技術概要
[更新:2026年9月3日]
概念図
用語説明
クラスタ
AppRun専有型における最上位の管理単位で、複数のオートスケーリンググループで構成される論理的なグループです。
オートスケーリンググループ
複数のワーカノードをまとめて管理・自動スケールさせる単位です。複数のゾーンに配置できます。
ワーカノード
コンテナがデプロイ・実行される仮想サーバを指します。AppRun専有型では自動で構成されます。
ワーカプラン
ワーカノードを構成するCPU・メモリの組み合わせを指します。
コンテナ
アプリケーションとその実行環境をひとまとめにしたパッケージを指します。
ロードバランサノード
AppRun専有型では、L7ロードバランサとして動作しVRRPによる冗長構成も可能なノードを指します。
VRRP
仮想IPアドレスを複数のノードで共有することで冗長構成を実現するプロトコルです。
L7ロードバランサ
アプリケーション層で動作するロードバランサです。
スケールアウト/スケールイン
システム負荷に応じてコンテナ数やリソースを増減させることを指します。AppRun専有型では、CPU使用率に応じたオートスケーリングが可能です。
オートスケーリング
システム負荷に応じて自動でスケールアウト/スケールインを行うことを指します。
バージョン
アプリケーションの新たなリリースや設定変更を管理するための単位を指します。
コントロールプレーン
クラスタ全体の管理を行うコンポーネントを指します。
コンテナやワーカノードのスケジューリングに関する仕様
コンテナのスケジューリング
1つのワーカノードには、同一アプリケーションのコンテナが最大1つ配置されます。つまり、同一アプリケーションのコンテナを2つレプリケーションしたい場合、最低2台のワーカノードが必要です。
コンテナがデプロイされるワーカノードは、クラスタ内のすべてのワーカノードから自動的に選択されます。コンテナがデプロイされるワーカノードを指定することはできません。複数のワーカノードで通信を受ける構成では、ロードバランサを使用することでコンテナがデプロイされたワーカノードに通信をルーティングすることができます。
2つ以上のゾーンにオートスケーリンググループが存在する場合、コンテナは、アプリケーションごとのコンテナ数が各ゾーン間で可能な限り均等になるように配置されます。
コンテナのオートスケーリング
CPU使用率を基準としたオートスケーリングが使用可能です。CPU使用率を基準としたオートスケーリングを使用する場合、アプリケーションバージョンのオートスケーリング設定で「CPU使用率に応じてスケーリングする」を選択します。
次の条件をすべて満たした場合、スケールアウトを行いコンテナを1つ作成します。
同一アプリケーションのすべてのコンテナの平均CPU使用率が、スケールアウト閾値を継続的に超えた場合。
同一アプリケーションのコンテナ数が最大スケール数より少ない場合。
コンテナを配置可能なワーカノードが存在する場合。存在しない場合、ワーカノードのスケールアウトを試行します。
次の条件をすべて満たした場合、スケールインを行いコンテナを1つ削除します。
同一アプリケーションのすべてのコンテナの平均CPU使用率が、スケールイン閾値を継続的に下回った場合。
同一アプリケーションのコンテナ数が最小スケール数より多い場合。
ワーカノードのオートスケーリング
次の条件をすべて満たした場合、ワーカノードを作成可能なオートスケーリンググループにワーカノードを1つ追加します。
アプリケーションのコンテナを新規に作成するときに、アプリケーションのコンテナを配置可能なワーカノードが存在しない場合。
クラスタ内のすべてのワーカノード数が、クラスタ内のすべてのオートスケーリンググループの最大ノード数の合計より少ない場合。
次の条件をすべて満たした場合、スケールインを行い空のワーカノードを1つ削除します。
コンテナがデプロイされていない空のワーカノードが存在する場合。
クラスタ内のすべてのワーカノード数が、クラスタ内のすべてのオートスケーリンググループの最小ノード数の合計より多い場合。
ワーカノード自己修復機能
ワーカノードにはヘルスチェック機能があり、次の項目を自動で監視しています。ヘルスチェックに失敗したワーカノードで稼働していたコンテナは他のノードに再配置されます。またヘルスチェックに失敗しているワーカノードに新しいコンテナは配置されません。
ワーカノードのディスクに十分な空き容量があること
ワーカノードとコントロールプレーン間の通信状態が正常であること
コンテナ実行環境の仕様
コンテナの起動
ワーカノードでコンテナが起動します。 起動に失敗したコンテナは削除され、一定時間後に再度作成・起動します。
CPUアーキテクチャ
amd64 のみに対応しています。
コンテナの実行ユーザと実行グループ
uid951:gid951 で実行します。
コンテナの終了
アプリケーションバージョンの非アクティブ化や、スケールイン時にコンテナが終了されます。
コンテナ終了時は、 STOPSIGNAL が送信されます。DockerfileでSTOPSIGNALが指定されていない場合は、SIGTERMが送信されます。
コンテナの強制終了
STOPSIGNAL送信から10秒以内にコンテナが終了しない場合、SIGKILLが送信され強制終了されます。
コンテナの異常終了
実行中のコンテナが何らかの原因で終了した場合は削除され、一定時間後に再度作成・起動します。
各ワーカプランに対するデプロイ可能な最大アプリケーションスペック
ワーカノードでは、OSやコンテナランタイムなどのシステムコンポーネントが稼働しているため、すべてのリソースをアプリケーションに割り当てることはできません。そのため、アプリケーションに割り当て可能なリソースは、各ワーカプランのメモリから予約分(システムコンポーネントが使用するリソース)を差し引いた値になります。
アプリケーションバージョンのローリングアップデートを行う場合、クラスタ内に、新しいアプリケーションバージョンのコンテナを1つ追加できるだけの空きリソースがあるワーカノードが1つ以上必要です。 CPUまたはメモリが不足し、コンテナを1つ追加できるワーカノードが存在しない場合は、既存のアプリケーションバージョンを一度非アクティブにしてから、新しいアプリケーションバージョンをアクティブにしてください。
予約分は、2GBメモリのワーカノードでは800MiB、4GBメモリ以上のワーカノードでは1000MiBです。CPUの予約分はありません。
ワーカプラン |
デプロイ可能なアプリケーションの最大スペック |
|---|---|
1vCPU / 2GBメモリ |
1000mCPU / 1248MiBメモリ |
2vCPU / 2GBメモリ |
2000mCPU / 1248MiBメモリ |
4vCPU / 4GBメモリ |
4000mCPU / 3096MiBメモリ |
8vCPU / 8GBメモリ |
8000mCPU / 7192MiBメモリ |
制限事項
注釈
アプリケーション数など一部制限緩和が可能な項目があります。上限を超えるご利用の際には 「よくある質問と回答」 を参考にお問い合わせください。
項目 |
制限数 |
スコープ |
|---|---|---|
アプライアンス数 |
20 |
1プロジェクトごと |
ワーカノード |
14 (最大ノード数の総和) |
1プロジェクトごと |
ロードバランサノード |
6 |
1プロジェクトごと |
クラスタ |
3 |
1プロジェクトごと |
オートスケーリンググループ |
6 |
1プロジェクトごと |
アプリケーション数 |
10 |
1プロジェクトごと |
バージョン数 |
50 |
1アプリケーションごと |