スタティックルート設定

[更新: 2020年11月5日]

VPCルータのスタティックルート機能についての説明です。

概要

スタティックルート機能は、指定したIPアドレスブロック(プリフィックス)のネクストホップを、VPCルータ配下にある任意の機器のIPアドレスに設定できる機能です。この機能を設定することでインターフェース接続時に指定するIPアドレスブロックとは別のIPアドレスブロックに対してもルーティング設定が行えるようになり、より大規模で柔軟なネットワーク構成が行えるようになります。

また、 ハイブリッド接続 サービスを利用することで、さくらのクラウド以外のサービス内に構築したプライベートネットワークをさくらのクラウドのVPCルータ配下のネットワークとして機能させることも可能です。

ハイブリッド接続でハウジング環境と接続する例

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設定の手順

例として、以下の構成図の条件でスタティックルートを設定する場合の手順です。

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プリフィックス ネクストホップ
192.168.100.0/24 172.31.0.1

この設定を行うことで、VPCルータ外部から172.31.0.1のサーバを経由して192.168.100.0/24ネットワークへの通信が可能となります。

注釈

ネクストホップに指定されたサーバで各インタフェース間をパケット通過させるなどのネットワーク設定が必要となります。

「スタティックルート」設定の追加

設定したいVPCルータの設定画面より、「スタティックルート」タブを選択します。設定されているスタティックルート設定のリストが表示されるので、新たに追加する場合は「追加」ボタンをクリックします。

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ダイアログボックスが表示されるので、「プリフィックス」と「ネクストホップ」を入力し、「追加」ボタンをクリックします。

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正常に追加されると、スタティックルートの設定リストに表示されます。追加後、右上の「反映」ボタンをクリックし、設定内容の反映を行います。

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注釈

・リスト右側の鉛筆アイコンで設定内容の編集、削除アイコンでエントリの削除が行えます。
・ネクストホップにはいずれかのインターフェース設定で指定されたIPアドレスブロック内に存在する必要があります