業務アプリケーションを導入する前の確認表(Windows Server)

[更新:2026年10月22日]

さくらのVPS for Windows Serverに、業務アプリケーション、SQL Server、ファイル共有などを導入する前に、確認しておきたい項目を記載します。
各項目は、リモートデスクトップまたはVNCコンソールでログオンし、PowerShellで確認できます。

確認の流れ

確認すること

確認する内容

CPUとメモリ

アプリの動作要件を満たすか
CPUのソケット数に制限がないか

ディスク容量

標準のディスクの容量で足りるか

.NET Framework

アプリが必要とするバージョンが入っているか

役割と機能

IISなどの役割が必要か

通信

必要なポートを許可できるか
インターネットに公開してよいか

ライセンス

必要なライセンスと、申し込みの時期

バックアップと復旧

データの保存先と、取得の方法

更新と再起動

業務時間外に、再起動できるか

サポートの範囲

運用管理の作業は、どこまで必要か

CPUとメモリを確認する

アプリケーションの動作要件(CPU、メモリ)と、サーバーのプランを比較します。サーバーの現在の構成は、次のコマンドで確認できます。

メモリとCPUを確認する場合
> Get-CimInstance Win32_ComputerSystem | Format-List NumberOfProcessors, NumberOfLogicalProcessors, TotalPhysicalMemory
> Get-CimInstance Win32_Processor | Format-Table SocketDesignation, NumberOfCores
さくらのVPS for Windows Serverでは、1つの仮想コア(vCPU)を、1つのソケットとして提供しています。例えば、仮想6コアのプランでは、「1コアのCPUが6ソケット」として表示されます。
ソケット数やコア数に上限があるアプリケーションでは、契約したプランの仮想コアのすべてを使えない場合があります。例えば、Microsoft SQL Server Express Editionでは、ご契約のプランによって、利用できるCPUリソースが制限される場合があります( SQL Server Express )。
制限の内容は、アプリケーションの提供元の情報をご確認ください。

プランの変更は、 さくらのVPS for Windows Server に関するご質問 をご参照ください。

ディスク容量を確認する

標準OSのディスクは、1台です。Cドライブが、ディスクのほぼすべての容量です。
アプリケーションのインストール先、データの保存先、ログの出力先の容量を見積もり、Cドライブの空き容量と比較してください。
ドライブの容量と空き容量を確認する場合
> Get-Volume | Where-Object DriveLetter | Format-Table DriveLetter, @{n="SizeGB";e={[math]::Round($_.Size/1GB,1)}}, @{n="FreeGB";e={[math]::Round($_.SizeRemaining/1GB,1)}}

容量が足りなくなる場合の対応は、 Windows Server をご参照ください。

Note

標準OSのディスクの容量は、サーバーのプランによって異なります。OSの再インストールを行うと、ディスクの内容はすべて初期化されます( Windows OS再インストール )。

.NET Frameworkを確認する

アプリケーションが必要とする.NET Frameworkのバージョンを、事前に確認してください。

有効になっている.NET Frameworkを確認する場合
> Get-WindowsFeature NET-Framework-Core, NET-Framework-45-Core | Format-Table Name, InstallState
> (Get-ItemProperty "HKLM:\SOFTWARE\Microsoft\NET Framework Setup\NDP\v4\Full").Release

項目

Windows Server 2025の標準OS

.NET Framework 4.8 以降

インストールされています
( NET-Framework-45-Core が Installed )

.NET Framework 3.5

有効になっていません
( NET-Framework-Core が Removed )

Release の値が 533320 の場合は、.NET Framework 4.8.1です。

.NET Framework 3.5が必要なアプリケーションを使う場合は、有効にする作業が必要です。

役割と機能を確認する

IIS(Webサーバー)やファイルサーバーなどの役割は、必要に応じて追加します。標準OSでは、いずれも追加できる状態です。

役割の状態を確認する場合
> Get-WindowsFeature Web-Server, FS-FileServer, RDS-RD-Server | Format-Table Name, InstallState

Available と表示される役割は、まだインストールされていません。 Installed と表示される役割は、インストール済みです。

Note

リモートデスクトップセッションホスト(RDS-RD-Server)を追加して、複数のユーザーが利用する場合は、リモートデスクトップライセンス(RDS SAL)が必要です。
ライセンスは、サーバーの新規申込み時に申し込みます。 さくらのVPS for Windows Serverのライセンスとオプションの早見表 をご参照ください。

通信を確認する

アプリケーションが外部と通信する場合は、使用するポートを確認し、Windows ファイアウォールの受信規則で許可します。さくらのVPS for Windows Serverでは、パケットフィルターをご利用いただけません( パケットフィルター )。
標準OSで、インターネットからの受信を許可しているのは、リモートデスクトップ(3389番)とpingの応答のみです( Windows Serverの利用開始後に確認したい項目 )。

特に、次の点にご注意ください。

ファイル共有を設定する場合は、共有の設定とアクセス権の設定を、それぞれ確認してください。標準OSでは、管理用の共有( ADMIN$ 、 C$ 、 IPC$ )のみが設定されています。

設定されている共有を確認する場合
> Get-SmbShare | Format-Table Name, Path

ソフトウェアの導入方法を確認する

SQL ServerやFileMakerなどの、一部のソフトウェアは、コントロールパネルから、DVDとして挿入してインストールできます( 追加ソフトウェア )。標準OSには、DVDドライブ(Dドライブ)があります。

ライセンスを確認する

Microsoft Office、SQL Server Web Edition、リモートデスクトップライセンスは、サーバーの新規申込みと同時に申し込みます。契約後には追加できないものがあります( さくらのVPS for Windows Serverのライセンスとオプションの早見表 )。
契約時にSQL Server Web Editionをプリインストールしたサーバーは、スケールアップができません( Windows Serverのストレージとバックアップ(増設・メンテナンス前の確認) )。
リモートデスクトップの同時接続数は2までです。ご自身でサーバーを管理するだけであれば、追加のライセンスは不要です。サーバー管理以外の目的で接続するユーザーがいる場合は、その人数分のライセンスが必要です。

バックアップと復旧を確認する

標準OSには、バックアップは設定されていません。アプリケーションのデータ(データベース、共有フォルダーのファイルなど)を、どこに、どの頻度で保存するかを、導入前に決めてください( Windows Serverの利用開始後に確認したい項目 )。
障害時にOSを再インストールすると、ディスクの内容は初期化されます。再インストール後に、アプリケーションを復旧する手順も、あらかじめ確認しておきます。

更新と再起動を確認する

Windows Updateの更新プログラムのインストールには、再起動が必要になる場合があります。再起動中は、サーバー上のアプリケーションやリモートデスクトップが利用できません。
業務で利用するサーバーでは、再起動できる時間帯を、あらかじめ決めてください。更新プログラムの確認方法は Windows Serverの利用開始後に確認したい項目 をご参照ください。

サポートの範囲を確認する

さくらのVPS for Windows Serverは、お客様にサーバーのAdministrator(管理者)権限をお渡しするサービスです。サーバー・OSの設定、アプリケーションのインストール、セキュリティ対策などの運用管理は、お客様の作業です。
アプリケーション自体の使い方や設定は、アプリケーションの提供元にご確認ください。

導入前のチェックリスト

  • アプリケーションの動作要件(CPU、メモリ、ディスク、OS、.NET Framework)を確認した

  • ソケット数、コア数の制限があるアプリケーションは、提供元の情報を確認した

  • データの保存先の容量を見積もった

  • 必要なポートを確認し、公開してよいかを判断した

  • ファイル共有を、インターネットに公開しない運用にした

  • 必要なライセンスと、申し込みの時期を確認した

  • バックアップの方法と、再インストール後の復旧手順を決めた

  • 再起動できる時間帯を決めた

それでも解決しない場合

上記の手順で解決しない場合は、公式サポート窓口までご連絡ください。