新規作成¶
[更新: 2023年6月15日]
VPCルータを新規に作成後、最低限必要な設定を行い、使用を開始するまでの流れを説明します。
作成前の準備¶
VPCルータが接続可能な上流側回線や利用可能な機能、性能値は各プランごとに異なります。構成するVPCネットワークの規模などに応じ、必要なプランを決定します。
グローバルネットワーク (上流側) |
VPCネットワーク (下流側) |
|
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スタンダードプラン | 共有セグメント | スイッチ |
プレミアムプラン | ルータ+スイッチ | スイッチ |
ハイスペックプラン | ルータ+スイッチ | スイッチ |
※VPCルータの接続に必要となるサーバやスイッチの作成手順については以下を参照してください。
コントロールパネルからの新規作成¶
さくらのクラウドコントロールパネルより新規にVPCルータを作成します。
コントロールパネルの左側メニューより「VPCルータ」を選択します。すでに作成済みのVPCルータが存在する場合はこの画面内にリストが表示されます。
新たに作成する場合は「追加」ボタンをクリックします。
VPCルータの新規作成画面が表示されます。
プラン¶
「プラン」の項目では、作成したいプランに応じ「スタンダード」、「プレミアム」、「ハイスペック」のいずれかのボタンを選択します(各プランごとの詳細については 各プランごとに相違のある機能・仕様 を参照ください)。
接続先ルータ+スイッチ・仮想/物理IPアドレス¶
「プレミアム」「ハイスペック」を選択すると、「スタンダード」で表示される「名前」、「説明」の入力フォームのほか、接続先となる上流側ルータ+スイッチ選択画面とVRID指定フォームが追加で表示されます。
「接続先ルータ+スイッチ」のポップアップメニューでは、VPCルータの上流側として接続したい作成済みのルータ+スイッチを選択、または新規作成を行います。選択後、VPCルータに設定する「仮想IPアドレス」、「物理IPアドレス1」、「物理IPアドレス2」の選択メニューが表示されるので、ルータ+スイッチに割り当てのIPアドレスからそれぞれ指定します。
注意
VRIDは同一ネットワーク上で一意である必要があります。同一ネットワーク上にVRRPが有効なアプライアンス(VPCルータ・ロードバランサ)や、VRRPを動かしている仮想サーバがある場合は、VRIDが重複しないようご注意ください。
バージョン¶
作成したいVPCルータのバージョンを選択します。コントロールパネルからはバージョン2のVPCルータの作成のみが可能となります。
注意
旧バージョンのVPCルータを作成する場合はAPIをご利用ください。
インターネット接続¶
VPCルータのインターネット側への接続の有無を選択することができます。ローカル内でルーティングを行う場合など、インターネットと切り離された状態でネットワークを作成したい場合は無効を選択することで安全な環境で構築できます。
作成時の設定が完了したら、「作成」ボタンをクリックすることでVPCルータが作成されます。作成時に指定した各項目は後ほど変更することが可能です。
※上流側インターフェースを未接続のままでVPCルータを作成することはできません。
※作成ボタンクリック後、VPCルータが利用可能状態になるまで数分程度かかります。下図のように一覧画面のステータス欄が「コピー中」の場合は完了までしばらくお待ちください。
VPCネットワーク側の機器の設定¶
VPCルータの下流側として設定されたスイッチに接続されるサーバ等に適切なネットワークを行います(すでにVPCネットワーク構築時に設定済みであり、VPCルータ作成時にそれらのネットワーク情報に合わせて設定済みの場合は不要です)。
また、VPCルータのDHCP機能を使用することで自動的にネットワーク設定を行うことも可能です。
設定内容の反映・VPC起動¶
設定が完了したら「反映」ボタンをクリックし、VPCルータ側に設定を保存します。
※以後も、VPCルータの設定を変更するたびに「反映」ボタンをクリックして設定内容をVPCルータに反映させる必要があります(電源が投入された状態でも可能です)
また、VPCルータの作成後はシャットダウンされた状態となります。シャットダウンされている場合は電源操作メニューより電源を投入し、VPCルータを起動します。