よくある質問と回答:アプライアンス全般
[更新:2026年7月24日]
仕様・制限について
4種類のロードバランサアプライアンスの違いは何ですか?
それぞれの概要は以下の通りです。
ロードバランサ : お客様が作成するスイッチの配下に接続するDSR方式のロードバランサ。接続数増大によるアプライアンス側のパフォーマンス低下が少なく、きめ細かな実サーバの監視で高い耐障害性を持つ構成が構築可能。
GSLB : グローバルネットワークに設置され、DNSが応答するIPアドレスを変化させることで実サーバに負荷分散。外部ネットワークより接続性があれば特別なネットワーク設定無しに実サーバとして登録可能。
エンハンスドロードバランサ : グローバルネットワークに設置され、プロキシ方式でロードバランシング。HTTPSの負荷分散が可能。特定の実サーバとの通信を維持するセッション維持機能や任意のHTTPヘッダを設定可能など、無料で利用可能な基本機能も充実。
Netwiser: 機能と性能に優れた商用アプライアンス製品。通常のサーバ上で動作する仮想アプライアンスとして提供。
詳細な比較は以下の通りです。
ロードバランサ |
エンハンスドロードバランサ |
GSLB |
Netwiser |
|
|---|---|---|---|---|
構成 |
DSR(Direct Server Return)方式 |
プロキシ方式 |
GSLB(Global Server Load Balancing) |
DSRまたはSNAT方式 |
設置地点 |
お客様スイッチ配下 |
さくらのクラウド グローバルネットワーク内 |
さくらのクラウド 石狩リージョン・東京リージョン(冗長構成) |
お客様スイッチ配下 |
分散する要素 |
L4(IPアドレス・ポート) |
HTTP, HTTPSリバースプロキシ先, TCP着信 |
DNS名前解決時のAレコード応答 |
L4, L7 |
ロードバランサ自身の冗長化 |
「冗長構成」プラン選択による2冗長化、VRRPを用いた冗長化に対応 |
標準で複数台構成による冗長化対応済み |
標準で複数台構成による冗長化対応済み |
2台構成までの冗長化に対応 |
仮想IPアドレス(VIP)・ポート番号/ホスト名 |
VIP:ポート番号を最大10組 |
1台ごとにグローバルIPアドレス1個付属(追加不可)/待受ポート2個設定可 |
FQDNを1個 |
最大512個(IPv4 256個, IPv6 256個) |
実サーバに設定可能なサーバ |
ロードバランサを接続したスイッチと同一のスイッチ配下にあるサーバ |
さくらインターネットのネットワーク内に設置のサーバ |
制限なし(さくらインターネット外部のサーバも設定可) |
ロードバランサを接続したスイッチと同一のスイッチ配下にあるサーバ |
主な用途(※) |
単拠点で運用するサーバのスケールアウト |
HTTP/HTTPS環境に特化した負荷分散環境の構築 |
DR・BCPを目的とするリージョンスケールでの負荷分散 |
スティッキーセッション、パーシステンス対応など商用製品ならではの高機能・高性能なロードバランサを必要とする環境 |
※複数の機能を組み合わせることでそれぞれの特徴を生かした構成を行うことも可能です。
電源操作の挙動の違いは何ですか?
「電源操作」メニューで選択可能な各操作の挙動は以下の通りです。
起動 |
アプライアンスを起動します |
|---|---|
シャットダウン |
アプライアンスに通知を送り、安全にシャットダウン処理を行います |
強制リブート |
アプライアンスを即座に停止した後、起動します |
強制停止 |
アプライアンスを即座に停止します |
自動バックアップ
バックアップ実行中はディスク性能への影響はありますか?
影響はありません。
トラブルシューティング
冗長化構成のアプライアンスが片側の障害時に切り替わりませんでした。どのような原因が考えられますか?
アプライアンスを設置しているネットワークセグメント内でVRIDが重複し、これにより冗長化機能であるVRRPが正常に動作していない可能性があります。同一のスイッチ(ブリッジもしくはハイブリッド接続されている場合は接続先スイッチ含む)またはルータ+スイッチに以下のようなVRRPを構成するリソースが接続されている場合はそれぞれに設定されているVRIDを確認し、重複している場合は同一セグメント内で一意のVRIDとなるように変更する必要があります。
ロードバランサ(冗長化が有効化されたもの)
ロードバランサ選択後、「情報」タブ内の「VRID」の項目より設定されたVRIDを確認できます。
VPNルータ(プレミアムまたはハイスペックプラン)
VPNルータ選択後、「情報」タブ内の「VRID」の項目より設定されたVRIDを確認できます。また、「編集」ボタンをクリックすることで、設定中のVRIDを変更することができます。
Netwiser
設定状況の確認方法については Netwiser のページを参照ください。
お客様作成サーバで独自にVRRPを構成しているもの
ご利用ソフトウェアの設定ファイルなどよりVRIDをご確認ください。
注意
ロードバランサのVRIDは作成後に変更することはできません。重複していた場合は一旦削除した上で、新たなVRIDを設定して再作成してください。