ユーザ・プロジェクト機能

[更新: 2025年5月22日]

コントロールパネルにログインする「ユーザ」や「プロジェクト」の設定・管理方法についての説明ページです。

概要

さくらのクラウドのコントロールパネルでは、会員IDとパスワードによるログインのほか、

  • コントロールパネルへのログイン認証の単位となる「ユーザ」

  • リソースの作業空間となる「プロジェクト」

の作成を行うことが可能です。

ユーザ・プロジェクト機能の概要図1

この機能により、会員IDごとにサービスへのログインが紐付くさくらのレンタルサーバなどの他のサービスと異なり、お客様が独自に作成可能な「ユーザ」と「プロジェクト」を使用して実際のリソース操作を行うことができます。

ユーザ・プロジェクト機能の概要図2

これにより、同一の料金請求先(会員ID)で複数の作業者がさくらのクラウドの管理を担当している場合などでも、さくらのクラウドを使用しているサービスや開発プロジェクトごとにプロジェクト(作業領域)を分けたり、実際にさくらのクラウドの操作を行う担当者個々にユーザを作成してパスワード情報の安全な管理を行うことが可能になります。

注釈

・料金はプロジェクト単位で計算され、会員IDに登録されている請求先にご請求いたします。ユーザごとに異なる請求先を設定することはできません。
・ユーザごとに、プロジェクトに対する操作権限の設定や請求書閲覧権限を付与することができます。詳しくは アクセスレベル機能設定 のページを参照ください。
・作成したユーザのログイン時に2要素認証を設定することにより、不正ログインに対する安全性を高めることができます。詳しくは 2要素認証設定 のページを参照ください。

ログイン方法

認証されていない(ログアウトされた)状態で コントロールパネル にアクセスすると、以下のようなログイン画面が表示されます。

ログイン画面の表示

この画面で、「さくらインターネット会員としてログイン」と「さくらのクラウドユーザとしてログイン」のいずれかの方法によりコントロールパネルにログインすることができます。

さくらインターネット会員としてログイン

会員IDと、会員IDに設定されたパスワードを使用してログインすると管理者画面が表示されます。管理者画面では以下の操作を行うことが可能です。

  • 全てのプロジェクトへのアクセス/請求情報の参照

  • プロジェクトの作成/削除/設定変更

  • ユーザの作成/削除/設定変更

  • 各ユーザのプロジェクトへの アクセスレベル設定

ログイン後は以下のような管理者画面が表示されます。

管理者画面の表示

左のメニューは常に表示され、各ボタンをクリックすることで、後述する各操作を行うことができます。また、メニュー右端の会員ID表示部をクリックすることでログアウトすることができます。

「ホーム」画面

サービス画面の表示

右上にあるポップアップメニューを選択することで、作成済みのプロジェクトの選択画面が表示されます。 任意のプロジェクト選択後、メイン画面のボタンをクリックすることで各プロジェクトの操作を行うことができます。

さくらのクラウド(IaaS)

さくらのクラウドのコントロールパネルに移動します。

さくらの専用サーバー PHY

さくらの専用サーバー PHYのコントロールパネルに移動します。

オブジェクトストレージ

オブジェクトストレージサービスのコントロールパネルに移動します。

ウェブアクセラレータ(CDN)

CDNサービスの ウェブアクセラレータ のコントロールパネルに移動します。

セキュアモバイルコネクト

IoT向けプラットフォームサービスの セキュアモバイルコネクト のコントロールパネルに移動します。

App Run β

App Run βのコントロールパネルに移動します。

高火力 DOK

高火力 DOKのダッシュボードに移動します。

APIゲートウェイ

APIゲートウェイのアプリケーション画面に移動します。

No SQL

No SQLの管理画面に移動します。

「プロジェクト」画面

プロジェクト画面の表示

プロジェクト管理画面では、ログイン中の会員ID内で作成済みのすべてのプロジェクトが表示されます。

プロジェクトの新規作成

新規にプロジェクトを作成する場合は、右上の「プロジェクトの作成」ボタンをクリックします。

プロジェクトの作成ボタンをクリックする

プロジェクト作成画面が表示されるので、各項目を入力します。入力後、画面の下部に表示される「作成」ボタンをクリックすることで新たなプロジェクトが作成されます

作成ボタンをクリックする

プロジェクト名(※)

プロジェクトの名前を入力します。

プロジェクトコード(※)

個別のプロジェクトを認識するための一意なプロジェクトコードを入力します。
「このプロジェクト用の同名ユーザを作成」のチェックボックスは、状態により以下のフォームの表示項目が変化します(次項参照)。

同名ユーザの作成

チェックボックスにチェックを入れると、作成するプロジェクト用の同名ユーザを作成します。

パスワード(※)

作成するプロジェクトに設定するパスワードを入力します。

同意(※)

基本約款/クラウドサービス約款および個人情報の取扱いについての各文書の記載内容に同意可能な場合は「約款に同意します」のチェックボックスをチェックしてください。
チェックすると下の画面にプロジェクト情報入力画面が表示されます。

※ 必須項目

「同名ユーザの作成」チェックボックスでは、状態により以下のように表示されるフォームが変化します。

◇チェックボックスが有効状態の場合

作成されるプロジェクトに対してフル権限を持つ、プロジェクトと同名のユーザが同時に作成されます。作成されるユーザに設定するパスワードの入力フォームが追加表示されます。

◇チェックボックスが無効状態の場合

作成済みのユーザが存在する場合、各ユーザに対するアクセス権限設定フォームが表示されます。

アクセス権限設定フォームの表示

注釈

アクセス権限についての詳しい情報は アクセスレベル機能 のページを参照ください。

プロジェクトの設定・削除

作成済みのプロジェクトの設定変更や削除をする場合は、リスト画面で対象のプロジェクト行をダブルクリックします。

対象のプロジェクト行をダブルクリックする

プロジェクト設定画面が表示されるので、編集したい項目を変更します(リソースID、プロジェクトコードは変更できません)。

各項目の情報を反映したい場合は「保存」ボタンを、削除したい場合は「プロジェクトの削除」ボタンをクリックします。

注意

プロジェクト内にサーバ、ディスクなどのリソースが残っている場合、プロジェクトを削除することはできません。

「ユーザ」画面

ユーザ画面の表示

ユーザ管理画面では、ログイン中の会員ID内で作成済みのすべてのユーザが表示されます。

ユーザの新規作成

新規にユーザを作成する場合は、右上の「ユーザの作成」ボタンをクリックします。

ユーザの作成ボタンをクリックする

ユーザ作成画面が表示されるので、各項目を入力します。

各項目を入力する

ユーザー名(※)

ユーザの名前を入力します。

ユーザコード(※)

個別のユーザを認識するため一意なユーザコードを入力します。

パスワード(*) /
パスワード(再入力) (※)

ユーザに設定するパスワードを入力します。

※ 必須項目

各項目に入力後、画面の下部に表示される「作成」ボタンをクリックすることで、新たなプロジェクトが作成されます。

ユーザの設定・削除

作成済みのユーザの設定変更や削除をする場合は、リスト画面で対象のユーザ行をダブルクリックします。

対象のユーザ行をダブルクリックする

ユーザ設定画面が表示されるので、編集したい項目を変更します(リソースID、ユーザコードは変更できません)。

各項目の情報を反映したい場合は「保存」ボタンを、削除したい場合は「ユーザの削除」ボタンをクリックします。

ユーザの検索

ユーザ画面では、ユーザコードまたはユーザー名で作成済みのユーザを検索可能なフォームが表示されます。大量のユーザを作成している場合に便利です。

ユーザの検索画面

さくらのクラウドユーザとしてログイン

ユーザコードと会員ID、ユーザコードに設定されたパスワードを使用してログインすると各ユーザの管理画面が表示されます。

各ユーザの管理画面の表示

クラウドユーザとしてログインした場合でも会員IDログイン時と同様の画面が表示されますが、操作可能な項目は以下のように制限されます。

プロジェクト選択

ユーザにアクセス権限(閲覧権限以上)のあるプロジェクトの選択のみ可能です。
プロジェクトの新規作成は行えません。

プロジェクト

ユーザにアクセス権限(閲覧権限以上)のあるプロジェクトの名前変更のみ可能です。
プロジェクトコードの変更やユーザへの操作権限の設定操作は行えません。

ユーザ

自身の名前とパスワードのみ変更可能です。
ユーザコードの変更はできません。自身に付与されているプロジェクト操作権限の変更操作は行えません。

2要素認証

2要素認証の設定を行います。
※2要素認証についての詳しい情報は 2要素認証 のページを参照ください

公開鍵

公開鍵を管理できます。
※公開鍵についての詳しい情報は 公開鍵認証 詳細のページを参照ください

イベントログ

イベントログの閲覧を行えます
※イベントログについての詳しい情報は イベントログ 詳細のページを参照ください

ログイン中の操作

コントロールパネルログイン中は、画面右上のユーザ表示部分をクリックして表示されるメニューより「プロジェクト切替」、「ホームへ戻る」それぞれの操作を行うことができます。

ログイン中の操作画面

2要素認証の設定

各ユーザには2要素認証の設定を行うことができます。この設定を行うことで、パスワード総当たり攻撃に対する安全性や、パスワード紛失・漏洩時に第三者から不正操作されるリスクが軽減されます。設定方法については 2要素認証 のページを参照ください。

2要素認証を設定するにあたっての注意点

2要素認証の設定対象はユーザ(会員IDログイン時の管理者ユーザおよび個別に作成したユーザ)となります。そのため、複数のユーザをご使用の環境で2要素設定を行う場合は以下の点にご注意ください。

「ユーザ」には2要素認証が設定されているが「管理者ユーザ」には設定されていない場合

管理者ユーザには、すべてのプロジェクトへのログインや各ユーザの2要素認証の無効化設定など広範囲な権限が付与されており、個別のユーザのみに2要素認証を設定した状態でも安全性が保てない場合があります。

2要素認証の設定1

そのため、いずれかのユーザで2要素認証を設定する場合は合わせて管理者ユーザに対しても2要素認証設定を行うことを推奨します。これにより、個別ユーザと同様に2要素認証を使用したログインが必要となります。

2要素認証の設定2

「プロジェクト」に複数のユーザに操作権限が付与されている場合

2要素認証の設定3

あるプロジェクトの操作が可能となるユーザが複数設定され、うち一部のユーザのみが2要素認証を設定済みの場合、2要素認証未設定のユーザを経由するログインにおいてセキュリティが弱くなります。そのため、すべてのユーザに2要素認証設定を行うことを推奨します。

プロジェクトの削除

コントロールパネルからプロジェクトの削除を行う手順です。

注意

  • プロジェクト削除の取消はできません。

  • 削除後、プロジェクトへのアクセスができなくなります。

  • 削除後、プロジェクトに紐づく全ての請求情報がコントロールパネルから閲覧できなくなります。
    (ただし会員メニューから閲覧できる請求情報は、会員を退会しない限り閲覧できます。)

前提条件

  • プロジェクトを削除する前に、そのプロジェクト内からサーバやディスク、スイッチなど全てのリソースを削除する必要があります。

  • プロジェクト削除時はクラウドコントロールパネルへさくらインターネット会員としてログインする必要があります。さくらのクラウドユーザとしてログインした場合はプロジェクトの削除はできません。

さくらインターネット会員としてログインする

削除手順

  1. クラウドコントロールパネル のホーム画面で左メニューより「プロジェクト」をクリックすると登録されているプロジェクトの一覧が表示されます。ここで削除対象とするプロジェクトコードをクリックします。

削除対象のプロジェクトをクリックする

注釈

さくらのクラウドのコントロールパネルを表示している場合、右上に表示されるプロジェクト名のクリックで表示されるメニューより「ホームへ戻る」を選択します。

ホームへ戻るを選択する
  1. プロジェクト削除を行う場合は、「プロジェクトの削除」をクリックします。

削除をクリックする
  1. 操作確認の画面が表示されます。注意事項に同意の上、削除操作を継続する場合は「削除」をクリックします。

削除をクリックする

注意

該当プロジェクトにリソースが残っている場合エラー画面が表示されます。全てのリソースを削除してから再度プロジェクト削除操作を行ってください。

■表示例

エラー画面の表示例