追加ストレージ(NFS)

[更新: 2024年9月4日]

「追加ストレージ(NFS)」は、 さくらのVPS で作成された仮想サーバにストレージを追加できるサービスです。
さくらのVPS のコントロールパネルからお客様のプライベートなローカルネットワーク内に、NFS(Network File System)のプロトコルに対応した追加ストレージを作成できます。

前提条件・事前確認

追加ストレージ(NFS)は以下のサービスでご利用いただけます。

追加ストレージ(NFS)はローカルネットワークで接続するため「スイッチ」が必要です。また、追加ストレージ(NFS)とスイッチは、接続するサーバーと同一ゾーンで作成してください。

お支払い方法に「クレジットカード」を選択した場合のみ、2週間のお試し期間をご利用いただけます。
電話認証 を行われていない場合は、お申し込み前にお手続きください。

お試し期間中の機能制限はございません。お試し期間中に利用方法などのご確認をお勧めいたします。

事前準備

スイッチの追加

さくらのVPS のご利用環境においてスイッチが未作成の場合は、以下のマニュアルをご参考いただき作成ください。

サーバーとスイッチの接続

サーバーとスイッチが未接続の場合は、以下のマニュアルをご参考いただき接続を行なってください。

追加ストレージ(NFS)の追加

「新規追加」を選択し、「ストレージ」をクリックします。

新規追加からストレージをクリック

お支払いパターン、追加ストレージ(NFS)の容量、リージョンを選択します。

各項目を選択

ネットワーク情報を設定します。

ネットワーク情報の設定

IPアドレス

ローカルネットワークのIPアドレスを入力します。

ネットマスク

ローカルネットワークのネットマスクを選択します。

任意で追加ストレージ(NFS)の名前を入力し、「お支払い方法選択へ」をクリックします。

お支払い方法選択へをクリック

「お支払方法」を選択し、その他の申込内容に誤りがないか確認します。

申込内容の確認

支払いパターン

前の画面で選択した内容の確認および変更が可能です。

支払い方法

「クレジットカード」でお支払いの場合のみ、2週間のお試し期間をご利用いただけます。

ご請求額

毎月または毎年のお支払い金額と初回請求金額をご確認ください。

約款を確認し、「同意する」にチェックを入れ、「お支払いを確定する」をクリックします。

約款への同意

追加ストレージ(NFS)とスイッチの接続

Note

追加ストレージ(NFS)の状態を「停止中」にする必要があります。 「稼働中」の場合は「シャットダウン」等で停止してください。

「ストレージ」を選択してスイッチと接続する追加ストレージ(NFS)をクリックします。
ストレージを選択
「ネットワーク」を選択します。
ネットワークを選択

「接続先を設定する」をクリックします。

接続先を設定するをクリック
「接続先」の一覧からスイッチを選択して「接続先を設定」をクリックします。
※ 「接続先を設定した後に自動的に追加ストレージ(NFS)を起動します」にチェックを入れることで、設定後に状態が「稼働中」になります。
接続先を設定をクリック

マウントするサーバーの設定

ネットワークインターフェースへのローカルIPアドレス設定

Note

サーバーをOS再インストールもしくは新規契約される場合、スタートアップスクリプト Local-IP Setup を利用することができます。

VNCコンソール等でサーバにログインし、コマンドによる編集や設定ファイルの編集・新規作成を行います。

【設定例】
ネットワークインターフェース(eth1/ens4)にローカルIPアドレス「192.0.2.1」とネットマスク「255.255.255.0」を設定した後、追加ストレージ(NFS)のローカルIPアドレス「192.0.2.2」へ疎通確認をする。
[CentOS 7]

NICの確認
$ nmcli device show eth1

GENERAL.DEVICE: eth1
GENERAL.TYPE: ethernet
GENERAL.HWADDR: XX:XX:XX:XX:XX:XX
GENERAL.MTU: 1500
GENERAL.STATE: 30 (disconnected) ←デバイスが切断された状態
GENERAL.CONNECTION: --
GENERAL.CON-PATH: --
WIRED-PROPERTIES.CARRIER: on

NICを接続する
$ nmcli connection add type ethernet ifname eth1 con-name eth1

NICにローカルIPアドレスを追加する
$ nmcli connection modify eth1 ipv4.method manual ipv4.addresses "192.0.2.1/24" ipv6.method "ignore"

追加後の確認方法
$ nmcli device show eth1

GENERAL.DEVICE: eth1
GENERAL.TYPE: ethernet
GENERAL.HWADDR: XX:XX:XX:XX:XX:XX
GENERAL.MTU: 1500
GENERAL.STATE: 100 (connected) ←デバイスが接続された状態
GENERAL.CONNECTION: eth1
GENERAL.CON-PATH: /org/freedesktop/NetworkManager/ActiveConnection/XX
WIRED-PROPERTIES.CARRIER: on
IP4.ADDRESS[1]: 192.0.2.1/24 ←ローカルIPアドレスが設定されている
IP4.GATEWAY: --
IP6.GATEWAY: --

$ ping 192.0.2.2
pingの応答がない場合、eth1が追加ストレージ(NFS)と同じスイッチに接続されているか確認してください。
[Ubuntu 16.04]

NICに割り当てられたインターフェース名称を確認する
$ ip address show

1: lo: <LOOPBACK,UP,LOWER_UP> mtu 65536 qdisc noqueue state UNKNOWN group default qlen 1
 link/loopback 00:00:00:00:00:00 brd 00:00:00:00:00:00
 inet 127.0.0.1/8 scope host lo
 valid_lft forever preferred_lft forever
2: ens3: <BROADCAST,MULTICAST,UP,LOWER_UP> mtu 1500 qdisc pfifo_fast state UP group default qlen 1000
 link/ether 9c:a3:ba:01:ad:c4 brd ff:ff:ff:ff:ff:ff
 inet XXX.XXX.XXX.XXX/23 brd 160.16.51.255 scope global ens3
 valid_lft forever preferred_lft forever
3: ens4: <BROADCAST,MULTICAST> mtu 1500 qdisc noop state DOWN group default qlen 1000
 link/ether 9c:a3:ba:03:34:64 brd ff:ff:ff:ff:ff:ff
4: ens5: <BROADCAST,MULTICAST> mtu 1500 qdisc noop state DOWN group default qlen 1000
 link/ether 9c:a3:ba:04:bb:04 brd ff:ff:ff:ff:ff:ff

設定ファイルを編集する
$ sudo vi /etc/network/interfaces

auto ens4
iface ens4 inet static
        address 192.0.2.1
        netmask 255.255.255.0

設定を反映させる
$ sudo ifup ens4

反映後の確認方法
$ ip address show

1: lo: <LOOPBACK,UP,LOWER_UP> mtu 65536 qdisc noqueue state UNKNOWN group default qlen 1
 link/loopback 00:00:00:00:00:00 brd 00:00:00:00:00:00
 inet 127.0.0.1/8 scope host lo
 valid_lft forever preferred_lft forever
2: ens3: <BROADCAST,MULTICAST,UP,LOWER_UP> mtu 1500 qdisc pfifo_fast state UP group default qlen 1000
 link/ether 9c:a3:ba:01:ad:c4 brd ff:ff:ff:ff:ff:ff
 inet XXX.XXX.XXX.XXX/23 brd 160.16.51.255 scope global ens3
 valid_lft forever preferred_lft forever
3: ens4: <BROADCAST,MULTICAST,UP,LOWER_UP> mtu 1500 qdisc pfifo_fast state UP group default qlen 1000
 link/ether 9c:a3:ba:03:34:64 brd ff:ff:ff:ff:ff:ff
 inet 192.0.2.1/24 brd 192.0.2.255 scope global ens4
 valid_lft forever preferred_lft forever
4: ens5: <BROADCAST,MULTICAST> mtu 1500 qdisc noop state DOWN group default qlen 1000
 link/ether 9c:a3:ba:04:bb:04 brd ff:ff:ff:ff:ff:ff

$ ping 192.0.2.2
pingの応答がない場合、ens4が追加ストレージ(NFS)と同じスイッチに接続されているか確認してください。

サーバーに追加ストレージ(NFS)を認識させる

必要なアプリケーションをインストールし、追加ストレージ(NFS)をマウントします。
追加ストレージ(NFS)のエクスポートディレクトリは「/export」です。

【設定例】
追加ストレージ(NFS)のローカルIPアドレスが「192.0.2.2」で、/mnt ディレクトリにマウントする。
[CentOS 7]
$ yum -y install rpcbind nfs-utils
$ mount 192.0.2.2:/export /mnt
[Ubuntu 16.04]
$ sudo apt update
$ sudo apt -y install nfs-common
$ sudo mount -t nfs 192.0.2.2:/export /mnt

マウントの確認

マウントの状態は、dfコマンドやmountコマンドで確認できます。
「192.0.2.2:/export 〜」のように追加ストレージ(NFS)のローカルIPアドレスが表示されていればマウント完了です。
$ df

Filesystem 1K-blocks Used Available Use% Mounted on
/dev/vda3 18193828 1702472 15560492 10% /
tmpfs 250952 0 250952 0% /dev/shm
/dev/vda1 243823 66289 164734 29% /boot
192.0.2.2:/export 100762112 1727616 93909376 2% /mnt

$ mount

/dev/vda3 on / type ext4 (rw)
proc on /proc type proc (rw)
sysfs on /sys type sysfs (rw)
devpts on /dev/pts type devpts (rw,gid=5,mode=620)
tmpfs on /dev/shm type tmpfs (rw)
/dev/vda1 on /boot type ext4 (rw)
none on /proc/sys/fs/binfmt_misc type binfmt_misc (rw)
sunrpc on /var/lib/nfs/rpc_pipefs type rpc_pipefs (rw)
192.0.2.2:/export on /mnt type nfs (rw,vers=4,addr=192.0.2.2,clientaddr=192.0.2.1)

システム起動時に追加ストレージ(NFS)を認識させる

サーバーを再起動した際、追加ストレージ(NFS)を自動でマウントするように「/etc/fstab」ファイルを編集します。

[CentOS]
$ vi /etc/fstab

[Ubuntu]
$ sudo vi /etc/fstab

以下を追加する
192.0.2.2:/export /mnt nfs defaults 0 0

補足事項

追加ストレージ(NFS)に接続できなくなった場合

追加ストレージ(NFS)をハードマウントしている場合、追加ストレージ(NFS)が収容されているホストサーバー側にメンテナンスなどが発生した際、マウントしたサーバから接続できなくなることがあります。
この場合は一度マウント状態を解除した後、再度マウントしてください。
[CentOS]
$ umount -l /mnt/
$ service netfs restart
$ mount 192.0.2.2:/export /mnt

[Ubuntu]
$ sudo umount -l /mnt/
$ sudo mount -t nfs 192.0.2.2:/export /mnt

追加ストレージ(NFS)の解約方法

解約のお手続きを行っても、契約期間中は追加ストレージ(NFS)のご利用は可能です。
なお、契約期間が終了した場合は追加ストレージ(NFS)内に保存されているデータが削除されます。
契約期間の終了までに必要なデータをお客様にて取得してください。

「解約する」をクリックします。
解約するをクリック

会員メニューの「サービス解約」で「次へ」をクリックしてお手続きください。

解約の手続き