドレス環境への設置 不可
ユーザ認証機構 なし
データバックアップ クローン機能により任意の時点での複製が可能
障害時の挙動 障害時は自動復旧プログラムにより自動で再起動します。
詳細は ホストサーバの障害時はどのような動作になりますか? をご参照ください。
※復旧時間目安:10~15分程度(アプライアンスの起動完了まで)

※ 各プランのディスク容量は概算であり、実際にNFS保存領域として使用可能な領域はプラン表記容量より増減します。

料金

  月額 日額 時間額
100GBプラン 5,400円 270円 27円
500GBプラン 15,120円 756円 75円
1TBプラン 27,000円 1,350円 135円
2TBプラン 37,800円 1,890円 189円
4TBプラン 48,600円 2,430円 243円

2. 構成例

NFSサーバが持つ、大容量で複数クライアントからアクセスが可能であるメリットを活用した以下のような構成が可能です。

ローカルネットワーク上でWebサーバのコンテンツ用ストレージとして使用する

HTTPダウンロードサイトなど、複数台のWebサーバを ロードバランサ で負荷分散している環境で、共用コンテンツストレージとして使用する場合の構成例です。

ローカルルータと組み合わせた他会員IDサービスからのファイル一時保管

利用中のクラウドアカウントと異なるアカウント/会員IDのサービス間で相互にL3接続可能な ローカルルータ サービスを使用し、子会社など異なる会員IDを持つ別組織とのファイル移動時の一時的な保管ストレージとして使用する場合の構成例です。

3. 利用手順

NFSアプライアンスの作成

※NFSアプライアンスの接続先はスイッチのみとなります。NFSアプライアンスの利用開始前にあらかじめローカルネットワークの構築やスイッチを準備してください。

左上のゾーン選択メニューより対象のゾーンを選択し、左側のメニュー「アプライアンス」カテゴリ内にある「NFS」を選択します。右側の画面に作成済みのNFSアプライアンスの一覧が表示されるので、ここでアクティビティの監視や停止操作などの管理が行えます。

新たなNFSアプライアンスを作成する場合は右上の「追加」ボタンをクリックします。

新規作成画面で作成対象のNFSアプライアンスに付与するネットワーク情報などの設定情報を入力します。

接続先スイッチ(*) NFSアプライアンスを接続するスイッチを選択します
IPv4アドレス(*) NFSアプライアンスのネットワークインタフェースに付与するIPv4アドレスを入力します
※作成後に変更することはできません
※IPv6は非対応です
ネットマスク(*) 設定したIPv4アドレスのネットマスクを選択します
ゲートウェイ NFSアプライアンスのネットワークインタフェースのデフォルトゲートウェイのIPアドレスを入力します
名前/ 説明 / タグ / アイコン コントロールパネルで管理する際に分かりやすい名前、説明、タグ、アイコンを設定することができます

* 必須項目

作成が完了するとNFSアプライアンス一覧画面に追加されます。対象のNFSアプライアンスをダブルクリックすることで情報の表示やアクティビティグラフの確認をすることができます。

クライアント側でのNFSマウント

ここではCentOS系を例に、NFSアプライアンスをNFSv4でマウントする手順を解説します。

※NFSv3で使用する場合はrpcbindのインストールやportmapの設定が必要となる場合があります

必要なパッケージのインストール

さくらのクラウドで標準提供するアーカイブを含め、デフォルトのインストール状態ではNFSクライアントとして必要なパッケージがインストールされていません。初めにパッケージとしてNFSクライアントとして機能させるのに必要なnfs-utilsパッケージをインストールします。

# yum install nfs-utils

マウント

mountコマンドにより、指定のマウントポイントにNFSマウントします。

ヒント

NFSアプライアンスのマウントポイントは /export です。

例: NFSアプライアンスのIPアドレスが192.168.0.1で、/mntディレクトリにマウントする場合

# mount 192.168.0.1:/export /mnt

マウントの確認はdfコマンドやmountコマンドにより行います。

# df
Filesystem          1K-blocks    Used Available Use% Mounted on
/dev/vda2            16481140 1487792  14154516  10% /
tmpfs                  510104       0    510104   0% /dev/shm
192.168.0.1:/export 103080320   61056  97776384   1% /mnt
# mount
/dev/vda2 on / type ext4 (rw)
proc on /proc type proc (rw)
sysfs on /sys type sysfs (rw)
devpts on /dev/pts type devpts (rw,gid=5,mode=620)
tmpfs on /dev/shm type tmpfs (rw)
none on /proc/sys/fs/binfmt_misc type binfmt_misc (rw)
192.168.0.1:/export on /mnt type nfs (rw,vers=4,addr=192.168.0.1,clientaddr=192.168.0.2)

また、再起動後も自動的にNFSマウントされるように/etc/fstabファイルに追記します。

192.168.0.1:/export /mnt nfs rw 0 0

4. クローン機能

クローン機能により、クローン作成実行時のディスク状態でNFSアプライアンスを複製することが可能です。 同一のデータが保存された状態のNFSアプライアンスを複数使用したい、大幅な内容変更の前にバックアップしたい場合などに便利です。

作成方法

NFSアプライアンス一覧画面から、クローン複製元となるアプライアンスをダブルクリックして詳細画面を表示します。

右上にある「クローン」ボタンをクリックします。

NFSアプライアンス新規作成画面と同様の入力画面が表示されるので、「クローン元アプライアンス」選択ポップアップメニューが指定したNFSアプライアンスとなっていることを確認後、必要事項を入力し右下の「作成」ボタンをクリックします。

※「プラン」はクローン元アプライアンスと同等、もしくはより大きいディスク容量のプランを選択してください。

NFSアプライアンス画面にクローンしたNFSアプライアンスが表示されることを確認します。クローンしたNFSアプライアンスは情報の編集や削除など、通常のNFSアプライアンスと同様に操作することが可能です。

※プランにより、実際にマウントして使用可能な状態になるまで最大20分程度かかります