Acronis Cyber Protectでブリッジ接続を利用したバックアップ¶
[更新: 2023年11月2日]
弊社試験のデータ幾つかありこのまま非公開とするのも勿体無い、公開可能なものは公開しよう!から本記事は掲載となりました。この為、普段の文面テイストも少し変えてブリッジ接続によりデータ転送をしたPOC・評価検証の一部情報を簡単に掲載いたします。
1. Acronis Cyber Protect¶
今回の試験に使用した Acronis Cyber Protect Cloud について簡単に紹介をします。Acronis社が提供するバックアップを主軸としたサービスです、社名が製品名に記載されていますため耳にしたことがある方も多いと考えます。
従来はバックアップ機能のみを提供されていましたが、バックアップに加えセキュリティやデバイス・サーバー管理機能、DR(Disaster Recovery)向けの機能などを提供されます(オプションなど機能、Editionにより提供範囲が異なります)。こちら全ての機能を紹介すると長文となるため割愛させていただきます。詳細はサービスサイト、またはお問い合わせください。
2. さくらのクラウド ブリッジ¶
ローカルに配置したスイッチに ブリッジ接続 を利用することで他のゾーンに配置するスイッチ、またはさくらのVPSのローカルスイッチやさくらの専用サーバーのローカルスイッチを同じローカルネットワークに所属させることが可能です。
検証はさくらのクラウド NFSアプライアンスとさくらの専用サーバーを接続するためブリッジ接続を利用しました。
3. バックアップをブリッジ接続で処理した結果¶
今回の試験は下記の様な条件によりバックアップを実行しました。
3.1 バックアップ条件¶
前提条件:1
バックアップ対象 | さくらの専用サーバ_石狩 |
OS | CentOS7 |
グローバル(WAN) | 100Mbpsベストエフォート |
バックアップ保管先 | Acronisクラウドストレージ_関東某所 |
前提条件:2
バックアップ対象 | さくらの専用サーバ_石狩 |
OS | CentOS7 |
ローカル(LAN) | 1Gbpsベストエフォート |
バックアップ保管先 | さくらのクラウド NFSアプライアンス_東京第2 |
2の方が早くなる筈ですが、実際にどの程度変わるのか?
100GBファイルを以下の様に作成しフルバックアップを実行してみました。
dd if=/dev/urandom of=testfile bs=1M count=102,400
重要
さくらの専用サーバーサービスの検証機材を利用しました。各サービス仕様などにより利用可能な機能など差異がございます。
3.2 実効結果¶
3.2.1 結果1¶
- Acronisの完了時間
予想通り時間は必要ですが、フルバックアップなのでこれぐらいでしょう。
専用サーバ グローバルスイッチのトラフィックグラフです。50Mbps程なので爆速ですね。
重要
サービス、ロケーションやNW、サーバーリソース、収容状況などに応じて結果は異なります為、ご注意ください。他サービスでは4h程で完了したケースもあります。
3.2.2 結果2¶
- Acronisの完了時間
やはりローカル網かつ1G以上の回線だと倍以上は違いますね。
専用サーバ ローカルルスイッチのトラフィックグラフです。2倍以上の140Mbps出てます、更に爆速ですね。
NFSアプライアンスのトラフィックグラフです。専用サーバからのトラフィックを確認できます。
3.3 まとめ¶
- グローバルネットワーク50Mbpsと想定よりも動作しました
- ローカルネットワークは1Gbpsの利用もあり想定通り早く、グローバル環境より3倍程速度がでました
- 筆者の自宅回線はマンションの共用回線なので羨ましい限り
最後まで拝見いただきありがとうございます、今回は簡単ながらブリッジ接続のご紹介も兼ねて試験データを公開させていただきました。本掲載の連載は未決定ですが、試験データから公開できそうなネタがあれば他に掲載いたします。 最後に実際に試してみたい!などは窓口へお問い合わせください。恐らくさくらのクラウド 2万円のクーポンがもらえると思います。クラウド上で実際にお試しください。 (さくらの専用サーバはphyにサービス更新がされました、このためご利用の前に対応状況などは事前にお問い合わせください)
注意
サーバーサービスは、ベストエフォートサービスです。ご利用サービスの各種リソースにより結果が異なる、または制限など発生する可能性があります。