RAIDを設定する¶
サーバーに新しくRAIDアレイを構成するまでの手順を紹介します。
RAID設定の流れ¶
RAIDアレイの設定は以下の4つのステップで進めます。
- コントロールパネルから「RAID設定」を実行し、サーバーをLive CDで起動します。(サーバーが再起動します)
- コンソールから、RAIDアレイを構築するコマンドを入力します。
- コンソールからLive CDを終了するコマンド「end」発行します。サーバーがシャットダウンされた後、RAID構築がスタートします。(10~15分ほどコンソール画面を閉じずに待ちます)
- RAIDアレイの構築が完了します。
重要
- 最後の終了コマンドを実行せずコンソールを閉じてしまうと、Live CDが立ち上がったままになり、RAID構築がはじまりません。
- RAID設定後はインターフェースの設定が以下の設定に変更されます。RAID構築後は、インターフェース設定を確認して、必要があれば変更してください。・ボンディング設定:LACP・接続中のネットワーク:なし
Live CDを起動する¶
RAIDの操作はLive CDからおこないます。
「コントロールパネル>RAID設定」を実行するとRAIDユーティリティーツールが実行可能なLive CDを起動します。
- コントロールパネル画面左メニューより「サーバー」をクリックします。
- サーバ一覧から任意のサーバーを選択します。
- 設定 をクリックし、開いたメニューから RAID設定 をクリックします。
- Live CDを起動 をクリックします。Live CD起動の処理がスタートします。
Live CDを起動したあと、サーバの情報を取得するため一度サーバーが立ち上がった後に再起動がかかります。
再起動の際、ストレージにOSが入っている場合は、ストレージにインストールされているOSが立ち上がります。
- コントロールパネルから「RAID設定」が実行されていることを確認します。
ステータスが「RAID設定中」になっている。
画面右下に「Live CDの起動に成功しました。」というメッセージが表示されている。
Live CDの起動ができました。つづいて RAIDの作成へ進みます。
RAIDの作成¶
ここから先はコンソールを開き、Live CDでRAIDを操作していきます。
コンソールの起動¶
Live CDが起動し、RAID操作を行う準備が整ったら、コントロールパネルからコンソールを起動します。
コンソールがRAID設定のコマンドを入力できる状態で開きます。

重要
Live CDは、約2時間で強制終了します。
RAID設定を行ったあとは、項番8の終了コマンド「end」を必ず実行してください。
Live CDで利用できるコマンド¶
Live CDでは、使用できるなコマンドを以下のとおり制限しています。
コマンド名 |
説明 |
---|---|
sudo storcli |
MegaRAID搭載サーバー向けRAID設定ツール
* コマンドの先頭にsudoを付けて、管理者権限で実行してください
リファレンス内では省略している場合があります。
|
less |
RAID設定用 |
more |
RAID設定用 |
grep |
RAID設定用 |
| |
RAID設定用 |
end |
終了コマンド |
RAID設定ツール StorCLI¶
コマンドリファレンス¶
ここでは基本的な操作について触れていますが、詳しい使い方は、コマンドラインヘルプを参照してください。
また、 オペレーションマニュアル にコマンドリファレンスを用意しています。ヘルプとあわせてご覧ください。
コマンドラインヘルプを表示する¶
storcli -h
構成と概要を表示する
|
コントローラー番号やモデル名の表示
storcli show
|
---|---|
コントローラー情報と
物理・仮想ディスクの
接続状態を表示する
|
すべてのコントローラーの接続状態や「VD」「PD」情報などの表示
storcli /call show
コントローラー番号0を指定することもできます
|
RAIDアレイを作成する
|
RAIDを構成する場合のコマンド書式は以下の通りです。
基本書式¶
storcli /c[ctrl] add vd type=[raid-type] drives=e:s,e:s ... [option...]
RAID1を構成する場合は以下のような記述となります
storcli /c0 add vd type=raid1 drives=252:2,252:3
|
設定の保存とLiveCDの終了¶
コマンドラインの操作が終わったら、終了コマンドを発行し、Live CDを終了します。
Live CDを正常に終了することで、RAIDアレイの構築がはじまります。必ず実行してください。
- Live CDを終了します。リモートコンソール内のターミナルで「end」コマンドを実行してください。| リモートコンソール内の [ x ] ボタンやサーバーの電源をオフにせずお待ちください。 | end コマンドが実行されると、構築システムがRAID設定を正常終了するための処理を開始します。 | この処理の完了には10~15分程度時間がかかります。 |
重要
リモートコンソール内の [ x ] ボタンやサーバーの電源をオフにせずお待ちください。end コマンドが実行されると、構築システムがRAID設定を正常終了するための処理を開始します。この処理の完了には10~15分程度時間がかかります。 - コントロールパネルで、RAID設定が正常終了していることを確認します。
サーバーステータスから「RAID設定中」が消えている
情報通知に「RAID設定が成功しました」と表示されている
RAID設定に失敗した場合¶
RAID設定を実行したサーバーに警告通知として以下のメッセージが表示されることがあります。
このメッセージはRAID設定のLive CDを起動したあと、長時間操作されなかったために強制終了 *1 したことを意味します。
リモートコンソールでRAIDアレイを設定した後「end」コマンドを利用して終了することによりLive CDが正常終了します。
(*1 : RAID構築のシステムは操作しない時間が2時間経過すると、Live CDを強制します。)

強制終了が発生したことによって設定したRAID構成等が破棄されることはありません。 もう一度、Live を起動 してRAID設定ツールをつかって構成情報を確認することができます。
重要
RAID設定の異常終了について:
RAID設定の強制終了が原因で、RAID設定に失敗した場合「インターフェース設定がコントロールパネル上の表示と一致しなくなる不具合」が発生することが確認されています。
この不具合は「RAID設定」をもう一度起動し、正しく終了させることで解消します。 以下の手順を参考に操作を行ってください。
「RAID設定」実行 → Live CD上からRAIDユーティリティーツールを起動 →「end」コマンドを実行、RAID設定を正常に終了させる