Acronis Cyber Protect Cloud TIPS テナント管理(アカウント管理)
[更新: 2025年5月30日]
本掲載は、Acronis Cyber Protect Cloudにおける弊社による検証データの一部を公開した記事です。参考としてご利用ください。
1. はじめに
Acronis Cyber Protect Cloudは、バックアップ機能とAdvanced Editionによりデバイス管理、セキュリティ、高度なバックアップを提供するサービスです。
インシデント対応、セキュリティ、事業継続の観点で、ITサービスやシステムにおいて必須の機能を提供します。
本TIPSは、導入を検討されている方や初めてご利用される方向けに機能や画面などの解説を行います。
注釈
本TIPSは、参考例となります。本内容は参考までにご利用いただき、本内容に基づいた個別のお問い合わせはご遠慮ください。
2. テナントとユーザー(アカウント)
利用開始に伴いAcronis Cyber Protect Cloud Consoleを操作するためのテナントを提供します。
初期登録では、会員情報を基に1つの管理者アカウントが登録された状態です。設定画面を表示するには、以下のメニューを操作します。
アカウント管理画面
>>> 自分の会社
>>> 対象ユーザを選択
使用状況画面 | Acronis Cyber Protect Cloud Console

ユーザー画面 | Acronis Cyber Protect Cloud Console

注釈
部署の項目によりユーザーのグループ管理ができます。本項目では利用しないため記載を省略いたします。
2.1 管理者ユーザー
Acronis Cyber Protect Cloud Consoleのテナントに初回登録された管理者アカウントは、新たにユーザーを追加、他ユーザーに関する操作を行うことができます。
参考例
他ユーザーの作成、パスワード付与、パスワードリセット(2FA認証含む)
他ユーザーの権限設定
2.1.1 ユーザー権限
新規作成したユーザーには、テナント上のサービス操作に対するユーザー権限の付与ができます。
設定画面を表示するには、以下のメニューを操作します。
アカウント管理
>>> 自分の会社
>>> +新規
新規ユーザー作成画面 | Acronis Cyber Protect Cloud Console

注釈
ログイン情報は通常メールアドレスが利用されます。保存後にログイン情報を変更することはできません。
2.1.2 ユーザー追加参考例
特定のメールアドレスへアラートを送信する際は、権限管理上、送信用のユーザーを追加します。
新規ユーザー権限画面 | Acronis Cyber Protect Cloud Console

注釈
File Sync & Shareは、お客様に未提供機能のため表示されません。
重要
初期発行されたアカウントの権限は、管理者に固定されています。
下記は、ユーザー追加の操作時に設定できる項目です。
設定 | Acronis Cyber Protect Cloud Console

制限値(クォータ)画面 | Acronis Cyber Protect Cloud Console
ユーザーが操作できるクォータに関する設定を制御します。参考例は通知設定のため設定はしません。

2.2 テナントのセキュリティ
Acronis Cyber Protect Cloud Consoleでログインするテナントのセキュリティを設定、変更ができます。
設定画面を表示するには、以下のメニューを操作します。
アカウント管理
>>> 設定
>>> セキュリティ
>>> ログイン管理
セキュリティ画面 | Acronis Cyber Protect Cloud Console

設定項目
項目 |
説明 |
---|---|
ログイン管理 |
ウェブブラウザアクセス、APIへのIPアドレス制限ができます。許可されたIPアドレスのホワイトリストのみ対応します。 |
2要素認証 |
ウェブブラウザアクセスに対し2要素認証の利用ができます。テナント提供時点では2要素認証は、未設定です。初期状態では未設定のため、お客様にて設定が必要です |
不変ストレージ |
ガバナンスモード、コンプライアンスモードに変更、バックアップデータの保持期間強制、バックアップの削除をロックすることができます。 |
サポートにアクセス |
当社からのアクセスをブロックを有効にすることができます。 |
注釈
不変ストレージは、有効後取得されるバックアップに対し有効です。
重要
コンプライアンスモードは、メーカー/当社/ユーザー含め変更はできません。注意のうえ指定してください。
注意
サポートにアクセスをブロックを設定すると、弊社による一部サポートは不可となります。ご了承のうえ設定を実施ください。
2.3 APIクライアント
APIクライアントの発行を行うことでAPIの操作ができます。詳細は下記をご確認ください。
Introduction | Account Management API
https://developer.acronis.com/doc/account-management/v2/guide/index
注釈
API操作、利用はお客様にてコード作成、管理が必要です。標準サポートでは仕様回答までとなり、お客様によりAPIを用いて作成されたコードのサポートは非対応となります。
2.4 テナント管理
Acronis Cyber Protect Cloud Consoleは、監視、レポートなどの利用情報を閲覧するダッシュボードとレポーティング機能があります。
利用することでテナント内の情報を一元的に閲覧できます。
2.4.1 監視
監視項目は、使用状況、運用、監査にメニュー項目が異なります。
設定画面を表示するには、以下のメニューを操作します。
アカウント管理
>>> 監視
運用画面 | Acronis Cyber Protect Cloud Console

項目 |
説明 |
---|---|
使用状況 |
テナント内のデバイスの利用情報とクォータ情報を一覧により閲覧ができます。 |
運用 |
テナント内の動作、登録デバイスの情報をダッシュボードにより閲覧ができます。ダッシュボードはウィジェット追加によるカスタマイズも可能です。 |
監査ログ |
各ユーザーのログイン履歴、本項目で説明した各項目の変更履歴が保存されます。 |
注釈
運用のダッシュボード画面は、エクセル(テキスト情報のみ)、またはPDFによりダウンロードができます。
2.4.2 レポート
レポートは、スケジュール、アドホック(手動)により発行ができます。
レポート出力期間項目
項目 |
説明 |
---|---|
スケジュール |
定期レポートはレポートは毎月 1 日の 23:59:59(UTC)に生成され、同月2日に定期使用状況レポートのオプションを有効にしているテナントの管理者に送信されます。 |
アドホック(手動) |
「現在の使用状況」「期間ごとの概要」「期間ごとに毎日」によりレポートを手動発行ができます。レポートの対象期間は最大1ヶ月の期間で出力できます。 |