AlmaLinux 8.10 64bit リリースノート
[更新: 2024年7月11日]
さくらのクラウドで提供中のAlmaLinux 8.10 64bit パブリックアーカイブの設定内容について記載します。
注意
推奨されている最小メモリ容量は1.5GBです( 参考:OS仕様 )。AlmaLinux 8.10 のシステムは 1GB のメモリでもブートしますが、ご利用予定の環境によっては、利用可能な空きメモリ領域が少なくなる場合がありますので、ご注意ください。
管理ユーザ
アカウント名  | 
root  | 
|---|---|
初期パスワード  | 
なし(ディスク修正から設定可能)  | 
SELinux
無効
設定ファイル  | 
/etc/sysconfig/selinux  | 
|---|---|
設定内容  | 
SELINUX=disabled  | 
ロケール
言語  | 
LANG=ja_JP.utf8  | 
|---|---|
タイムゾーン  | 
Asia/Tokyo(JST)  | 
ディスク
パーティションテーブル  | 
GPT  | 
|---|
パーティション構成
パーティション番号  | 
マウントポイント  | 
パーティション名  | 
フォーマット  | 
容量  | 
|---|---|---|---|---|
1  | 
-  | 
BIOS boot partition  | 
bios_grub フラグ (EF02)  | 
1024KB  | 
2  | 
/  | 
Linux filesystem  | 
ext4 (8300)  | 
残りのディスク容量まで拡張  | 
ネットワーク
インタフェース  | 
eth0  | 
|---|---|
プロトコル  | 
IPv4:有効、IPv6:無効 ※1  | 
ホスト名  | 
localhost.localdomain(ディスク修正から設定可能)  | 
ネームサーバ  | 
石狩リージョン:   | 
※1 IPv6でRAによるアドレス設定を受け付けない
設定ファイル  | 
/etc/sysctl.conf  | 
|---|---|
設定内容  | 
net.ipv6.conf.default.accept_ra=0   | 
NTP
NTPサーバ  | 
ntp1.sakura.ad.jp  | 
|---|
chronyd
上位NTPサーバをntp1.sakura.ad.jpに設定し、時刻問い合わせを行う
設定ファイル  | 
/etc/chrony.conf  | 
|---|---|
設定内容  | 
server ntp1.sakura.ad.jp iburst  | 
ファイアウォール
firewalld
有効
初期設定ではeth0のゾーンはpublic、サービスはデフォルト設定(dhcpv6-client, sshのみ許可)
fail2ban
有効(SSHのログイン試行5回失敗で接続拒否)
/var/log/fail2ban.logにログを出力する
設定ファイル  | 
/etc/fail2ban/fail2ban.conf  | 
|---|---|
設定内容  | 
logtarget = /var/log/fail2ban.log  | 
設定ファイル  | 
/etc/fail2ban/jail.d/local.conf  | 
|---|---|
設定内容  | 
[sshd]   | 
SSH
以下のユーザ名でのSSH接続を拒否する
toor administrator administrateur admin adm test guest info mysql user oracle
GSSAPI認証を無効にする
GSSAPI認証情報のキャッシュをユーザログアウト時に自動的に削除しない
PAMを有効にする
設定ファイル  | 
/etc/ssh/sshd_config  | 
|---|---|
設定内容  | 
DenyUsers toor administrator administrateur admin adm test guest info mysql user oracle   | 
GRUB
OS起動に関する変更
起動時にGraphical Bootではなくテキストモードを使用する
起動時にカーネルメッセージを表示する
起動時に時刻のずれを修正する
コンソール表示に関する変更
コンソールで使用するフォントをlatarcyrheb-sun16に変更する
コンソールがblank状態になるのを抑止する
Xサーバが起動するまではビデオドライバをロードせずBIOSモードを使用する
その他の変更
カーネルダンプを取得しない
NOOPスケジューラを使用する
systemd/udevによるNIC命名をおこなわない
biosdevnameによるNIC命名をおこなわない
設定ファイル  | 
/etc/default/grub  | 
|---|---|
設定内容  | 
GRUB_TIMEOUT=5   | 
AutoFsck
起動時にfsckをおこなう
設定ファイル  | 
/etc/sysconfig/autofsck  | 
|---|---|
設定内容  | 
AUTOFSCK_DEF_CHECK=yes  | 
デーモン
自動起動設定(稼働中)のデーモン
デーモン名  | 
機能説明   | 
外部からの   | 
|---|---|---|
chronyd  | 
システムクロックを調整するためのサービス  | 
–  | 
crond  | 
定期的にジョブを実行するためのcronサービス  | 
–  | 
dbus  | 
アプリケーションがプロセス間通信をおこなうためのメッセージバスデーモン  | 
–  | 
fail2ban  | 
不正の兆候がある接続を拒否する機能  | 
–  | 
firewalld  | 
ゾーンに対応し、動的に設定をおこなうファイアウォール  | 
–  | 
agetty  | 
起動時に仮想端末に自動ログインする  | 
–  | 
irqbalance  | 
マルチプロセッサな環境での IRQ の割り込み処理用のサービス  | 
–  | 
NetworkManager  | 
ネットワークデバイスと接続を動的に管理するデーモン  | 
–  | 
polkit  | 
権限を定義し処理するためのツールキット  | 
–  | 
rsyslog  | 
システムのログを記録  | 
–  | 
sshd  | 
SSH(Secure Shell)サーバサービス  | 
22/tcp  | 
systemd-journald  | 
ログデータを収集、管理するサービス  | 
–  | 
systemd-logind  | 
ユーザログインを管理するサービス  | 
–  | 
systemd-udevd  | 
カーネルのueventを管理するデーモン  | 
–  | 
tuned  | 
システムコンポーネントの使用を監視し動的にシステム設定をチューニングするデーモン  | 
–  | 
network  | 
ネットワーク・インターフェイスの初期化スクリプト   | 
–  | 
デフォルト設定より自動起動を無効化したサービス一覧
サービス名  | 
機能説明  | 
外部からの接続ポート  | 
|---|---|---|
auditd  | 
監査レコードを記録するデーモン  | 
–  | 
パッケージ
インストール済のパッケージグループ
@Development Tools
@Standard
インストール済のパッケージ
cloud-utils-growpart
epel-release
fail2ban
gdisk
langpacks-ja
traceroute
除外したパッケージ
microcode_ctl
cockpit
ソフトウェアリポジトリ
リポジトリ設定ファイル  | 
/etc/yum.repos.d 以下  | 
|---|
repo id  | 
repo name  | 
status  | 
リポジトリ設定ファイル  | 
|---|---|---|---|
BaseOS/8/x86_64  | 
AlmaLinux 8 - BaseOS  | 
enabled  | 
almalinux.repo  | 
AppStream/8/x86_64  | 
AlmaLinux 8 - AppStream  | 
enabled  | 
almalinux.repo  | 
epel/x86_64  | 
Extra Packages for Enterprise Linux 8 – x86_64  | 
enabled  | 
epel.repo  | 
almalinux.repo内のbaseurlを下記の通り変更
repo id  | 
baseurl  | 
|---|---|
BaseOS  | 
https://ftp.sakura.ad.jp/pub/linux/almalinux/$releasever/BaseOS/$basearch/os/  | 
AppStream  | 
https://ftp.sakura.ad.jp/pub/linux/almalinux/$releasever/AppStream/$basearch/os/  | 
Kickstart
AlmaLinux 8.10 の提供にあたっては、さくらのクラウド用の kickstart を適用し、追加の初期設定を行っています。 kickstart ファイルはこちら をご覧ください。