[更新: 2024年12月13日]
よくある質問(FAQ)
さくらのクラウド ウェブアクセラレータにおけるよくある質問集です。
ご利用開始前のご検討について
設定開始からどれぐらいで利用可能になりますか?
サブドメイン利用でシンプルな設定であれば、設定開始から最短5分程度で利用可能になります。
他社のサーバでも、ウェブアクセラレータを利用することは可能でしょうか?
他社サーバでも、ウェブアクセラレータをご利用いただくことが可能です。
ご利用いただくためには、会員IDの発行とクレジットカードの登録、「さくらのクラウド」アカウントの開設 (無料) が必要です。
注釈
ご利用中のサーバに何らかの制限がないか、事前にサーバ運営会社にご確認いただきますようお願いいたします。
配信コンテンツをアップロードできるストレージはありますか?
お客様のWebサーバをオリジンとした配信ではなく、ストレージにコンテンツを アップロードして直接配信する場合は、オブジェクトストレージと組み合わせてご利用ください。
さくらのレンタルサーバ・さくらのVPS・さくらの専用サーバでウェブアクセラレータを利用できますか?
ご利用いただけます。ウェブアクセラレータをご利用いただくには、 「さくらのクラウド」アカウントの開設 (無料) とクレジットカードの登録が必要です。
「さくらのレンタルサーバ」でウェブアクセラレータをご利用いただく場合は、以下をご確認ください。
さくらのレンタルサーバには、ウェブアクセラレータと自動連携して配信を行う コンテンツブースト機能 がございます。 まずはこちらをご検討ください。
さくらのレンタルサーバ ライト・スタンダードプランでは、月間100GBまで無料でご利用いただけます。
さくらのレンタルサーバ プレミアムプラン以上では、月間300GBまで無料でご利用いただけます。
料金について詳しくは さくらのレンタルサーバのサービスサイト をご覧ください。運用するドメインによっては、コンテンツブースト機能がご利用いただけない場合がございます。
その場合は以下の手動で設定する方法をご覧ください。
さくらのレンタルサーバとウェブアクセラレータを手動で設定いただく場合は、以下のTIPSを参照ください。
【TIPS】ウェブアクセラレータをさくらのレンタルサーバで使ってみよう
DNSラウンドロビンで複数台運用しているサーバをオリジンサーバに指定できますか?
オリジンサーバにFQDNを指定することで利用が可能です (複数台のオリジンサーバのIPアドレス指定には対応しておりません) 。
パスごとに異なるオリジンサーバを指定できますか?
パスごとのオリジンサーバ指定には対応しておりません。 さくらのクラウド エンハンスドロードバランサ と組み合わせてご利用いただく構成をご検討ください。
ウェブアクセラレータを設定するときに、サイトのサービスを止める必要はありますか?
既存ドメインを流用してウェブアクセラレータを利用される場合のみ、ダウンタイムが発生する可能性があります。
事前準備によりダウンタイムを短くすることは可能ですが、お客様のDNSサーバの設定作業になりますので、 具体的な数値を保証することはできません。
CMSなどを運用している場合、記事更新に連動してキャッシュ削除を自動で行うことは可能ですか?
公開APIを利用してCMSプラグインなどを開発いただくことで、記事更新に連動したキャッシュ削除を自動で行うことが可能です。
また、WordPressをご利用の場合は、wp-sacloud-webaccel を活用することで実現できます。
オリジンサーバの負荷はどれぐらい削減できますか?
お客様の環境やキャッシュ時間によって変動しますので、一概にお答えすることはできません。
ウェブアクセラレータには無償利用枠がございますので、こちらの範囲内でご確認いただくことをおすすめいたします。 詳しくは サービスサイト をご確認ください。
更新頻度が高いコンテンツに対して短いキャッシュ期間を設定する場合にも、オリジンサーバの負荷軽減効果はありますか?
短いキャッシュ期間を設定する場合でも、オリジンサーバの負荷軽減効果が期待される場合があります。
キャッシュ有効期間を超過した場合、ウェブアクセラレータはオリジンサーバに対して再検証リクエストを行うため、完全なデータ取得リクエストと比較してオリジンサーバへの負荷が軽減される可能性があります。
ただし、コンテンツの更新頻度や種類によっては、負荷軽減の効果が限定的になる場合もございますので、最適なキャッシュ設定についてご検討ください。
データセンターはどこにありますか?
東京と大阪の2拠点にございます。
コンテンツ閲覧者からのアクセスは自動的に両拠点に割り振られます。アクセス先の拠点を指定することはできません。
サービスの仕様について
独自ドメインとサブドメインの違いは何ですか?
それぞれメリットとデメリットがありますので、以下をご確認ください。
独自ドメインでご利用の場合
メリット
お客様がお持ちのドメインをそのまま利用できます。
デメリット
CNAMEレコードを設定する必要があるため、ゾーン編集が可能なネームサーバが必須となります。
DNSの機能を利用するため、TTLによってはウェブアクセラレータ経由での配信開始・解除に時間がかかる場合があります。
サブドメインでご利用の場合
メリット
DNSの設定が必要なく、ウェブアクセラレータ経由での配信開始・解除がスピーディです。
デメリット
ウェブアクセラレータから配信するには、お客様のドメインではなく
http://xxxxxxxx.user.webaccel.jp/wp-content/image.jpg
のようなドメインにアクセスする必要があります。このためお客様のコンテンツにおいて、リンク先URLや画像ソースURLの置換が必要になる場合があります。
キャッシュできない(キャッシュ対象外)のファイルはありますか?
ファイル形式に制限はなく、コンテンツの種類や拡張子によってキャッシュ対象外になることはありません。
ただし、1ファイルのサイズが非常に大きい場合、キャッシュの対象外となる場合があります。1ファイルあたりのキャッシュ可能な最大ファイルサイズについては キャッシュ仕様 をご確認ください。
動画のキャッシュ配信は可能ですか?
可能です。キャッシュ可能な最大ファイルサイズ以内であれば、ファイル形式に制限はありません。
1ファイルあたりのキャッシュ可能な最大ファイルサイズについては キャッシュ仕様 をご確認ください。
HLS (HTTPライブストリーミング) のキャッシュ配信は可能ですか?
インデックスファイル (.m3u8) 及び セグメントファイル (.ts) をキャッシュ設定することで、HLSのキャッシュ配信が可能です。
1ファイルあたりのキャッシュ可能な最大ファイルサイズについては キャッシュ仕様 をご確認ください。
オリジンサーバへの接続ポートを任意に指定できますか?
オリジンサーバへの接続ポートを任意に指定することはできません。
オリジンプロトコルに 「http」 を設定した場合
80番ポート (80/tcp) を使用してHTTPプロトコルで接続されます。オリジンプロトコルに 「https」 を設定した場合
443番ポート (443/tcp) を使用してHTTPSプロトコルで接続されます。
DRMの仕組みはありますか?
公開されているURLに対してリクエストがあればファイルを配信いたしますので、DRMや認証の実装はお客様側で実施いただく必要があります。
配信するユーザを限定したいコンテンツについては、ワンタイムURL機能の活用をご検討ください。
アクセスログを閲覧することはできますか?
アクセスログアップロード機能にてアクセスログを取得できます。詳細は、 アクセスログアップロード機能の利用 をご参照ください。
ページビュー(PV数)を確認できますか?
コントロールパネルにてページビュー(PV数)を確認することはできません。ただし、GA4(Google Analytics 4)などのアクセス解析ツールを利用することで確認が可能です。詳細は GA4(Google Analytics 4)などのアクセス解析ツールは利用できますか? をご参照ください。
GA4(Google Analytics 4)などのアクセス解析ツールは利用できますか?
はい、GA4(Google Analytics 4)のようなJavaScriptを使用するビーコン型のアクセス解析ツールをご利用いただけます。
また、Urchinのようなログ解析型のアクセス解析ツールについては、アクセスログアップロード機能 を利用して取得したログを基に解析が可能です。
キャッシュ時間の制御はできますか?
以下の2通りの方法で制御が可能です。
オリジンサーバのHTTPレスポンスヘッダーに
Cache-Control: s-maxage=xxxx
を追加する
(設定例: キャッシュ時間を1日に設定する場合はCache-Control: s-maxage=86400
と指定します)コントロールパネルの「キャッシュ期間設定」を利用する
設定可能なキャッシュ時間の最大値は 604800秒 (7日) です。
キャッシュ時間はどのくらいに設定するのが良いですか?
トラブルシューティングに詳細を記載しておりますので、ご参照ください。
独自ドメインで利用する場合、設定時間はどれぐらいかかりますか?
お客様のDNS設定状況によって変わりますので、一概にお伝えすることができません。
既に稼働中のサイトのAレコードを削除してCNAMEレコードを設定する場合は、AレコードのTTL時間分、反映が遅れる可能性があります。
また事前にTXTレコードによるドメイン認証を行い、あらかじめサイト設定を投入してからDNSの編集を行うことで、 配信切り替え時のダウンタイムを削減することができます。
リダイレクト応答 (3xx) やエラー応答 (4xx, 5xx) はキャッシュされますか?
これらの応答に Cache-Control: s-maxage=xxxx
ヘッダを付与しないかぎり、キャッシュされません。
リダイレクト応答やエラー応答であっても、オリジンサーバで Cache-Control: s-maxage=xxxx
ヘッダを
明示的に付与することで、通常のページ同様にキャッシュ配信することが可能です。
注釈
「デフォルトのキャッシュ期間」設定では、リダイレクト応答やエラー応答はキャッシュされません。
これらの応答をキャッシュ配信するには、オリジンサーバで Cache-Control: s-maxage=xxxx
ヘッダを付与する必要があります。
仕様の詳細は デフォルトのキャッシュ期間設定の適用対象外条件 をご確認ください。
X-WebAccel-Origin-Status というレスポンスヘッダはなんですか?
オリジンサーバからのレスポンスコードです。
キャッシュを取得する際に、ウェブアクセラレータの配信システムがオリジンサーバから受け取ったステータスコードを示します。
キャッシュミスによるオリジンサーバからのコンテンツ取得、もしくはキャッシュ期限切れによりオリジンサーバへの再検証リクエストが発生した場合に付与されます。 (オリジンサーバへアクセスせずにキャッシュを配信した場合には付与されません)
Rangeリクエストに対応していますか?
対応しております。
Rangeリクエストには、以下の制限がございますのでご注意ください。
アクセス対象のファイルがキャッシュされていない場合
オリジンサーバへ対象ファイルのリクエストを行い、取得されたファイルをエンドユーザへ配信します (キャッシュされません) 。
同時に、バックグラウンドでファイル全体をオリジンサーバから取得し、キャッシュを作成します。
キャッシュが完全に作成完了するまでの間のリクエストは、オリジンサーバへリクエストされます (キャッシュされません) 。
アクセス対象のファイルの有効なキャッシュが存在する場合
キャッシュされたファイルから、Rangeリクエストされた範囲の分だけ切り出して応答します。
CORSに対応していますか?
対応しております。
ウェブアクセラレータでのサイト追加後に、コントロールパネルからCORS機能をご利用下さい。
(許可オリジンは全オリジン許可、または個別でのオリジン許可が指定できます)
詳細については CORS機能の利用 をご確認ください。
また、Varyサポート機能を利用して、CORSに対応した配信を行うことも可能です。
ただしこちらの場合は、オリジン種別「オブジェクトストレージ」については対応しておりませんのでご注意ください。
詳細については Varyサポート機能の利用 をご確認ください。
BASIC認証は利用できますか?
コンテンツをキャッシュする場合、BASIC認証はご利用いただけません。
キャッシュが有効な状態で利用されると、BASIC認証後のコンテンツがキャッシュされ、認証していないユーザーにも表示されてしまう可能性があります。
HTTPS (SSL) 配信について
HTTPS (SSL) でのキャッシュ配信には対応していますか?
対応しております。
サブドメインでご利用の場合
初期状態でHTTPS配信 (SSL配信) が可能です。
独自ドメインをご利用の場合
以下の2通りの方法でご利用いただくことが可能です。
お客様ご自身でSSL証明書を調達し、コントロールパネルに秘密鍵とサーバ証明書を登録いただく (持ち込み証明書)
詳しくは 独自ドメインSSL(持ち込み証明書)の利用 をご確認ください。コントロールパネルから Let's Encrypt の証明書を設定・利用する
詳しくは Let's Encrypt 自動更新証明書の利用 をご確認ください。
独自ドメインでワイルドカード証明書・マルチドメイン証明書は使えますか?
独自ドメインで設定されたサイトについて、ワイルドカード証明書、マルチドメイン証明書ともにご利用いただけます。 なお複数のドメインでご利用される場合は、ドメインごとにサイトを作成し、同じ証明書を登録ください。
詳しくは 独自ドメインSSL(持ち込み証明書)の利用 をご確認ください。
独自ドメインで Let's Encrypt の証明書は使えますか?
ご利用いただけます。コントロールパネルからの発行と自動更新をサポートしています。
詳しくは Let's Encrypt 自動更新証明書の利用 をご確認ください。
APIの仕様について
キャッシュされているファイルの一覧をAPIなどで取得することは可能でしょうか?
現在、キャッシュファイルの一覧提供機能は用意しておりません。
キャッシュ削除APIで100個以上のファイルを削除したい場合はどうしたらよいでしょうか?
1リクエストにおいて指定できるURLの最大数は100個ですが、複数回リクエストいただくことで、100個以上のキャッシュ削除が可能です。
設定で困ったときは
サイト設定をしましたが、キャッシュ配信されません (キャッシュヒット率が0%です)
オリジンサーバにおける Cache-Control: s-maxage=xxxx
の指定漏れや、記述の間違いはございませんでしょうか?
キャッシュ配信を実施するためには、コントロールパネルにおいて「デフォルトのキャッシュ期間」を設定するか、
オリジンサーバ側で適切な Cache-Control: s-maxage=xxxx
ヘッダが設定される必要があります。
上記の いずれも設定されていない場合、ファイルはキャッシュされません 。下記のサポートページを参考に、オリジンサーバの設定を今一度ご確認ください。
TXTレコードによるドメイン認証を使用すれば、CNAME・ALIASレコードの設定は省略できますか?
ウェブアクセラレータ経由での配信を開始するタイミングで、必ずCNAMEレコード (もしくはALIASレコード) の設定が必要です。
TXTレコードによるドメイン認証は、「既に稼働中のサイトをウェブアクセラレータ経由の配信に変える」ケースにおいて、 事前にドメイン認証を行いコントロールパネルを利用可能にするための方法です。 これによって配信切り替え前にサイト設定が可能になり、ダウンタイムを削減できます。
その後、実際にウェブアクセラレータ経由の配信に切り替える際には、CNAMEレコード (もしくはALIASレコード) を設定する必要があります。
オリジンサーバで接続元IPアドレスを取得するにはどうすればいいですか?
ウェブアクセラレータからオリジンサーバへのアクセス時に、特定のリクエストヘッダの値に接続元IPアドレスなどの情報を記録しています。 これを利用することで、接続元IPアドレスなどを取得することができます。
詳しくは 【TIPS】オリジンのアクセスログにウェブアクセラレータのIPアドレスではなく接続元のIPアドレスを記録したい をご確認ください。
なおウェブアクセラレータがオリジンサーバにアクセスしないケース (キャッシュからコンテンツを配信した場合) については、 接続元IPアドレスを取得することはできません。
オリジンサーバでhttpからhttpsへのリダイレクトを設定したらリダイレクトループが発生しました。どう解消すればよいですか?
オリジンサーバにおいて、接続プロトコルや接続スキーム (http://, https://) によるリダイレクト処理を行っている場合は、 リダイレクトループが発生する可能性があります。
ウェブアクセラレータからオリジンサーバへアクセスする際のプロトコルは、コンテンツ閲覧者のアクセス方法に関係なく、 コントロールパネルの「リクエストプロトコル」設定で指定されたものになります。
コンテンツ閲覧者の接続プロトコルによってリダイレクトを行いたい場合は、 X-Forwarded-Proto
ヘッダの値をご利用ください。
リンクをクリックすると、オリジンサーバのFQDN入りURLにジャンプしてしまいます (CDNが外れてしまいます)
問題の具体例
オリジンサーバの完全修飾ホスト名 (FQDN) が
origin.example.com
ウェブアクセラレータで配信しているサイトのドメインが
www.example.com
上記の環境において、ウェブアクセラレータで配信しているサイト上のリンク
www.example.com/dir
をクリックすると、
オリジンサーバのFQDNを含むURL origin.example.com/dir
にジャンプする場合があります。
原因と解決方法
リンクの参照先 (href) にディレクトリを指定し、かつ参照先の末尾にスラッシュ /
が付与されていない場合に、
この事象が発生することがあります。これは一部のウェブサーバにおける仕様です。
ディレクトリへのリンクを設定する場合は、末尾にスラッシュ /
(Trailing Slash) を付与してください。
上記例の場合であれば、リンクの参照先を /dir
ではなく /dir/
と設定することで、この問題は解決します。