クイックスタート

[更新:2025年12月9日]

AppRun専有型を使ってアプリケーションをデプロイするまでの手順を説明します。
サンプルアプリケーションを使って、基本的な流れを体験してみましょう。

前提条件

  • さくらのクラウドの会員IDおよびプロジェクトの作成が必要です。

  • Dockerがインストールされた開発環境が必要です。

コンテナの用意

サンプルアプリケーションの作成からコンテナレジストリへのコンテナイメージのプッシュまでは AppRun共用型 クイックスタート セットアップ を参照してください。

サービスプリンシパルの設定

  1. さくらのクラウド ホームの左メニューから「 サービスプリンシパル 」をクリックします。

  2. 画面右上の「サービスプリンシパルの作成」をクリックします。

    サービスプリンシパルTOP
  3. 「サービスプリンシパル名」に任意の名前 (例: my-app) を入力し、「作成」ボタンをクリックします。

    サービスプリンシパルの作成
  4. 確認画面が表示されるので、再度「作成」ボタンをクリックします。

  5. さくらのクラウド ホームの左メニューから「 IAMポリシー 」をクリックします。

  6. 画面右上の「アクセス件の付与」をクリックします。

    IAMポリシーTOP
  7. 「プリンシパル」に作成したプリンシパル (例: my-app) を選択、「ロール」に「さくらのクラウド > 作成・削除」を選択し、「作成」ボタンをクリックします。

    IAMポリシーの作成

    重要

    • ロールで選択するのは「AppRun」ではなく「さくらのクラウド > 作成・削除」です。

    • 適切にロール設定がされていないと、オートスケーリンググループの設定で失敗することがあります。

  8. 確認画面が表示されるので、再度「作成」ボタンをクリックします。

    注釈

    詳細な設定方法については サービスプリンシパル および IAMポリシー をご参照ください。

クラスタの作成

  1. さくらのクラウド ホームのメニューから「 AppRun専有型 」を選択し、「クラスタを追加」をクリックします。

  2. サービスプリンシパルの選択をします。

    1. 本ページの「サービスプリンシパルの設定」で準備したサービスプリンシパル (例: my-app) を選択します。

  3. クラスタの設定を行います。

    1. クラスタ名: 任意の名前を入力 (例: my-app-cluster)

    2. Let’s Encrypt利用設定: 利用しない (デフォルト)

  4. ロードバランサの設定を行います。

    1. 待受ポート設定: 利用しない

  5. 設定内容を確認して「作成する」をクリックします。

    クラスタの作成

オートスケーリンググループの作成

  1. 作成したクラスタ (例: my-app-cluster) を選択します。

    クラスタの選択
  2. 「オートスケーリンググループを追加」をクリックします。

  3. オートスケーリンググループの設定を行います。

    1. オートスケーリンググループ名: 任意の名前を入力 (例: my-app-asg)

    2. ゾーン: 利用したい任意のゾーンを選択 (例: 東京第1ゾーン)

  4. ワーカノードの設定を行います。

    1. リソース構成: 任意の構成を選択 (例: 1vCPU/2GBメモリ)

    2. 最小ノード数: 1 (デフォルト)

    3. 最大ノード数: 1 (デフォルト)

    4. NIC設定

      • アップストリーム: 共有セグメント (デフォルト)

      • パケットフィルタ: 利用しない (デフォルト)

      • ロードバランサに接続する: チェックを入れない (デフォルト)

    5. 高度な設定

      • 推奨ネームサーバ (自動設定) を利用する (デフォルト)

  5. 設定内容を確認して「作成する」をクリックします。

    オートスケーリンググループの作成

    重要

    本ページはサンプルアプリケーションを用いる前提で記載されています。実際のアプリケーションを利用し、かつ共有セグメントを使用する場合はパケットフィルタの設定を適切に行い、意図しないアクセスに注意してください。

    注釈

    オートスケーリンググループの作成画面では右下に利用料金の目安が表示されます。

アプリケーションの作成

  1. クラスタのトップ画面に戻り、タブメニューから「アプリケーション」を選択します。

    アプリケーションタブの選択
  2. 「アプリケーションを追加」をクリックします。

  3. アプリケーションの作成を行います。

    1. アプリケーション名: 任意の名前を入力 (例: my-app-sample)

  4. 設定内容を確認して「作成する」をクリックします。

    アプリケーションの作成
  5. 「バージョンを追加」をクリックします。

  6. コンテナの設定を行います。

    1. コンテナイメージ: イメージ名を入力 (例: my-app.sakuracr.jp/my-app:latest)

    2. コンテナレジストリアクセス設定

      • 「新しいパスワードを使用する」を選択

      • ユーザ名: レジストリに設定したユーザ名を入力

      • パスワード: レジストリに設定したパスワードを入力

    3. リソース設定

      • mCPU: 任意の値を入力 (例: 100)

      • メモリ: 任意の値を入力 (例: 128)

  7. オートスケーリングの設定を行います。

    1. オートスケーリング設定

      • 「固定数のノードを維持する」を選択

      • ノード数: 1

  8. ネットワークの設定を行います。

    1. ポート設定

      • ターゲットポート: 8080

      • ロードバランサ: 利用しない (デフォルト)

      • ヘルスチェック: 利用しない (デフォルト)

  9. 以降は変更せず、設定内容を確認して「作成する」をクリックします。

    バージョンの作成
  10. バージョン一覧画面に戻り、右側の「…」を選択し「アクティブに変更」をクリックします。

  11. バージョンの有効化の確認画面が表示されるので、「実行」をクリックします。

動作確認

  1. コンテナが稼働するまで待ちます。

  2. クラスタのトップ画面に戻り、作成したオートスケーリンググループ (例: my-app-asg) を選択します。

    作成したオートスケーリンググループの選択
  3. ワーカノード欄に表示されているIPアドレスを確認します。

    IPアドレスの確認
  4. ブラウザのURLバーに確認したIPアドレスを入力し、用意したアプリケーションが待ち受けるポートにアクセスします。

    • サンプルアプリケーションへのアクセスは8080番ポートを使用します。

    • (入力例) http://192.51.100.1:8080/

  5. 用意したアプリケーションにアクセスできることを確認します。

    • サンプルアプリケーションを使用した場合 "Hello from AppRun!" が表示されます。

    注釈