NFSアプライアンス

[更新: 2024年7月18日]

さくらのクラウドで提供する「NFSアプライアンス」に関するページです。

概要

「NFSアプライアンス」は、さくらのクラウドのスイッチ配下のローカルネットワーク内に設置するNFS(Network File System)ファイルサーバアプライアンスです。ハードウェアとソフトウェアがインストールされたセットアップ済みのアプライアンスとして提供されるため、お客様側で煩わしいOSのインストールや設定作業を行うことなく、大容量のディスク領域が付属したNFSサーバをすぐに利用することが可能です。

仕様

対応プロトコル NFSv3, NFSv4
提供プラン 標準プラン: 100GB, 500GB, 1TB, 2TB, 4TB, 8TB, 12TB
SSDプラン: 20GB, 100GB, 500GB, 1TB, 2TB, 4TB
データ転送帯域目安 標準プラン: 40MB/s程度
SSDプラン: 100MB/s程度
※いずれのプランもベストエフォートでの提供となります
IOPS目安 標準プラン: Read 200程度 / Write 200程度
SSDプラン: Read 5,000程度 / Write 800程度
※いずれのプランもベストエフォートでの提供となります
グローバルIPアドレス環境への接続 不可
ユーザ認証機構 なし
SNMP監視 接続ローカルネットワーク内より可能
※詳細は SNMPでの監視 の項目を参照ください
ファイルへの任意の所有者設定 可能
データバックアップ クローン機能により任意の時点での複製が可能
障害時の挙動 障害時は自動復旧プログラムにより自動で再起動します。
詳細は ホストサーバの障害時はどのような動作になりますか? をご参照ください。
※復旧時間目安:10~15分程度(アプライアンスの起動完了まで)

注意

各プランのディスク容量は概算であり、実際にNFS保存領域として使用可能な領域はプラン表記容量より増減します。

料金

料金については サービスサイト を参照ください。

構成例

NFSサーバが持つ、大容量で複数クライアントからアクセスが可能であるメリットを活用した以下のような構成が可能です。

ローカルネットワーク上でWebサーバのコンテンツ用ストレージとして使用する

HTTPダウンロードサイトなど、複数台のWebサーバを ロードバランサ で負荷分散している環境で、共用コンテンツストレージとして使用する場合の構成例です。

構成例1

ローカルルータと組み合わせた他会員IDサービスからのファイル一時保管

利用中のクラウドアカウントと異なるアカウント/会員IDのサービス間で相互にL3接続可能な ローカルルータ サービスを使用し、子会社など異なる会員IDを持つ別組織とのファイル移動時の一時的な保管ストレージとして使用する場合の構成例です。

構成例2

利用手順

NFSアプライアンスの作成

注意

NFSアプライアンスの接続先はスイッチのみとなります。NFSアプライアンスの利用開始前にあらかじめローカルネットワークの構築やスイッチを準備してください。

左上のゾーン選択メニューより対象のゾーンを選択し、左側のメニュー「アプライアンス」カテゴリ内にある「NFS」を選択します。右側の画面に作成済みのNFSアプライアンスの一覧が表示されるので、ここでアクティビティの監視や停止操作などの管理が行えます。

新たなNFSアプライアンスを作成する場合は右上の「追加」ボタンをクリックします。

追加ボタンから新規追加が可能

新規作成画面で作成対象のNFSアプライアンスに付与するネットワーク情報などの設定情報を入力します。

必要情報を入力する
接続先スイッチ(*) NFSアプライアンスを接続するスイッチを選択します
※作成後に接続先スイッチの変更、切断をすることはできません
クローン元アプライアンス 既存のNFSアプライアンスと同じディスク内容で作成したい場合にメニューから選択します
プラン(*) HDDを採用した「標準プラン」、より高性能な「SSDプラン」のいずれかを選択します
サイズ(*) アプライアンスのディスクサイズを選択します
IPv4アドレス(*) NFSアプライアンスのネットワークインタフェースに付与するIPv4アドレスを入力します
※作成後に変更することはできません
※IPv6は非対応です
ネットマスク(*) 設定したIPv4アドレスのネットマスクを選択します
ゲートウェイ NFSアプライアンスのネットワークインタフェースのデフォルトゲートウェイのIPアドレスを入力します
名前/ 説明 / タグ / アイコン コントロールパネルで管理する際に分かりやすい名前、説明、タグ、アイコンを設定することができます

* 必須項目

作成が完了するとNFSアプライアンス一覧画面に追加されます。対象のNFSアプライアンスをダブルクリックすることで情報の表示やアクティビティグラフの確認をすることができます。

クライアント側でのNFSマウント

ここではRHEL系OSを例に、NFSアプライアンスをNFSv4でマウントする手順を解説します。

注意

・NFSv3で使用する場合はクライアント側にrpcbindのインストールやportmapの設定が必要となる場合があります。
・Windowsがクライアントとなる場合の動作は保証していません。

必要なパッケージのインストール

さくらのクラウドで標準提供するアーカイブを含め、デフォルトのインストール状態ではNFSクライアントとして必要なパッケージがインストールされていません。初めにパッケージとしてNFSクライアントとして機能させるのに必要なnfs-utilsパッケージをインストールします。

# yum install nfs-utils

マウント

mountコマンドにより、指定のマウントポイントにNFSマウントします。

ヒント

NFSアプライアンスのマウントポイントは /export です。

例: NFSアプライアンスのIPアドレスが192.168.0.1で、/mntディレクトリにマウントする場合

# mount 192.168.0.1:/export /mnt

マウントの確認はdfコマンドやmountコマンドにより行います。

# df
Filesystem          1K-blocks    Used Available Use% Mounted on
/dev/vda2            16481140 1487792  14154516  10% /
tmpfs                  510104       0    510104   0% /dev/shm
192.168.0.1:/export 103080320   61056  97776384   1% /mnt
# mount
/dev/vda2 on / type ext4 (rw)
proc on /proc type proc (rw)
sysfs on /sys type sysfs (rw)
devpts on /dev/pts type devpts (rw,gid=5,mode=620)
tmpfs on /dev/shm type tmpfs (rw)
none on /proc/sys/fs/binfmt_misc type binfmt_misc (rw)
192.168.0.1:/export on /mnt type nfs (rw,vers=4,addr=192.168.0.1,clientaddr=192.168.0.2)

また、再起動後も自動的にNFSマウントされるように/etc/fstabファイルに追記します。

192.168.0.1:/export /mnt nfs rw 0 0
Windows Serverからの利用方法

Windows ServerでNFSアプライアンスをマウントする手順については以下のページを参照ください。

クローン機能

クローン機能により、クローン作成実行時のディスク状態でNFSアプライアンスを複製することが可能です。 同一のデータが保存された状態のNFSアプライアンスを複数使用したい、大幅な内容変更の前にバックアップしたい場合などに便利です。

作成方法

注釈

新規作成時に「クローン元アプライアンス」選択メニューから既存のNFSアプライアンスを選択することでクローンを作成することも可能です。

NFSアプライアンス一覧画面から、クローン複製元となるアプライアンスをダブルクリックして詳細画面を表示します。

クローン複製元となるアプライアンスをダブルクリックして詳細画面を表示する

右上にある「クローン」ボタンをクリックします。

クローンボタンをクリックする

NFSアプライアンス新規作成画面と同様の入力画面が表示されるので、「クローン元アプライアンス」選択ポップアップメニューが指定したNFSアプライアンスとなっていることを確認後、必要事項を入力し右下の「作成」ボタンをクリックします。

※「プラン」はクローン元アプライアンスと同等、もしくはより大きいディスク容量のプランを選択してください。

プランの選択

NFSアプライアンス画面にクローンしたNFSアプライアンスが表示されることを確認します。クローンしたNFSアプライアンスは情報の編集や削除など、通常のNFSアプライアンスと同様に操作することが可能です。

NFSアプライアンス画面にクローンしたNFSアプライアンスが表示されることを確認する

※1TBを超えるディスクサイズのプランでは、実際にマウントして使用可能な状態(有効状態が「利用可能」表示)になるまで1時間以上かかる場合があります。

SNMPでの監視

NFSアプライアンスではSNMPエージェント機能を提供しており、付与したIPアドレスに対してSNMP接続することでアプライアンス内の各種状況を監視することが可能です。

注意

SNMPコミュニティ名は"sacloudnfs"で固定となり変更はできません。また、IPアドレス等による接続制限もありません(NFSアプライアンスが接続されるプライベートネットワーク全域よりアクセスが可能となります)。

種別 OID 備考
ディスク関連 .1.3.6.1.4.1.2021.9 NFS領域として提供しているディスクに関する情報を取得できます
ネットワークインターフェース .1.3.6.1.2.1.2.2.1.0.2 0xff:a0 ネットワークインタフェースの情報
ネットワークインターフェース(64Bit) .1.3.6.1.2.1.31.1.1.1.0.2 0xff:d0 ネットワークインタフェースの情報(64bit)