基本操作

[更新:2025年10月21日]

バケットの作成と削除

バケットとは、オブジェクトを格納する入れ物です。最大20個までバケットを追加できます。

注意

オブジェクトストレージの基本料金は1バケットごとに発生します。そのため、新たなバケットの作成が完了した時点でそのバケットに対する基本料金の課金が開始されます。

バケットの作成

実際にオブジェクトを格納するバケットを作成します。左側のメニューより「バケット」を選択し、いずれかの「バケットの追加」ボタンをクリックします。

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バケット名を入力し「追加」ボタンをクリックします。

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注釈

バケット名には半角3〜63文字の範囲で、英字(小文字)、数字、ダッシュ(-)が使用できます。またバケット名の始まりの文字と終わりの文字に記号は使用できません。
バケット名はユーザやサイトに共通してオブジェクトストレージ全体で一意である必要があるため、他のお客様のご利用状況などによりご希望のバケット名が指定できない場合もあります。

バケットの一覧表示

バケット作成後はバケット一覧画面より詳細の確認や設定ができます。

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「バケットACL」の設定

「バケットACL」を設定することで、匿名アクセス時にバケット単位でオブジェクトリスト表示を許可する(Public read)または許可しない(Private)を選択できます。

注釈

・デフォルトのバケットACLはPrivateとなります。
・バケットACLの設定値にかかわらずバケット内に設置したオブジェクト自体はデフォルトでPrivateとなるため、オブジェクトのACLを変更しない限りはリストからオブジェクトを選択しても内容を表示することはできません。

右上の3点ボタンをクリックして表示されるメニューより「バケットACLの編集」を選択します。

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表示されるダイアログボックスより設定したい権限を選択し更新ボタンをクリックします。

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選択可能なそれぞれの権限の許可内容は以下の通りです。

private

認証が必要なAPI経由でのみオブジェクトリストを取得できます。

public-read

認証が不要なURL経由でオブジェクトリストを取得できます。

バケットの削除

作成したバケットを削除したい場合はリスト右側の3点ボタンをクリックし、「バケットの削除」を選択します。

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注意

バケットにオブジェクトやフォルダが存在している場合は削除ができません。バケットを削除する際はオブジェクトやフォルダの削除後に行ってください。

バケットの操作

バケットに対してはコントロールパネルより以下の操作が可能です。

注釈

コントロールパネルから実行可能なバケット操作は限定されます。全ての操作を行う場合はAPI経由で行ってください。

作成済みの任意のバケットを選択し、上部に表示される オブジェクトパーミッションCORS設定詳細 それぞれのタブを選択します。

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「オブジェクト」タブ

選択中のバケット・フォルダ内に格納されているオブジェクトの一覧が表示されます。

注意

オブジェクトの一覧の取得に失敗した場合、以下のようなエラー画面が表示されます。

オブジェクト一覧に失敗した場合のエラー画面

エラー画面が表示された場合は以下をご確認ください。
・オブジェクト名として使用できない文字が含まれていないかどうか

フォルダの作成

「フォルダの作成」ボタンからバケット内にフォルダを作成することができます。表示されたダイアログボックスにフォルダ名を入力し、「作成」ボタンをクリックします。

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注釈

フォルダ名は2〜128文字の範囲内で英数字、一部の記号( !_.*\'()-/ )が使用できます。また、末尾には必ず / が必要です。

作成したフォルダはオブジェクトタブ内に表示されます(API経由で作成されたフォルダも表示されます)。

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それぞれのフォルダを選択することで、さらにそのフォルダ内に新たなフォルダを作成することが可能です。

フォルダの削除

作成したフォルダを削除したい場合は、対象のフォルダの中に何もオブジェクトが存在しないことを確認後、リスト右側の3点ボタンをクリックし「フォルダの削除」を選択します。

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注釈

コントロールパネルではフォルダの作成/削除とリスト表示のみが可能です。変更はAPI経由でのみ操作が行えます。

オブジェクトACLの設定

オブジェクトACLでは以下のいずれかのACLに設定することができます。

Private

API経由でのアクセスのみ許可されます。

Public read

アクセスキー不要でURLを指定することでアクセスできます。

オブジェクトACLは、バケット内のオブジェクトに対する一括操作、または個別のオブジェクトごとに設定が可能です。

一括変更する場合はリスト画面左側のチェックボックスで変更対象のオブジェクトにチェックを入れ、画面上部の「一括操作」メニューをクリックして「オブジェクトACLの編集」を選択します。

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ダイアログボックスが表示されるので、設定したい権限をラジオボタンで選択し、更新ボタンをクリックします。

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オブジェクト個別に設定する場合は、リスト画面の「オブジェクトACL」フィールドに表示されるリンクをクリックすることで設定します。

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表示されるダイアログボックス内のラジオボタンで変更したいパーミッションを選択し、「更新」ボタンをクリックするとオブジェクトACLが変更されます。

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オブジェクトの削除

オブジェクトを削除したい場合はリスト右側の3点ボタンをクリックし、「削除」を選択します。

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確認のダイアログボックスが表示されるので、問題がなければ「削除」ボタンをクリックて削除を実行します。

注釈

削除したファイルは復旧できませんので削除作業時は十分ご注意ください。

「パーミッション」タブ

バケットに設定されたパーミッションを確認できます。

注釈

コントロールパネルでのパーミッション設定は パーミッション設定 の項目を参照ください。

「CORS設定」タブ

Amazon S3互換のCORS(Cross-Origin Resource Sharing)設定が行えます。上部に表示される切り替えボタンで、各設定値をフォーム形式で入力可能な「フォーム」とXML形式で直接入力できる「エディタ」の2種類の設定方法が利用できます。

「フォーム」入力を使用する場合は、下部に表示される「追加」ボタンをクリックします。CORSのルール設定フォームが表示されるので、各設定項目のフォームに必要事項を入力します。

複数のルールを設定する場合には、さらに「追加」ボタンをクリックすることで、フォームに追加項目が表示されます。

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全ての入力が完了したら、「保存」ボタンをクリックして設定値を保存します。

「詳細」タブ

当月+過去2ヶ月分の下記項目をグラフ表示できます。

  • ストレージ容量

  • オブジェクト数

  • リクエスト数

  • 転送量

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注釈

・当月分の表示については前日までの利用状況となります。
・ストレージ容量、転送量の表示については0.001GiB(1MiB)からの表示となります。これに満たない場合は0として表示されます。

パーミッション設定によるアクセスキーの発行

「パーミッション」メニューより、作成済みのバケットごとに指定したパーミッションでアクセスできるアクセスキーを発行できます。

左側メニューより「パーミッション」を選択後、いずれかの「パーミッションの追加」ボタンをクリックします。

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ダイアログボックスが表示されたら、「名前」フィールドには設定したいパーミッション名を入力します。その下に表示される作成済みバケットのリストに、ポップアップメニューで以下のいずれかの権限を設定します。

  • READ (読み込みのみを許可)

  • WRITE (書き込みのみを許可)

  • READ/WRITE (読み込みおよび書き込みを許可)

  • NONE (読み込みも書き込みも許可しない ※デフォルト値)

設定完了後、下部の「追加」ボタンをクリックします。

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バケットごとに設定したパーミッションで操作が可能となるアクセスキーが表示されます。

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注意

シークレットアクセスキーはパーミッション設定完了後のみ表示されます。情報を紛失した際はパーミッションの再設定が必要となりますのでご注意ください。

設定後、設定済みパーミッションのリストに表示されます。任意のパーミッションをクリックすることで詳細の表示/設定を行うことができます。

注意

多数のバケットが作成されているなど、利用状況によっては権限変更時の設定反映に最大1分程度かかる場合があります。

「バケット」タブ

各バケットに対して設定済みのパーミッションの状態を確認することができます。

「パーミッションタイプ」フィールドには現在設定中の許可状態が表示され、変更する場合はポップアップメニューから別の許可状態を選択します。

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「アクセスキー」タブ

該当のパーミッション設定時に発行されたアクセスキーが表示されます。

「アクセスキーの発行」ボタンより、新たなアクセスキーとシークレットアクセスキーのペアを設定することができます。

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注意

アクセスキーの発行は1パーミッションあたり1個のみに制限されます。そのため、「アクセスキーの発行」ボタンを押下し2個以上発行することはできません。

作成したパーミッションの名前変更または削除を行う場合は、リスト右側の3点ボタンをクリックしそれぞれの操作を選択します。

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注意

バケットへの設定後、格納しているオブジェクトにもACLを設定する必要があります(オブジェクトの操作はAPIからでも操作可能ですので、API経由での設定もご検討ください)。

マルチパートアップロード機能について

オブジェクトストレージではAmazon S3サービスで提供されるマルチパートアップロード機能と同等仕様の機能を提供しており、サイズの大きなファイルのアップロード時に利用できます。

アップロード中のファイルの有無表示

コントロールパネル上で任意のバケットを選択した際、上部に表示される「マルチパート」の表示より、アップロード中のマルチパートファイル(未完了マルチパート)が存在するかどうかが分かります。

・未完了マルチパートが無い場合

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・未完了マルチパートがある場合

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注釈

全体のアップロードが完了すると、マルチパートアップロードファイルがひとつのファイルに結合され、未完了マルチパートが無い場合の表示に遷移します。

マルチパートファイルの削除

マルチパートアップロード中、全体のアップロードが完了していない状態でアップロードの中断、保存先バケットの削除をしたい場合は、次のように操作します。

右側のメニューより「未完了マルチパートの削除」を選択します。

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バケット画面内の表示が処理中の動作に変わり、削除が開始されます。

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コントロールパネルからのオブジェクトアップロード

コントロールパネルよりWebブラウザ経由でオブジェクトをアップロードすることが可能です。この機能を利用することで、S3互換のAPIやクライアントが手元に無い環境でも手軽にアップロードすることができます。

任意のバケットを選択し「アップロード」ボタンをクリックします。

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アップロード画面が表示されます。

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  • 「ファイル追加」ボタンをクリック、またはダイアログボックス内にファイルをドラッグ&ドロップします。合計10GiBを上限に複数のファイルをアップロードすることが可能です。

  • アップロードファイルリストへの追加後も、個別のファイルごとに左側のチェックボックスによりアップロードするかどうかを選択することができます。

  • ラジオボタンの選択により、アップロードするファイルの権限を「private」(API経由でのアクセスのみ許可)または「public-read」(アクセスキー不要でURLを指定することでアクセス可)から選択します。

  • ダイアログボックス内に記載の注意事項を確認の上、注意事項下のチェックボックスを有効にすると「アップロード」ボタンがクリック可能になります。

「アップロード」ボタンをクリックするとアップロードが開始され、画面右下に進捗状況が表示されます。

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「すべてキャンセル」をクリックすることでアップロード全体がキャンセル、またはファイルリストの「×」をクリックすることで個別のファイルのアップロードを中断することができます。

完了すると、選択したバケット内にアップロードされたファイルがオブジェクトとして格納されます。

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