Workflows

[更新: 2025年12月18日]

サービス基本情報

概要

Workflows は、さくらのクラウド上にワークフローを実行する基盤を提供します。ワークフローとは、リソースの起動やAPIの呼び出しといった特定の操作を、定義された順序や条件に基づいて自動的に実行する仕組みです。Workflowsでは、ワークフローをYAMLで定義して管理できます。

機能説明

Workflowsでは以下のような機能を実現できます。

  1. ワークフローの定義と実行の基盤

    Workflowsでは、YAML形式のランブック(Runbook)に処理手順を記述し、さくらのクラウド上で繰り返し実行するための基盤を提供する。ランブックは metaargssteps から構成され、リビジョンやリビジョンエイリアスによって改版を管理できる

  2. フロー制御(シリアル・並列・条件分岐)

    ステップを順番に実行するシリアル処理に加え、parallel による並列実行、switchfortry-except などによる条件分岐やループ、エラー処理を記述できる。処理の依存関係やエラー時の挙動を明示しながら、柔軟なフロー制御が可能

  3. 外部サービスやさくらのクラウドとの連携

    call ステップを用いて、HTTP APIによる外部サービスや、さくらのクラウドAPIおよびAppRunによりさくらのクラウドのリソースを呼び出せる。これによりサーバの起動・停止から、さまざまなクラウド運用、業務処理をワークフローとして自動化できる

  4. データ操作と式評価

    実行時引数 args やステップ内の変数を ${...} の式で参照・加工でき、配列・文字列・日時・数値・JSONなどを扱う式内関数を利用できる。これによりワークフロー内で必要なデータ整形や軽微なロジックを、自己完結的に記述できる

  5. 実行管理と履歴・ログ

    コントロールパネルおよびAPIからワークフローを作成・編集・実行でき、実行ごとの入力・出力やステップ単位のログ、ステータスを確認できる。これにより実行結果の追跡やトラブルシュートが行いやすくなる

なお「技術概要」に掲載したアーキテクチャの図も参照してください。

注意事項と制限事項

Workflowsをご利用いただく前に、以下の点にご注意ください。

  • サービスプリンシパルを利用するワークフローは、APIトークンやサービスプリンシパルでは作成できません

  • 作成サイズなどに関する主な制限事項は「技術概要」をご確認ください

料金体系

Workflows の料金は、プロジェクト単位で選択されたプランに基づいて料金が算出されます。
月額料金は基本料金と従量課金から構成されており、基本料金のステップ数を超えた分は従量課金として加算されます。
月の途中でプランを変更された場合は、高いプランの料金が適用されます。

プラン名

基本料金

従量課金

200Kプラン

月額 4,400円
200,000ステップまで

88円 / 1,000ステップ

600Kプラン

月額 11,000円
600,000ステップまで

88円 / 1,000ステップ

サポート

ご不明点やお困りの際は、 会員メニュー内のメールサポート より、サービス情報を「さくらのクラウド」としてお問い合わせください。

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